イ・サン・・ついに最終話。
ソンヨンが亡くなり、新たな側室と世子を得て、遷都に意欲を燃やすイ・サン(正祖)。遷都をすることで、さまざまな既得権益を持つ老論派の勢いを削ぎ、新都で善政を敷こうと理想に燃えるあまり体を壊し・・・。
ドラマだからさまざまな創作や脚色はあるだろうけど、ドラマの中のイ・サンは見ていてハラハラするぐらい性急なのよ。どんなに理想は高くても性急すぎる改革が何を生むか・・・視聴者は言われなくてもわかるだろう。ましてや韓国でドラマを見ている視聴者や、イ・サンの死でほとんどの改革が無に帰して、元の木阿弥になってしまったことを知っているだろう。
だからだろうけれど、あえてドラマではそれに触れていない。
私が、以前韓国で水原の華城を訪れた時、そこでガイドブックから得た知識は以下のようなものだった。
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18世紀末に朝鮮王朝第22代の正祖が当初ここに遷都しようとして、2年を越える月日と37万人の労力で城壁を構築したが、完成直後に、正祖が死亡したため、遷都は見送られたという。中国から西洋の築城技術の持ち込み、東洋と西洋の技術を融合させている・・だとか。
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例え結果としてそうなってしまったとしても、新都への熱い夢や思いがあったからこそ出来上がったものであり、今や世界イサン・・じゃなくて世界遺産にもなっているわけだ。もう一度訪れたい。そして今度は一周全部回りたい・・そんな風に思ってやまない。