さぶりんブログ

音楽が大好きなさぶりんが、自作イラストや怪しい楽器、本や映画の感想、花と電車の追っかけ記録などをランダムに載せています。

モレッティ・ビール(イタリア)

2012-07-31 23:46:39 | 飲めない奴のビール探訪
先週末、オケの後輩を連れて、例の世界のビール店に行きました。

後輩の前で、スマートにビールを選ぶところを見せたかったのですが、こんな日に限って目移りしてしまって、なかなか選べず、帽子をかぶってビールを飲んでいるおじさんのラベルを決め手に選びました。



飲んでみると、とってもフツー! 爽やかで飲みやすいです。
マスターが出してきたグラスは、同じくイタリアの代表的なビール、ナストロ・アズーロのものですね。

モレッティもナストロ・アズーロも同じように薄い色のビールですが、味は違いますね。モレッティの方が万人向き・・・・というか日本人にとってはフツーの味でしょう。



一応裏面ラベルも載せときましょう。アルコール4.6度だから、軽め。ピルスナータイプのビールです。

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新しいトランペットとの出会い(アルティザン)

2012-07-30 23:44:14 | 鳴るほど・ザ・楽器遍歴
先日の管楽器点検会の日、実はトランペットの試奏もさせてもらったのである。

レッスン会場に4種類ぐらい並んでいて、好きなのをレッスンの時使っても良い・・という話だったので、一番高そうなBACH STRADIVARIUS のArtisan(AB190)のB♭管を使ってレッスンを受けた。ちなみにアルティザンとは「職人」を意味する言葉だ。



最初は、自分の楽器との違いがよく分からなかったが、正面で聴くと明らかに音が違い、Artisanで吹いたほうが、楽に吹いているように聞こえると先生に言われた。

確かに慣れるに従って、自分の音が今までより前に出ている感覚が分かってきた。ちょうどスキーのジャンプの選手が、よい記録を出す時、地面に着地の少し前にふわっとさらに前に飛んで飛距離が出るように、何か自分の知らない力が働いて音が前に飛んでいるような気がするのだ。

吹いているうちに惚れて来た。秋にはコンクールにチャレンジするのだし、よい楽器が自分を高めてくれるのはバイオリンで経験済だ。去年の12月にもよい楽器を試奏させてもらったが、その時は身体にずんと来るような感動を味わうことが出来なかった。でも今は分かるようになった。よい楽器との出会いも一期一会かもしれない。神様がくれたチャンスかもしれないし、思い切って購入してしまった。



バルブのところも、金色と銀色のコラボで大変美しい。



第3ストップロッドのところの工夫のお陰で、"カルメン"や"英雄の生涯"などに出てくるE♭も出せるんだそうだ。私はまだ使い方を知らないけどね。

こうなったらトランペットの練習時間をもっと取りたいな。昨日も声楽レッスンの後にカラオケBOXに立ち寄って練習してきた。う~ん、イイ音! 練習してて楽しくなるな。早くこの楽器に見合った吹き手になりたいものだ。
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声楽発表会でこうもりのチャールダーシュ

2012-07-29 23:42:14 | ただの日記
7月7日のカルメンの2回目の本番の3日前から引いた風邪が引金になり、一昨日までずっと咳がとまらなかった。

なので練習どころではなく、暗譜もあやふやな状態で発表会を迎えてしまった。

でも今日は、中学の頃から憧れてたチャールダーシュを歌うのだ。最後の最後のHigh-Dはぜひとも決めたい!

ということで、本番前に漢方薬やハチミツで喉を整え、直前練習をやりすぎないよう、おしゃべりもしすぎないよう心がけて、慎重に本番を迎えた。

以前フィガロの伯爵夫人のアリアを歌った時の茶色のドレス(パニエ入り)をベースに、頭と胸に黒い羽根飾りをつけ、手には黒い羽根扇を持って歌った。

思いのほか暗譜に苦労したほか、扇を使った振り付けも最後までぎこちなくて、直前まで心配だったが、舞台に出てしまえば持ち前のくそ度胸が出たようで、かなりノリのよい演奏をすることが出来た。

