さぶりんブログ

音楽が大好きなさぶりんが、自作イラストや怪しい楽器、本や映画の感想、花と電車の追っかけ記録などをランダムに載せています。

「リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~」を見て

2018-12-13 23:32:18 | 映画・DVD等、各種鑑賞録
今クールは、2つの法廷ドラマを見ていたが、そのうちの1つ、リーガルVが終わった。

ネットニュースなどでは、米倉涼子さんの前のドラマ、「ドクターX ~外科医・大門未知子~」に比べて、主人公のパンチが弱いだの、視聴率が上がらないだの、色々書かれていたが、今のクールのドラマの中では、トップクラスの人気。ツッコミどころは色々あるけれど、これはこれでいいんじゃないの、と思った。

ドクターXは西部劇というか、姿を変えた時代劇のようなテイストで、ストーリーが分かりやすい反面、米倉涼子さん一人にスポットが当たっているが、リーガルVは全員野球である。特にポチと呼ばれた林遣都くんの頑張りは凄い。

「おっさんずラブ」の第一話で林遣都くんがイケメン後輩を演じていて、田中圭に「先輩は巨乳が好きだということですが、巨根じゃダメですか」と迫るシーンがあって、「そんな迫り方あるかよ」と思って、ショックで見なくなってしまったのであるが、リーガルVで不器用ながらもひたむきな若手弁護士を演じて、その巨〇イメージを払拭できた点が、個人的には嬉しかった。

安達祐実ちゃんの役柄は昔のショムニを思い出すようで痛快である。高橋英樹さんが「実は私、〇〇検定1級を所持しておりまして・・」と毎回マニアックな資格を披露するのも楽しみの一つだった。Mee Tooデザインはなかなか良いデザインがいっぱいあって面白かった。

小日向文世さんの演技はやはりさすがである。向井理は演技がうまいんだかうまくないんだかよくわからないが、毎回画面に映るだけで頭にくるようなキャラクターを演じていた・・が最後の「やめれぇ」と言った後の笑顔で許してやる。宮本茉由さんは、最後のワインぶっかけで逆転MVPをあげたい感じ。

菜々緒さまには、終盤の「土下座しなさいよ~」で見せた迫力を最終話でも見せてほしかったが、ちょっともったいなかったなぁ。でも好きよ・・。
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【DVD鑑賞録】ドニゼッティ/歌劇 《シャモニーのリンダ》

2018-12-02 23:54:47 | 映画・DVD等、各種鑑賞録
来シーズンに向けて、取り組もうとしている曲の一つが、このオペラの中の有名なアリア「この心の光(O luce di quest'anima)」という曲なので、オペラ全体に内容の勉強のためにDVDを見てみた。

リンダ・・・・・・・・・・・・エディタ・グルベローヴァ
カルロ(シルヴァル子爵)・・・デオン・ファン・デル・ワールト
ピエロット・・・・・・・・・・コルネリア・カリッシュ  ほか
チューリヒ歌劇場管弦楽団&合唱団

内容的には、ドニゼッティの量産作らしい軽薄さのにじみ出る作品で、かつリンダが狂気に陥るところなんて、ルチアそっくり・・。

でも、たった一つの、とっても印象的で効果的なフレーズがあるお陰で、すべてを許す気になった。

それは1幕目のリンダとカルロの明るい二重唱「早く来ておくれ(A consolarmi affrettisi)」に出て来る「ソ~♯ファ~ミレ・レ・♯ファ・ミ・レ~」で始まるフレーズ。

これが狂気に陥ったリンダが一声高く、一瞬歌ったかと思うと、途切れてしまう場面で一度思い出し、最後、カルロがリンダを正気に戻してあげようとして歌うシーンでまた出て来る。晴れてリンダは正気に戻り、二人は結婚出来てめでたしめでたしなのであるが、レコードほか録音技術がなにもない時代、オペラをたった一回見ただけで、強烈に印象に残る美しいフレーズが効果的に使われているということに感動した。

後年の作曲家は、こういう効果を狙ってライトモチーフとかを使うようになったんだろうが、ライトモチーフほどしつこくなくて、たった3回で脳裏を涼風のように吹きぬけるフレーズを作り出したドニゼッティって、やっぱり器用だし、素晴らしいなと思う。

DVDに収録されている歌手陣も素晴らしく、グルベローヴァが素晴らしいのはもちろん、私はズボン役のコルネリア・カリッシュもなかなか素敵だと思った。
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今シーズンのドラマ

