いやぁ~、先月の習志野文化ホールでのサン=サーンス(オルガン付)が終わってからたった1ヶ月でこれだけの曲をこなすのは大変でしたが、充実した濃い時間を過ごすことが出来ました。
カザルス/「鳥の歌」(弦楽伴奏版)
ゾマー/「アルプスの夏」アルプホルン
モーツアルト/フルートとハープの為の協奏曲Kv.299
ヴィヴァルディ/チェロとファゴットの為の協奏曲RV.409
サン・サーンス/チェロ協奏曲第1番op.33
当ブログには、現代人の固有名詞は極力載せない主義にて、奏者情報等については、画像をご参照ください。
練習は厳しかったけれど、とても得たものが大きい演奏会でした。特にモーツァルト!
「フルートとハープの為の協奏曲」は子供の頃から大好きで、あたかも身体にしみこんでいるかのように錯覚していたけれど、弾くとなると厳しい曲ですね。マエストロから一番厳しい指導が飛んだのはこの曲でした。一番最初の合わせの時は、随分混濁した音楽だったけれど、それがだんだん澄み切ってきて、清酒のように、吟醸酒のようになっていく過程は大変楽しいものでした。若いソリストさんとの練習を経て、この曲を演奏できる喜びを全身で感じながら練習に臨むことが出来ました。まだまだ課題はあるけれど、ひとまずは本番で練習時の120%の力を出せてよかったのではないかと思った。
今回ドイツからチェロとファゴットの演奏家ご夫婦をゲストとしてお招きしたが、ご夫婦は独日両国の友好のためだけでなく、被災地支援として来日されており、被災地でのチャリティコンサートなどを経て、最後の最後にわが市川で演奏していただき、明日には帰国されるというハードスケジュールの中の合わせであった。鳥の歌も、ヴィヴァルディも、ソリストの名演が光るよい演奏になった。特にヴィヴァルディは練習回数も少なく、2ndヴァイオリンもわずか2プルト。おまけに自分が持っているCDとはまるで違う演奏法なのでかなり心配ではあったのだが、本番では上手くまとまった。
アルプホルンの協奏曲は以前、旭市の遠征でやったことがあるけれど、市川でやるのは初めてだったかな。でも以前よりずっと精緻でよい演奏になったと思う。何よりもソリストの先生が、長~いアルプホルンを立てた状態で持って入場してきた時には、お客様もびっくりしたのではないかと思う。直前のリハーサルではどういう向きでアルプホルンを演奏するかについて試行錯誤があった。ベルの向きによってはホールの色んなものがビリビリと共鳴してしまうのである。ベルをお客さまに向けないように結局真横向き(ベルは1stバイオリンに向ける)にしたが、ちょっと向きを変えただけで、バイオリンの胴がビリビリと振動するのにはびっくりした。マイルドのように見えてなかなか協力な楽器である。アルプホルンの本格的な協奏曲などあまり日本で演奏の機会はないだろうから、きっと楽しんでいただけたことと思う。
サン=サーンスのチェロ協奏曲は以前、練習ソリストとして来てくれたことのある若手チェリストが大活躍。当然以前も上手だったけれど、2~3年でこんなに輝きを増すものかと、感激。緩急の激しい表情豊かなこのチェロ協奏曲はとても魅力的な曲で、伸び盛りオーラをぷんぷんさせた勢いのある若手チェリストにぴったりの曲だったように思う。
今年はいつも使っている大ホールが改修中で使えず、それで6月に大編成の曲を習志野でやり、今回は小ホールで小編成の協奏曲をやるという変則的な演奏会になった。小ホールだっただけにお客さまがあふれ、立ち見の方も沢山おられたようだ。降り番の管楽器の方にも色々手伝っていただき、超ハードだった演奏会を無事に終えることが出来た。
カザルス/「鳥の歌」(弦楽伴奏版)
ゾマー/「アルプスの夏」アルプホルン
モーツアルト/フルートとハープの為の協奏曲Kv.299
ヴィヴァルディ/チェロとファゴットの為の協奏曲RV.409
サン・サーンス/チェロ協奏曲第1番op.33
当ブログには、現代人の固有名詞は極力載せない主義にて、奏者情報等については、画像をご参照ください。
練習は厳しかったけれど、とても得たものが大きい演奏会でした。特にモーツァルト!
「フルートとハープの為の協奏曲」は子供の頃から大好きで、あたかも身体にしみこんでいるかのように錯覚していたけれど、弾くとなると厳しい曲ですね。マエストロから一番厳しい指導が飛んだのはこの曲でした。一番最初の合わせの時は、随分混濁した音楽だったけれど、それがだんだん澄み切ってきて、清酒のように、吟醸酒のようになっていく過程は大変楽しいものでした。若いソリストさんとの練習を経て、この曲を演奏できる喜びを全身で感じながら練習に臨むことが出来ました。まだまだ課題はあるけれど、ひとまずは本番で練習時の120%の力を出せてよかったのではないかと思った。
今回ドイツからチェロとファゴットの演奏家ご夫婦をゲストとしてお招きしたが、ご夫婦は独日両国の友好のためだけでなく、被災地支援として来日されており、被災地でのチャリティコンサートなどを経て、最後の最後にわが市川で演奏していただき、明日には帰国されるというハードスケジュールの中の合わせであった。鳥の歌も、ヴィヴァルディも、ソリストの名演が光るよい演奏になった。特にヴィヴァルディは練習回数も少なく、2ndヴァイオリンもわずか2プルト。おまけに自分が持っているCDとはまるで違う演奏法なのでかなり心配ではあったのだが、本番では上手くまとまった。
アルプホルンの協奏曲は以前、旭市の遠征でやったことがあるけれど、市川でやるのは初めてだったかな。でも以前よりずっと精緻でよい演奏になったと思う。何よりもソリストの先生が、長~いアルプホルンを立てた状態で持って入場してきた時には、お客様もびっくりしたのではないかと思う。直前のリハーサルではどういう向きでアルプホルンを演奏するかについて試行錯誤があった。ベルの向きによってはホールの色んなものがビリビリと共鳴してしまうのである。ベルをお客さまに向けないように結局真横向き(ベルは1stバイオリンに向ける)にしたが、ちょっと向きを変えただけで、バイオリンの胴がビリビリと振動するのにはびっくりした。マイルドのように見えてなかなか協力な楽器である。アルプホルンの本格的な協奏曲などあまり日本で演奏の機会はないだろうから、きっと楽しんでいただけたことと思う。
サン=サーンスのチェロ協奏曲は以前、練習ソリストとして来てくれたことのある若手チェリストが大活躍。当然以前も上手だったけれど、2~3年でこんなに輝きを増すものかと、感激。緩急の激しい表情豊かなこのチェロ協奏曲はとても魅力的な曲で、伸び盛りオーラをぷんぷんさせた勢いのある若手チェリストにぴったりの曲だったように思う。
今年はいつも使っている大ホールが改修中で使えず、それで6月に大編成の曲を習志野でやり、今回は小ホールで小編成の協奏曲をやるという変則的な演奏会になった。小ホールだっただけにお客さまがあふれ、立ち見の方も沢山おられたようだ。降り番の管楽器の方にも色々手伝っていただき、超ハードだった演奏会を無事に終えることが出来た。