自分なりに工夫したのは、Feuer Lebenslust・・・のところでいきなり早くせずに、ゆっくり始めてaccelをかけていく形にしたこと。よく省略されるZum Fiedelklingen・・・のところも略さずにやった。Durst'ge Zecher・・・のところもしっかりテンポを落としてタメをつくった。

メリハリをつけたお陰で、かなり印象深い演奏になったのではないかと思う。扇も開けたり閉じたりを2回繰り返して、最後のHigh-Dの一つ前のAでさっと扇を開いて、High-Dを決めると同時に扇を右腕ですばやく高く揚げるエンディングにしてみた。

反省点は多々あるが、なかなか好評で嬉しかった。口下手な私も、発表会では色んな人から声をかけてもらえるので嬉しいね。

最後の講師による模範演奏では、わが師匠が「道化師」の「鳥の歌」を歌った。それって来週のサントリー小ホールでの発表会で私が歌う歌なのだ。ピアニストの先生も私の伴奏をお願いしている方なので、どうやら来週に向けた伴奏練習を兼ねていたみたいだが、私も師匠の歌を聴いて気持ちを「鳥の歌」へシフト。発表会後の声楽レッスンで、暗譜がちゃんと出来ている旨、師匠に確認してもらえたし、来週に向けて好発進だ。
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トランペット点検

2012-07-28 23:43:07 | 鳴るほど・ザ・楽器遍歴
今使っているBachのTR400SP・・・使い始めて3年半になるが、中を点検してもらったのはまだ1回。一回目の点検の時は、バルブの中が結構金属カスで汚れていて恥ずかしい思いをしたものだが、それからまた2年半近く経ってしまった。ちょうど所属音楽教室にリペア店の方が来て下さるというので、レッスンの後の時間で予約をして、中を見ていただいた。

冒頭の写真は、パーツを全部はずした状態。確かにバルブの底ネジに少し金属カスがたまっていたが、使って1年の時の点検よりはるかに量が少なかった。いやぁ、お客さん、楽器綺麗ですね・・とほめられた。



私は週末しか楽器を吹かないが、1回目の点検の時よりは吹いてるし、曲も難しくなってきているので、バルブ操作は何倍も激しくなっているはずだ。だが練習の時毎回バルブオイルをさすというのも、楽器が綺麗に保たれる秘訣のようだし、1回目の点検の時薦められたT2は、以前のバルブオイルより粘性が高いので、金属カスが出にくくなったのだろう。



バルブオイルやグリスなどによる油汚れは、何とオイルライターのオイルで綺麗に取れるそうだ。ガーゼにライターオイルをちょこっと垂らして、リペア店の方がトランペットのバルブや管の内部をせっせと拭いていく。見る見るうちにガーゼが汚く汚れていく。それでも私の楽器は結構きれいなんだそうだ。まぁ、水洗いこそしてこなかったけど、スワブで毎回ちゃんと拭いてるからね。



バルブの外側は、いつもプロテクターで覆っているが、プロテクターをはずすとやはり黒い煤汚れがついている。これは、銀みがきという、ガーゼに磨き粉のついたものを小さくちぎって楽器を磨いていく。



う~ん、こんなに綺麗になった。



そして、これがピカピカに生まれ変わった私の楽器。

だが、残念な事に、このBackのTR400SPとの付き合い方はどうやら今後限定的になりそうなのだ。その理由は後日、また書くことにしよう。

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ヒナノビール(タヒチ)

2012-07-27 23:05:50 | 飲めない奴のビール探訪

先週の週末、異常に寒いと思ったら、今週になってからやたら暑くて、毎朝汗の海の中で目覚める日々が戻ってきた。

久しぶりに冷蔵庫の中のストックビールに手を出す。色鮮やかなラベルのタヒチのビールだ。

いやぁ、ラベルがとっても美しい。まるでゴーギャンの絵に出てきそうな女の子の絵。ヒナノっていうのはタヒチの女の子の名前としてはとても一般的な名前で、日本で言えば花子のようなもの・・・・っていうが、私は花子っていう名前の人は一人しか知らないぞ。

現代の日本なら、ハナコよりヒナノの方が多いんじゃないか?