2018-10-26 21:23:02 | 映画・DVD等、各種鑑賞録
若い頃、ドラマを全然見なかった私も、最近少しぐらい見ないと役者の名前を全然覚えられないのと、彼らの演技の中からも学べることがあるんじゃないかと思って、今年から色々見ている。

そうはいっても、語学系の番組を沢山見ているから、ドラマに費やす時間があまりない。
今シーズンは
 ・SUITS/スーツ
 ・リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~
 ・下町ロケット
の3作に絞って見ている。
先シーズンよかった「グッド・ドクター」の後釜のなんとか流星群は、1話目をみただけでやめた。

SUITSもリーガルVも法律ドラマで、ニセ弁護士 vs.元弁護士の争いを見ている感じ。

どちらかというと、リーガルVの方がひねりがあっておもしろいかなぁ。米倉涼子がいかにもにわか鉄道ファンみたいなのが鼻につくけれど、それを補って余りあるストーリー展開だと思う。SUITSの方は、かなり無理な展開だなと思いつつ、渋さを加えた織田裕二の演技と、厭味ったらしいキャラクターを存分に発揮している小手伸也の怪演ぶりが面白い。

小手さんが扮するのが蟹江という弁護士だが、リーガルVの方に今週蟹江先生というゲストが登場したので・・まさか、パロディかよ・・と思ってしまった。

両方とも、パワハラだのセクハラだの痴漢冤罪だの、近年話題の事件に取り組んでいるところが面白い。

下町ロケットの方は、私は前作を見ていないのだが、ネットでは期待より視聴率が上がっていないだの、芸人が鼻につくだのと言われているが、私は楽しく見ている。バルブだのトランスミッションだのは、私にとってこのドラマを見なければ、全く興味を抱くことがなかったものだ。また芸人さんたちもよく頑張ってて、イモトアヤコさんの好演ぶりにエールを送っている。

放っておくと浮世離れしてしまう私のこと。ドラマでも見ながら、ドロドロした現実社会をシミュレートして、勉強してみようと思う。
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「グッド・ドクター」を観終わって

2018-09-13 23:27:26 | 映画・DVD等、各種鑑賞録
並みはずれた記憶力を持ちながらも、コミュニケーション能力に偏りが生じる自閉症スペクトラム障害とサヴァン症候群を抱える青年・新堂湊が、小児外科医として成長していく物語であるが、日本は極めて少ない小児外科医の世界にスポットを当てたこと、かつ主役の新堂湊を演じる山﨑賢人さんの素晴らしい演技力が話題になり、かなり前向きな評価の高いドラマであった。私自身も、何度も涙しながら見て、ついに最終回。

事実だけど言ってほしくないことや、言外の意味、忖度などが理解できず、ひたすらに「すべての子供を大人にしたい」というピュアな心を持つ新堂湊は、最初は周囲とぶつかったり、問題行動とされる行動を取ったり、患者の家族に嫌がられたり、色々事件を起こすのであるが、彼の能力とピュアな心、かつ彼によって救われる子供が増えて、彼を支える味方も増えて行く。そして最後はずっと自分を支えてくれた先輩医師の瀬戸夏美(演:上野樹里)をも支えることが出来るほどまでに成長する。

私は残念ながら、自閉症スペクトラム障害とサヴァン症候群を持つ人と、深い付き合いをしたことがないのだが、この番組を通じて、普通の人にないような記憶力や思考回路が大変強大な説得力を持ちうることを感じた。他の医師の説明では納得しなかった患者や家族が、新堂湊医師の行動や発言に接することにより考えを変えていくシーンが沢山あった。

それは彼が、頭がよいとか、コミュニケーション能力に難があるとか以前に、ピュアで、まっすぐに子供を愛する人であるからである。

このドラマの「グッド・ドクター」は、新堂湊だけでなく、彼を理解し、支えた瀬戸夏美や、高山誠司(演:藤木直人)はもちろん、最初は保身に走っていた間宮啓介(演:戸次重幸)もまたグッド・ドクターであることがわかる。新堂湊を受け入れることで始まった好循環が心地よい。

自閉症スペクトラム障害とサヴァン症候群とまではいかなくても、身の回りのちょっと変わっていたり、コミュニケーションが取りづらいなと思う人に対して、「自分とは別の視点でものを考えることが出来る人だ」と前向きに考えれば、うまく付き合えるのかもしれない。現実はこのドラマのように綺麗ではないかもしれないが、長い目で見れば、認め合うことは必ずお互いを高める結果につながるのだから、私も心して生きていきたいなと思った。
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「絶対零度~未然犯罪潜入捜査」を観終わって

