さぶりんブログ

音楽が大好きなさぶりんが、自作イラストや怪しい楽器、本や映画の感想、花と電車の追っかけ記録などをランダムに載せています。

大河ドラマ「真田丸」を見終わって

2016-12-20 23:19:02 | ドラマ鑑賞
全50話、全部見終わった。

最終回の、信繁と信之、それぞれの目の演技。多くを語らずに目で表現したその心を汲んで、多くを語らない方が美しいかもしれない。

大河ドラマは、今まで歴史ドラマという観点でしか見て来なかったから、ここは作ってる部分だな・・と思うと、気持ちが冷めてしまうのが私の常であったが、今回は違った。

ここは作っているな・・という部分が出て来ると逆にワクワクするのである。

三谷幸喜さんの脚本の面白さ、それをさらに生き生きと演じる豪華俳優陣のすばらしさ・・・歴史ものを敢えてドラマにする意味を初めて感じ、毎回楽しんだ。

そして今までの大河で書きつくされた登場人物に新風を与えたところも素晴らしい。

今までになく好青年として描かれた豊臣秀次と豊臣秀頼がその代表例で、見てる方としてもすっきりした。

またとかく愚かに描かれがちな淀君と大野治長は割と今回は普通の人として書かれ、悪いのはもっぱら大蔵卿局と織田有楽斎が演じた。

千利休は、無実ではなく、悪い奴だった。

前半戦は草刈正雄の真田昌幸がストーリーを引っ張り、寺島進の出浦昌相の怪しげな雰囲気が味を出していたが、昌幸亡き後のキャラの薄さを岡本健一の毛利勝永がよくカバーしていたような気がする。

それでいて藤井隆の佐助は時々ストーリーの中で遊ばれてて・・あれはたぶん三谷さんのいたずらだろうなぁ。最終回の大事な場面に、俊敏な忍者であるはずの佐助の年齢が55歳と明かされ、「え?」と思ったが、あれは三谷さん自身の年齢を言わせたのだ。

多くを語らないつもりが語ってしまったが、個人的には、大泉洋さんがまた一回り大きな役者になった・・これからも楽しみだなぁ・・と思う次第。

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