割と戦国時代ばかり扱っている「歴史探偵」がたまに古代を扱うと、なんだかとても新鮮。
白村江・・昔は「はくすきのえ」と習ったけど、今は「はくそんこう」って読むんだね。
場所はいくつか説があるけど、いずれも朝鮮半島の南西部分。潮の干満による高低差が大きい地域で、有力候補地とされる錦江(クムガン)の河口付近は、干潮時には干潟になってしまうようなところ。
日本軍は思ったように船を動かせず大惨敗してしまう。対する唐軍は3年前にここで戦経験があったことから、この地の難しさを知っていた。日本側は百済復興の王として擁立した余豊璋が、現地の有力将軍である鬼室福信を処刑してしまっており、20年以上も日本にいた余豊璋では現地の状況を知らず、負けるべくして負けてしまったのだと。
そうか・・そういう状況だったとは全く知らなかったな。古代史好きだったから、ここら辺について書かれた本は若い頃、腐るほど読んだはずなのに。
そういえば「海が割れるのよ」という歌で知られる珍島(干潮時には陸続きになる)も、かなり南ではあるが朝鮮半島の南西部。干満差のそんなに激しい地域だったとは知らなかった。