それはさておき、タヒチといえばゴーギャン。ゴーギャンと言えばタヒチ・・・と堂々巡りしてしまい、私のタヒチに関する知識ってその程度なのかと悲しくなった。タヒチはフランス領ポリネシアで、南太平洋にあることはわかっても、ハワイとの位置関係はどうなのだろう。あらためて調べてしまった。

そしたらハワイの南の南・・・南半球まで下っていって、ちょうどオーストラリアの横にあるのだ。オーストラリアの横と言っても、オーストラリアとチリの中間あたりかな。いやぁ、思ってたよりすご~い南なのでビックリしてしまった。

 

さて、お味のほうだが、薄やかな色に、ライトな富良野ビールのような味を想像すると、全然違う。いやぁ・・しっかり苦いね。暑い時に苦~いビール・・・いやぁ、なかなかいいんじゃないでしょうか。

苦味で苦味を洗い流すような・・・気分的にも苦いビールは嬉しいね。

原材料も麦芽とホップだけなのね。シンプルで、青い海と青い空にとっても似合いそうなビールで気に入りました。

タヒチの音楽には8弦のウクレレが使われるんですって。ハワイの4弦ウクレレが伝わって8弦に進化したみたいですね。2弦ずつ対になってて、2弦ずつ押さえるので、要は複弦化したものですね。・・ハワイの4弦ウクレレなら昔ちょっとかじって、峠の我が家とか駅馬車くらいの曲なら弾いたことがあるけど、同じ調弦(ソドミラ)で弾けるみたいだ。わぁ~弾いてみたいな~と思いつつ、模範演奏を探してみる。

http://www.youtube.com/watch?v=jyxxgLqGb7M&feature=related

結構ハワイのウクレレと雰囲気違うな。激しくかき鳴らすので、随分甲高い音に聞こえる。弾きこなすの難しそうだな。でも、いつか触ってみるだけでも・・・。

ヒナノビール飲んで、タヒチのウクレレ聴いて・・今すごく南に行きたい気分です。


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アウストラロピテクス発見秘話

2012-07-26 23:24:36 | 読書録

(【読書録】週刊古代文明9)

南アフリカのヨハネスブルグの大学に赴任したイギリス人解剖学者レイモンド・ダート。新設大学だけにモノがない。一計を案じた彼は学生達に「何でもいいから、いろいろな動物の骨や化石を集めてくるように」と指示を出す。2年後に助手が持ってきたヒヒの化石・・・それは後にアウストラロピテクスと名づけられる猿人だった!

まぁ、はしょるとそんな話なのだが、私はその話に結構感激してしまった。

まず、何でもいいから骨や化石を集めろっていう指示がすごいよ。わけわからない臭~いものが増えそう。

私は中学時代、生物部にいた頃、部の活動で磯の観察をしている時に、友人と一緒に海辺で何かの背骨のような白骨を見つけたことがある。ビニールに入れて部室に持って帰ったあと、そのまま忘れてしまった。しばらくたって先輩が発見したら、見るからに汚らしくなってた。「さぶりんさん、コレまだいる?」と聞かれ「いりません」と答えたので先輩が捨ててくれた。そんな汚いものを先輩に捨てさせて申し訳なかった・・・自分で拾ったんだから自分で捨てるべきだったとその後、猛反省。今になって、アレは何の骨だったんだろう・・・と思うと、ちょっとゾッとしてきたり・・・。

何が言いたかったのかというと、動物の骨って、拾った時は綺麗でも、あとあと汚くなったり臭くなったりするよ・・・っていうことなんだが、専門家なら、消毒したり、薬品で洗ったりするのかな?解剖学者なら動物の死体なんてなれたもんだろうけど。

というのはともかく、そのヨハネスブルグで見つかった最初ヒヒの化石だと思われていたものは、石灰岩の採石場で発見されたそうな。そもそもそこではよく動物の骨が埋まってたそうだが、今までは単に不純物として捨てられてたという。まさかそれがねぇ・・・人類の祖先だったとは。

すごいな、南アフリカ。ヨハネスブルグに友人が赴任してるけど、この話知ってるかな?