2018-09-10 23:47:56 | 映画・DVD等、各種鑑賞録
全然ドラマを観なかった人間が、今年に入ってからやたら一生懸命観ている。先週から今週にかけて、7月あたりから始まったドラマが続々と最終回を迎えているのだが、月曜日の楽しみの一つだった「絶対零度~未然犯罪潜入捜査」もついに最終回を観終わった。

終わってしまって寂しいけれど、終わり方自体は爽やかで、なかなか良かった。色々考えさせられることが多く、ちょろっと書いてみたい。

AIとビッグデータを使って、殺人を犯しそうな人間をはじき出し、その人物を徹底的にマークし、殺人を防ぐ・・・つまりまだ犯していない犯罪を未然に防ぐ・・しかしそれを実現するために犠牲になるのは個人情報やプライバシー保護の考え方だ。だからこの捜査方法はまだ認められていない。資料課を隠れ蓑に、秘密裏にテストケースをこなす「ミハン」のメンバー。マークした人の家に不法侵入して、盗撮用カメラを仕込むシーンを見ると・・んんん・・みんなセコムしてないのかな?と思ったり、銀行員になりすまして支店に入り込むのはそう簡単じゃないぞ・・と思ったり、この人のアクションは相当カメラワークに助けられていると思ったり・・まぁ、突っ込みどころはいろいろあるのであるが、AIが捜査に入り込んでくることで、実際に起こってしまいそうなケースが色々挙げられていて面白かった。

例えば、確かにその人は殺人を犯しそうであるが、正当防衛として納得できるケースもあったし、犯罪者を救わなければならないような、納得できないケースもあったり、分かっていながら救えなかったケースもある。

でも、中には本当に防げて良かったケースもあるし、動物虐待を続けている人はかなりの確率で近いうちに人間に対象が移るなどとう納得性のあるものもあった。またAIがはじき出した危険人物が複数いる場合に、実際にマークするのを誰にするのか、選ぶ権限を持っている人の恣意性が問題になってくるよね‥というのも納得できる。

このドラマを作った人達が、どこまで実際のAIについて詳しいのかは分からないが、遅かれ早かれ、人間がAIに頼る時代は来る。だがAIを使えば使うほど、人間は考えることをやめてしまってはいけないというメッセージが伝わってくる。何故その人物が危険人物とされたのか、メンバーたちが情報を集めながら一生懸命考えているシーンはとても素敵だった。AIは所詮インプットされた情報からしか結論を導き出せないのであるから、まだインプットされていないこと、これから起こることに注意を払う必要があるし、裏付け捜査が必要である。それを怠った結果が、最終回に示される、揉み消された一番最初のテストケースの悲劇・・ということになるのだ。

主演の沢村一樹さんの演技は素晴らしかった。最後の笑顔は、まさに考えに考え、悩みに悩みぬいた人の笑顔だった。

このドラマは仮定の話であるが、同じようなことは姿形や分野を変えて、我々みんなが体験することになるかもしれないな・・・我々はやはり考え抜かねばならない・・ということを教わった気がする。

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韓国時代劇《オクニョ》~11話までを見て

2018-06-20 23:27:01 | 映画・DVD等、各種鑑賞録
久々にハマっている韓国時代劇。

やはり韓国ドラマに出て来る女優さんは強烈だよね。単なるイイ人だと埋もれてしまうのかな。

朝鮮三大悪女の一人と言われる鄭蘭貞(チョン・ナンジョン)を演じるパク・チュミさん。美しい顔ですごいことを言う。これは日本語吹き替えを担当している渡辺美佐さんの力量もすばらしいのだろうけれど、パク・チュミさん自身は悪役はこの役で初めてなんだってね。

鄭蘭貞(チョン・ナンジョン)に比べれば、その夫にして大妃の弟である尹元衡(ユン・ウォニョン)などはむしろ中途半端な悪役に見える。この夫婦は文定大妃(ムンジョンテビ)存命中は権勢をふるうが、大妃亡き後は結局自殺に追い込まれるわけであるが、劇中でも都合の悪い人間をすぐに殺してしまおうとする、人を人とも思わぬ所業をみれば、後々天罰を受けて当然という気がしてくる。

個人的に気になり始めているのは、今はオクニョの敵側に回っている、ポドチョン(捕盗庁)の長官のソン・ジホン。演じているチェ・テジュンの澄んだ目が印象的なんだよね。彼はいずれ、尹元衡(ユン・ウォニョン)の娘婿候補を蹴って、オクニョ側に回ってくるはずなんだけど、その放映回が楽しみだなぁ。

