今日は、11月のミュージカルでお世話になったところが主催のクリスマスコンサートに出演しました。
オペラ合唱団から二人出演し、1人がウェストサイドストーリーの語り、もう1人である私がサウンドオブミュージックの修道院長兼語りを担当しました。
語りって本当に難しいですね。代表が私のために台本を書いてくださり、私がそこに適宜追加しながらセリフを作ったのですが、練習を重ねるたびに、厳しいご指導をいただきました。
例えば、私のしゃべり方だと、マイクを近づけすぎていて、低くくて町のおばさんみたいだと。・・う~ん、私自身はおばさんなのだが・・・。
大学教授のように・・・う~ん、私の記憶にある女性の大学教授はおばさんだったんだけど。
パウロの友達・・パウロの次にエラい人みたいに・・だからコミカルにしてはダメです・・マリアに対して友達感覚で話してはいけません・・もっと丁寧な言葉づかいで威厳を持って・・・。
イメージはそれでやっと分かったのですが、声のトーンを高く・・というのには困りました。私は普通に電話等でしゃべる声が結構高く、娘っ子みたいになってしまうので、威厳もへったくれもなくなってしまうのです。修道院長としての威厳を保ちつつ、声のトーンを上げるとなると、なんだかとても喉が疲れ、安心してしゃべれなくなるし、セリフも間違う・・・ということで、結局どこらへんが適したトーンなのかという点はわからずじまいでした。
歌は日本語だったのですが、冒頭の「サウンドオブミュージック」の暗譜に一苦労。メロディの繰り返し部分にすべて別の歌詞が振られているのでとても混同しやすいのです。最後の「すべての山に登れ」も重要なメッセージが込められた歌なので、歌詞まちがいをしないよう、一瞬たりとも気が抜けません。いずれもメロディパートを担当したので責任重大でした。
12月8日に練習が始まり12月24日が本番と、練習期間は2週間ちょっとだったですが、毎日この2曲とアメージンググレイスは3回ずつ歌ってやっと覚えました。あとセリフが固まってからも、自主練でのセリフ&語り練習も結構がんばりました。
また、全体練習の時もウェストサイドのマリア役の方がお休みの際、急にI feel prettyやTonightのマリアパートの代役を頼まれることがあり、慌てて初見で歌いましたが、それは結構楽しかったです。
面食らったのは、最後の練習の時、アンコールで急に子供達と一緒に踊ることになったこと。子供の踊りなれど、スリッパのままで踊ったら転んでしまったほど、ちゃんとやるのは割と大変な踊りだったのです。土壇場で頑張って「ジングルベル」と「あわてんぼうのサンタクロース」と「赤鼻のトナカイ」の振り付けを一日で覚えましたよ。
ま、いろんなことがありながら当日を迎えましたが、私の修道服は特大サイズにて、衣装担当の方が今回のために作ってくださっていて、出来上がったのが当日!
ところで、みなさん、修道服のよだれかけみたいな部分、あれは何で存在するかご存知ですか?
そう、よだれかけがないと、とても怖い感じになるんです・・・というのはうそです。
出来上がりはこちら。眉の上の白布のカーブのつけ方で、表情が結構変わってきます。あと、メイクは目力強め、紅控えめにしてみました。
私はキリスト教の学校を出ていますが、プロテスタントだったので、カトリックのことはよくわかりません。ましてや修道院のことなど・・・。なので本職の方がこれを見られたら、たぶん大変不完全なんだと思います。でも、自分の考えられる限りの、威厳のあるやさしさで演ずるしかありません。
会場には、合唱団員が十数名も、応援にかけつけてくれました。とても嬉しかったですが、親しい人達の前というのは意外に緊張するものです。
あと、歌(マイクなし&暗譜)と語り(マイクあり・台本使用可)を交互にやるのは意外に大変だったりします。(かつ、踊りも何気に参加してたし)
そうね・・・終わってみれば、語りは色々反省すべきところがあるけど、歌は上手くいったかな。お客様に喜んでいただけたようなので、とりあえずはホッとしています。
合唱団の仲間とは沢山写真を撮ったのだけれど、肖像権の問題もあるので、ここでは伏せておきます。
あと、嬉しかったこととして・・・11月のミュージカルの主役だった女の子が「あの、写真撮っていただいてもいいですか」というので、私がカメラマンをやるのかと思ったら、身体を寄せてきて、一緒に写ってくれという意味だったことが分かったこと。将来有望な可愛い子にそんな風に言っていただけるなんて。
でも最後は本当にバタバタだったから、マリア役のお姉さんとか、最後の最後まで激しい動きを練習していた若者たちとも、一緒に写真を撮りたかったけど、余裕がなくて残念。
差し入れも沢山いただいてしまいました。どうもありがとうございます。
さらに、完全に終わるまで合唱団のみんなが待っていてくれて、近くのイタリアレストランで慰労の会を開いてくださいました。
何時間も集中していたので、本当にお腹空いてたので、食べまくりました。
アルコールを飲んだら倒れそうだったんで、ジュースにしたけど、このジュースがやたら美味しくて・・・。
それにしても、みなさんの優しいこと。明日もほぼ同じメンバーで本番があるのに、遅くまで付き合ってくださる。そう、明日もみんなで頑張ろう。