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宇奈月麦酒 ビールカレー

2012-07-25 23:54:01 | 食いしん坊レビュー~カレー

これまた、本以外のものを沢山売っている近所の本屋さんで買ったカレー。

ビールカレーなんてものが世の中にあるんだね。

ほらほら、ちゃんとビール入ってる!宇奈月地ビールでじっくり煮込んだカレーなんだって。ビールはビールの方で別途飲んでみたいもんだが、とりあえず今日はカレーだ。

これはなかなか旨いぞ~! ビールの味はどこへ行った?っというかビールの味はほとんどしないんだけど、まろやかで美味しい。

コメント (3)
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浦島太郎伝説のいろいろ

2012-07-24 23:56:40 | 読書録

(【読書録】歴史のミステリー9)

歴史のミステリー9で、一番いい記事だなぁと思ったのは、「日露戦争で日本は本当に勝利したのか?」だ。もし日本が日露戦争の実態を正しく理解し、元寇の時の神風なんて信じなければ、太平洋戦争に突き進む前にうまく立ち回ったかもしれないのにとか、色々思うところはあるのだが、当ブログではシリアスな話題を扱うのは苦手なので、浦島太郎伝説に逃げることにしよう。

私が浦島太郎伝説にこだわるのは、20代後半に「日本書紀」の現代語訳を読んでいたら、雄略天皇の時代のところに、水江浦嶋子なる人物が出てきて、亀を釣り上げたら亀が美しい女に変身したので契りを結び一緒に蓬莱山へ行ったというおめでたい話がでてきたのに驚愕したからである。

日本書紀っていうのは、今から考えるとどうでもいいことが、歴史上の重大事績と同列に出てくるので、読んでると面白いのだが、水江浦嶋子の話もそういう新鮮な登場の仕方をする。浦島太郎伝説ってそんなに古い話だったのかとビックリしたのである。

日本書紀にはいいことしか書いてない浦島伝説も、万葉集の高橋虫麻呂の長歌や丹後風土記では、玉手箱ならぬ玉櫛笥(たまくしげ)を開けて、じいさんになって死ぬ話まで出てくる。

さて、この「歴史のミステリー9」は、そういう私の思いもあり、かなり期待して読んだのだが、私の思いが強すぎたのか、ちょっとツッコミ不足のような気がした。だが紙数も限られてるし、ツッコンでみたところで、所詮は伝説であり、分からないところが多いのだろう。

この記事を読んだ収穫としては、横浜にも浦島太郎伝説があるということを知ったこと。横浜出身なのに知らなかったよ。三浦の浦島太夫が丹後に赴任し、息子の太郎が竜宮に行ったが、太郎が玉手箱と観音菩薩をもらって帰ってくると知人は誰もいない。関東に下って父母の墓を探してお堂を建てて、観音菩薩と玉手箱を安置したのが浦島寺だとか。この寺はその後火災で焼失したので、近くの慶雲寺にそれが祀られているそうだ。昔通った神奈川スケートリンクからそう遠くないところにあるお寺のようで、これまたびっくり。

で、「歴史のミステリー9」に飽き足らない私は、例によってサイト検索をしまくってみるのだが、なんと御伽草子では、浦島太郎はじいさんではなく鶴になって飛んでっちゃうんだね。亀と結婚したんだから亀になった方がよさそうだが、そこはおとぎ話ですから鶴と亀ってことで・・・。


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スレイマンとはソロモンのことだった!

2012-07-23 23:45:16 | 読書録

(【読書録】週刊古代文明2)

小さい頃読んでた聖書物語では、ダビデについてはかなりのページ数を割いてくれていたのに、ソロモンのついては、

 ダビデのあとはソロモンが王になりました。
 ソロモンは立派な神殿を建てました。
 ソロモンの時に古代イスラエルは最も栄えました。ちゃんちゃん。

ぐらいしか記述がなく、赤い立派な衣装をつけたソロモン王が、きらびやかな神殿の中で両手をウォーっと上げて神を礼拝している絵が1ページ添えられていただけで終わっていた記憶がある。なので、ソロモンは立派な王だったという印象はあるが、ダビデ王に対してのような人間的な魅力を感じることなく今に至っていた。