毎回、放映が終わってから、サイト検索で、少し先のあらすじまでを予習してるんだけど、多少あらすじを知ってても、ドラマ自体を楽しめる。逆に日本ではなじみのない、典獄署(チョノクソ)だの、捕盗庁(ポドチョン)だの、内禁衛(ネグミ)だのという組織名が出て来るので、事前に文字情報で見ておいた方が理解は速い。

オクニョが一時期やらされていた體探人(体探人(チェタミン))というのは、官製スパイのようなものだけど、そこの命令系統が尹元衡(ユン・ウォニョン)の私利私欲で動くようじゃたまらないね。消されそうになったオクニョが文定大妃のおかげで平和裏にチェタミンをやめることが出来たのに、また厄介ごとを抱え込む・・ドラマはなかなか平和裏には進まない。
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モンテ・クリスト伯―華麗なる復讐― 最終話までを見て

2018-06-14 23:06:26 | 映画・DVD等、各種鑑賞録
楽しみにしていた最終話は2時間スペシャル。あいにくの体調不良だったが、見逃すわけにいかないので、テレビにかじりつき。

現代日本を舞台にリメイクされているこの作品、原作では自殺するはずの人が死ななかったり、ちょっとエンディングが謎だったり・・という要素はあれど、そこは現代日本が舞台何で、多少ぼかした方が受け入れやすいのかもしれない。

ディーンフジオカの二面性のある演技は、独特の世界を表現していてとてもよかった。日本人だけど日本人じゃないないふりが出来るという点で、ピッタリだったな。

復讐をやめてもらいたい一心で結婚の申し出を承諾するすみれの告白を受けた時の歪んだ顔の演技、楽しかった~とマッチの火を灯油をまいた床に叩きつける時の一声・・・たった一瞬の演技にすべての気持ちが込められていて、見ている方としてはたまらない気分になる。

悪役を楽しんでる風の高橋克典とか、素直じゃない役にフィット感のある新井浩文、この人の演技のお陰で復讐劇に救いが見れた稲森いずみ、第二の復讐劇を予感させる鋭い目つきが忘れられない宇都宮太良君(子役)・・・書き出したらキリがないけどみんなすごかったな~。

いずれ原作もちゃんと読んでみたいけど、ドラマはドラマで見ごたえがあって、満足度高し。
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家政婦のミタゾノ~第2シリーズを観終わる

2018-06-08 23:46:38 | 映画・DVD等、各種鑑賞録
ドラマなんてほとんど見ない私が、何故今シーズンは色々見ているのかというと、4月に身体を壊して、一時期外出禁止となったからである。

なるべく寝るようにしていても、熱があるわけではないから、時々は起き出して、テレビでも見ないとやってられなかった。

そんな時に、モンテクリスト伯とミタゾノが始まったからな~。

シリアスなモンテクリスト伯の次の日に、気楽に見てられるミタゾノの組み合わせはとてもよかったな。

ちなみに「おっさんずラブ」も一話だけ見たのだが、恋を争ってる2人が知り合いに似てるんで、見ていて疲れてしまったので脱落。

ミタゾノは第一シリーズの最後の2話だけ見て、是非またやって欲しいと思っていたから、またやってくれてよかった。

女装した松岡君のシャープな語り口は、ズバッと切ってくれて気分爽快。でも完全なる正義の味方ではないところが、大人向けの話としてはいいわね。

途中で紹介される数々の家事テクニック・・私には使えなさそうなものばっかりだけど、気楽に見てられて楽しいわ。

ゲストで出てきた鳥居みゆきの演技力にも脱帽だった。芸人さんって何でも出来るのね。

エンディングテーマだけでなく、本編にも登場した島茂子もなかなか面白かった。

4人になってしまったかのグループの活路は、ひょっとして女装?・・・なんてことはないよね。

ま、2人とも女装ということを意識させない、キャラとしてそのまま受け入れられる、素晴らしい演技をしていると思う。
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モンテクリスト伯~第8話

2018-06-07 23:35:31 | 映画・DVD等、各種鑑賞録
おディーンさまのモンテクリスト伯。あと1回で最終回というのに、どうやら簡単には復讐させてもらえないらしい。

見どころいっぱいで、食い入るように観て、謎が深まる。牛山って何者?