週刊古代文明でソロモンの特集を見た時は、ソロモンの知らなかった素顔に迫れるかなぁと期待して読んだ。

まずソロモンはダビデとバト・シェバの間の息子である。旧約聖書ではダビデとバト・シェバの不義の話は有名で、第1子は神の怒りに触れて死んだが、第2子であるソロモンは、異母兄アドニアとの王位継承争いに勝利した。このとき、バト・シェバはダビデにソロモンを次王とすることを宣言させるのに成功した・・と書かれており、彼女が意外に上手く立ち回ったことを知り、びっくりした。

ソロモンはアドニア派を大粛清し、血なまぐさい殺戮劇を行うことで、王権はゆるぎないものになったという。その後、王国を12の行政区に分け、課税システムを整備し、従来ユダヤの社会では蔑視されていた商人を手厚く保護したという。農耕と牧畜を主体とする農業国から商工業を主体とする貿易国へ変貌させようと力を入れ、軍事力の増強や治安・交通の安全を図った。

またエジプト王の娘を王妃として迎え、他国とも婚姻関係を次々と結びそれによって脅威の軽減に成功したという。

こうした施策で、国を富ませ、手中にした絶大な権力と財力を持って、神殿や宮殿を大建設にいそしむわけである。父ダビデ王は英雄的な王だったが、国を富ませるというよりも、戦争に勝利して周辺民族を支配下に置いた・・・という色彩が強いように思う。そんなダビデの時代には考えられなかった大神殿の建設がソロモン王の時代に実現したのは、ソロモンの知恵の政治がいかに財力を集めたか、ということに他ならない。聖書物語にあった「ソロモンは立派な神殿を建てました」の一文の背景を自分の中で埋めることが出来て満足した。

☆ ☆ ☆

で、私がブログを書くときは、読書録の対象となっている本だけでなく、色々サイトを検索して周辺情報を集めるので、これは週刊古代文明に書いてあったネタではないのだが、オスマン・トルコの王名によく使われるスレイマンという名前は、ソロモンのイスラムでの呼び方スライマーンをトルコ風に読んだものと知り、驚愕した。

ソロモンはイスラム教では預言者の一人なのだ。預言者スライマーンは、知恵に満ちていたと同時に、アラブの民間伝承である精霊(ジン)を自由自在に操ったという。明らかにキリスト教においてより扱いが上だな。

昔読んだアラビアン・ナイトに、ソロモンの封印で壷に閉じ込められた悪魔の話が出てきたが、なんで敢えてそこにソロモンが出てくるのかと不思議に思ったが、背景はそれかぁ。


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初演作品&マーラー「巨人」等、本番終了!

2012-07-22 23:11:45 | ただの日記

今日は所属オケの夏の定演の本番。マエストロの作曲された交響曲の初演とマーラーの巨人を無事に終えることが出来た。

初演の交響曲は2楽章構成。「怒り」を表す1楽章と「鎮魂」を表す2楽章。なかなかの難曲で、曲のイメージが出来上がるまでの練習が大変だったが、本番では何とか先生のイメージに近い演奏が出来たのではないかと思う。2ndバイオリンにも重要なフレーズが割り当てられており、美味しいといえば美味しいのだが、音程が難しくて最後まで苦労した。

結構難しい曲なのに、アンケートを見るとお客さまの評価は高かった。人間、初めて聴く曲に対しては、その人なりに色んなイメージを働かせながら聴くものなのだなぁ・・・という思いを強くした。不協和音の続く1楽章の後に来る、穏やかな2楽章に、嵐のあとに晴れ間がさしてくる場面を想像して、癒しを感じた人が多かったようで、2楽章の方が人気。練習してて楽しかったのは1楽章の方なんだけどね。

後半はマーラーの交響曲第1番「巨人」。この曲を本番で演奏するのは私にとっては今回が初めてだけれど、実にいい曲だ。バイオリンにとって、難しい箇所が沢山あるけれど、さわやかさ、楽しさ、懐かしさ、激しさ、混沌、癒し、躍動感、妖艶さ・・・・様々な要素を含んでいて楽しい。個人的には、シーズン前半戦の手首の痛みと、後半の体調悪化のせいで、反省すべきところは多々あるのだが、今日の演奏はなかなかよい出来になった。

何よりも一週間前に私の頭痛を治した実績もあるマエストロの、躍動感あふれる素晴らしい指揮。この人の手にかかると、マーラーの「巨人」から芳香が沸き立つようになる。練習中も「この部分は本番前日に決めますから」と、その時の気分で振り方をかえることもあるマエストロ。2楽章の中間部のトリオのところなどは、練習中は何回も何回もやり直しをさせられ、先週はすんなり通ったが、すんなり通ると逆に不安になって「みなさんが行きすぎるところを僕が逆に押しとどめるぐらいがちょうどいいんだ」などという難しい匙加減要求されたりする。今日の本番でも、練習の時の2倍ぐらい溜めている箇所が2~3箇所あり、マエストロの気持ちが高まっている様子をひしひしと感じたが、指揮が練習と違っていても不思議とついて行けた。この方の指揮はどんなに揺れても、それが生理的にかなっているからだと私は思う。終楽章の盛り上がりも実に快感で、お客さまからもかなりの賛辞をいただくことが出来、とても嬉しかった。

☆ ☆ ☆

マーラー作品の多くには、金管楽器が舞台袖に回るバンダ演奏が登場するが、「巨人」にも冒頭にトランペットのバンダがある。ちょうど私の座ってプルトの横にこんなカメラが立っていて、マエストロの指揮を舞台袖に映し出す。

これが舞台袖から見たモニター。冒頭のトランペットは、舞台からかなり離れた位置で、ベルを舞台の反対に向けて吹いていた。練習中は、何回も「もっと遠くに」「もっと遠くに」と言われて位置替えをしていたが、本番では音色&ボリュームともバッチリ。

そんなトランペット部隊の仲間一人が本演奏会を最後に函館に転勤してしまうのは寂しい。

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7月21日(土)のつぶやき

2012-07-22 02:46:59 | twitterよりおまとめ投稿

09:00 from Twitter for iPhone
何だコレは! 朝起きて、あまりの寒さに、シャワーならぬ、風呂に直行。

09:30 from Twitter for iPhone
もはや必需品。眼鏡を探すための眼鏡。

10:21 from Twitter for iPhone
サイレントバイオリンで練習しても、ちっとも癒されない。でもバッハの暗譜ピンチの今、背に腹はかえられない。平日夜、2~3回さらうだけで、相当違う。

11:37 from Twitter for iPhone
パソコンって、使ってるうちに使い手に似てくるのだろうか。画面上の砂時計を見ると身につまされる。回りの人のPCが正常だと、さらに自己嫌悪に。

17:42 from Photos on iOS
また、定演と祭が重なる‥‥か。 pic.twitter.com/2yTzlfmV

23:03 from Twitter for iPhone
膝の悪い私だが、最近しゃがむのが苦にならなくなった。多分それはアパートの半野良と遊ぶ時にしゃがんでいるからだと気づく。彼らはこっちがしゃがむと近づいてきて、顔を�惜いてもらいにやってくるのだ。

by ysaburin on Twitter


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ほし納豆(茨城)

2012-07-21 23:33:40 | 食いしん坊レビュー

この日は練習から帰ってきてそのまま寝てしまったんで、起算日UPです。

最近そういうことが多くて、なかなかブログ更新も大変ですが、まだまだ頑張ってみたいと思います。

駅前の仮設店舗で売ってた干し納豆を食してみることにしました。

これくらいを手に取って、口の中に放り込むと、塩辛さが口いっぱいに広がり、しかも結構堅い・・・。まさに伝統食という感じがしますね。噛む力には昔から自信はあったのですが、最近、口当たりのよい柔らかいものばかり食べている自分をちょっと反省です。

加熱しない独自の製法で納豆菌を生かしたまま「干し納豆」にしているので、1g中、約20億個の納豆菌が活きているそうです。唐辛子が少し入っているのでピリッとします。糸引き納豆が好きな私としてはちょっとカルチャーショックですが、塩気が強いのでおつまみにいいかもしれませんね。

干し納豆にも、柔らかいのや堅いの、梅干味とか黒糖風味とか、最近いろんなものがあるそうなので、固定観念を持たずに色々試してみようかな。

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「エリーゼのために」は「テレーゼのために」だった!

2012-07-20 23:11:38 | 読書録

(【読書録】歴史のミステリー8)

私は今までの人生の中で一度だけ「ベートーヴェンみたい」と言われたことがある。それは私に音楽の才能があるからでも、つねにしかめ面をしているからでも何でもない。単に髪の毛がボサボサだったからである。で、今の私の前髪は、ベートーヴェンみたいといわれた頃よりもはるかにボサボサである・・・何故なら全然美容院に行く時間がないからである・・・ってな話はエラそうに書く話じゃないな。

さて、ベートーヴェンの名曲「エリーゼのために」は、ピアノに興味のある人なら、誰でも弾いたことがある曲だろう。正式にレッスンを受けていなくても、最初の部分は弾ける・・・でも、中間部から後半にかけて、つっかえるか大幅にテンポダウンすると、独習者であることが分かってしまう曲だと、私は勝手に思っている・・・というのはさておき、ピアノを習っていない人まで思わず手を出してしまう傑作「エリーゼのために」の題名がもし本当は違う題名だったら・・・・・・・・?

「エリーゼのために」はベートーベンが40歳の時に作曲された曲だが、世に出たのは何とベートーベンの死から38年たってからだという。以来、長年「エリーゼ(Elise)」って誰?という憶測が飛び交ってきた。しかしベートーヴェンは髪の毛だけでなく筆跡も癖だらけのぐちゃぐちゃだったらしく、ベートーヴェンの筆跡を研究していた研究家が、Theの3文字がEに非常に似ているため、「エリーゼ(Elise)」は実は「テレーゼ(Thelese)」だ・・・という見解を出して、ほぼ決定的になったとか。何故ならエレーゼはいなくても、テレーゼという女性ならベートーヴェンの近くにいたからである。そもそもこの曲の楽譜自体、もともとテレーゼ・フォン・マルファッティが持っていたのであるから。

それでもずっとこの曲が「エリーゼのために」と呼ばれてきたのは、やはりベートーヴェンの死後に世に出た作品だからだろうか。楽聖が生きているうちなら、間違えた名前で発表されるわけがないし・・・・いやいや恋愛下手なベートーヴェンなら、好きな人の名前を曲名につけてはみたものの、恥ずかしくなって、別の名前で呼ばれても、それはそれでいいや、いまさら題名を直されても照れ~ぜ‥‥と思うかもしれない。


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ヘレケートビア(ベルギー)

2012-07-19 23:14:05 | 飲めない奴のビール探訪

相変わらず体調が今ひとつ。このブログも風前のともしび?

更新が滞りがちだけど、先週末飲んだビールの話でも書こう。

ヘレケートビア(Helleketelbier)は、地獄の釜のビールという意味らしく、ラベルも怪しい雰囲気満載。まるで人魚姫に人間になるための薬を調合している魔女みたいなおばさんが載っているではないか。

でも、味はとっても普通なのよ。サイト検索すると「強烈~!」って書いてあるサイトもあるんだけど、このビールの前にアルコール度数10%超のビールを2種類も飲んじゃった私にとっては、どこが地獄なんだかさっぱり分からない。アルコール度数が低くても、せめて苦ければ雰囲気出るのに。あまりに苦くて思わず言葉を失ってしまう人魚姫とか・・・・。

おやおや、私はビールに何を求めてるんだか? とにかく普通に美味しいビールを飲みたい人には十分おススメなビールだな。私は色んな種類のビールを飲みすぎて、どうやら性格が捻じ曲がったらしい。

ところで、私が入りびたっているビール屋さんは、世界のビールを集めている店だけあって、来るお客さんは社会科好きな人が多い・・・と見た。

この日も、会うのは二回目だけどまだ名前を存じ上げないお客さんと、マスターと3人で、地図帳とiPhoneで、世界の島の面積調べ。それも、私が昔スリランカに行ったことがある・・・という話を切っ掛けに、セイロン島ってさぁ~九州とどっちが大きいんだっけ?・・といきなり面積比べタイムになっちゃうんだからすごい。地図帳で探す2人に対し、iPhoneの最新機種を持ってる私は負けられない・・でも酔ってる指じゃなかなか入力できず・・・。

結局この日の結論は

北海道>アイルランド>セイロン島>台湾>九州・・・

思いつくままに検索しただけなので、間はいっぱい抜けてるけどね。


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アメリカ南北戦争の副産物は?

2012-07-18 23:38:56 | 読書録

(【読書録】歴史のミステリー7)

この第7号の表紙を飾る南北戦争。「歴史検証ファイル 南北戦争は奴隷解放のための戦いだったのか?」というタイトルは極めて陳腐だと思う。何故なら、日本人でもこの戦争が奴隷解放のための戦いだと信じている人はほとんどいないのでは? 

じゃぁ、何故それについて今日は書くのかって・・・? そりゃぁ、書きたいことがいっぱいあるからさ・・、って気の向くままに書いてると、昨日みたいなとりとめもないことになるので、ほどほどにする。

30年前に見たアメリカの高校の「アメリカ史」の教科書。今はどうか知らないが当時のアメリカの高校の教科書は自分の持ち物ではなく、1年経ったら学校に返すのだ。その代わりハードカバーで、電話帳のように分厚くて、歴史上のシーンを描いた油絵がいっぱい(地に墜ちた南部連合軍の旗を土気色の暗い顔で拾い上げる南部の兵士の絵がいまだに忘れられないよ)。アメリカ史は、取り扱っている期間が短いだけに、大統領一代一代の時に起こった出来事をかなり詳しく学ぶのだ。そしてその分厚い教科書がかなりの紙数を割いて説明していたのがCivil War だ。

何の下知識もなくその教科書を見た私はcivil warだから内戦か・・・と思いながらページをめくり、数十秒後だか数分後だったか、蛍光灯のように鈍くひらめいた・・・あ、そうかアメリカの内戦でこんなに扱いが大きいなら南北戦争のことか。だから敢えて大文字で書き始めるのか。アメリカではthe South‐North Warなんて言わないんだな・・・とその時初めて知ったのだった。

さて、話を歴史ミステリーに戻すと、このCivil Warという呼び方、北部側の言い方だったみたいだね。北部はこの戦争を「内戦」と呼び、南部は「南部独立戦争」と呼んだのだ。

戦争の理由が奴隷解放ではないとして、じゃぁ何だったのかというと、昔習った「保護貿易を求める北部 vs. 自由貿易を求める南部」の図式が浮かんでくるが、じゃぁ何故リンカーンが「奴隷解放」を旗印にしたのかというと、自分の中で曖昧になっていた。そこは歴史ミステリーの書き方は明快である。リンカーンの第一目的は、自分の大統領就任式の前に離脱した南部諸州を呼び戻すことだったのだ。

アメリカが二分されれば国力は弱まり、完全に分裂してしまったら再統一は難しくなる。南部はプランターの豊富な資金をバックボーンに勢力を拡大し、北部の力は相対的に落ちるだろう。リンカーンは当初は南部を呼び戻すためだったら、奴隷継続もやむをえないと洩らすほど、妥協しようとしていた。でも結局その妥協には南部が載ってこなかったことから、逆に奴隷解放に舵を切った。その狙いは、南部を援助しようとしていたイギリスやフランスを黙らせることにあった・・・・と本誌は書いている。これには納得感があるな。「奴隷制に対する戦い」という大義名分は、国際的にはアピールするからな・・・・なるほど。

で、本誌を読んでいて、最後の最後にギョッとしたことがある。「南北戦争でアメリカが得たもの」として、工業の飛躍的な発展が挙げられる一方、この戦争が「アメリカの戦争論理を確立させた戦争だった」という一文に目が留まった。

保護関税政策などで南部を追い込んだ北部が、敵の先制攻撃によって総攻撃を開始したこと。・・うんうん、どっかで聞いたような話だよね。こちらからは仕掛けず、相手の武力行使を待って「自由と民主主義を守るため」に反撃する。このような場合、議会の承認を得るまでもなく、大統領権限による武力行使が可能となるのだ。確かに太平洋戦争もそうだったし、ごく近年でもそんなやり方をしてますね。

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この「アメリカの戦い方の確立」が副産物1だとして、副産物2は「歴史ミステリー」から離れてウィキペディアの中に見つけた。南北戦争で使われた中古小銃類が大量に日本に輸入され、戊辰戦争の武力として使われたそうだ。アメリカ南北戦争を単なるアメリカ国内の内戦だと考えてしまうと、色々見落とすことが多いことに、あらためて気づいた。

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