原作のあらすじを見て結末を予想してきたが、どうやらドラマオリジナルの要素が色々ありそうだ。

来週は最終回で、2時間スペシャル。待ち遠しくてたまらない。

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「伊能忠敬 子午線の夢」を見た

2018-05-15 23:01:29 | 映画・DVD等、各種鑑賞録
加藤剛が主演し、伊能忠敬を演じるこの映画、2001年の公開だが、以前これを見たくてDVDを探したが見つからず、もう見れないのかと思っていたら、ゴールデンウィークに時代劇専門チャンネルに登場したので、喜んで録画した。

なかなかテレビを見る時間がないので、少しずつ見て、ようやく見終わったのだが、実に素晴らしい映画である。

あの時代にどのようにして地図を作ったのか、測量風景や、それを地図に落とす作業などの映像が沢山出てくるので、教育映画のような形で、広く長く見られて欲しいと思う映画だ。

数学や和算の歴史に詳しければ、もっと楽しめるだろう。

婿養子ながらも、名主としてかなりの実績を上げていた伊能忠敬は、50を過ぎてから測量や天文の勉強をし始め、地図が評判を呼んでからは、歩きずくめの測量三昧・地図三昧である。

彼らは縄なども補助的に使うが、基本は足の歩幅で距離を測る歩測(ほそく)である。

同じ50を過ぎた人間でも、膝が悪くて、一歩の長さが一定しない私にくらべて、加藤剛さんの歩みの健脚ぶりがうらやましい。

あとストーリー的には間宮林蔵と絡むところが面白く、間宮が伊能から教わった測量により蝦夷地を測量して回り、その測量結果を伊能忠敬に差し出すシーンには、おもわずホロっと来た。

また測量を拒む薩摩の殿様役の丹波哲郎も、実に憎たらしい殿様ぶりを怪演していた。

こうして出来上がった伊能地図のその後の数奇な運命(シーボルト事件を含む)について、エンディングで語られているが、これもグッと来る内容。

この映画をテレビでやってくれて本当に嬉しかった。
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韓国時代劇《オクニョ》を見始める

2018-04-18 23:45:06 | 映画・DVD等、各種鑑賞録
直虎を見ていた頃は、大河ドラマを見た後、もう一つドラマを見たいなんて思わなかったのに、西郷どんになってから不完全燃焼というか、イマジネーションが広がらないというか、まぁ一応楽しくは見ているのであるが、見たもの以上のエネルギーが沸いてこなくて、何かが足りない気がする。

そんな中、ふと番組の中の韓国時代劇が目に入り、久しぶりに韓国モノを見てみるか・・という気になった。

2話目から見たのであるが、そうそう・・この懐かしい違和感。いくらドラマを見ない私でも、日本のドラマなら、だれか1人でも知っている人が出てる・・でも、韓国時代劇って、知らない人ばかり。日本人にもこんな感じの人いそう・・・と思うのだが、知らない人ばっかり。それだけに、なんか新しい扉を開いたような気がするのよね。昔、冬ソナにハマった時、最初に惹きつけられたのはそこだった。

時は李氏朝鮮の時代。「チャングムの誓い」で慣れ親しんだ中宗の時代より少し後の時代がメインになる。中宗の妃だった文定大妃は、中宗なきあと権勢をふるう。チャングムの時に出てきた彼女は、気は強いが賢い王妃だった。でも「オクニョ」では賢さはそのままに、あくどさが前面にでてくるようだ。息子の明宗の裏で実権を握り、弟のユン・ウォニョン、その妻のチョン・ナンジョンが権力をほしいままにする。・・ああ・・この韓国ドラマの悪役の魅力的なこと。この人達が悪役じゃなかったらどんなにイイだろうと思うような賢く強いオーラを放ち、とても美しい。

そして主役のオクニョ。第2話ではまだ子役の子が出て来るけど、猛烈に賢くてかわいい。でも獄中で生まれた彼女はこれからいろんなものと戦っていかなければならないので、ただかわいいだけじゃない。権力者に対してはうまいこと嘘の占いをしていい気にさせるだけでなく、養父を苦しめる囚人の親玉を、大人の男性に殺させてしまったりして・・・う・・・そういう子がヒロインなのか・・・ここで猛烈にカルチャーショックを感じた。

だが、それはいきなり2話から見たからで、あとで1話の動画を探し出して来てみたら、なんとなるそうなるいきさつも分からないではないのであった。日本で言えば、必殺仕事人のノリかなぁ。

その養父を苦しめる囚人の親玉を殺した大人の男性(コ・ス)はなかなかイケメンで、真田広之に似ていなくもない。ちょっとアクが強そうだけど、別の魅力もありそう。

そして、その先のあらすじをチラ見したら、チャングムで中宗をやってたイム・ホ氏が出て来るようだ。よかった~知っている人が1人いて。

チャングムで堪能した李朝の宮廷衣装や役人の衣装、立ち回りも楽しめそうだわね。

ということで、長~い話になりそうだが、ちょっとハマりそうな感じだ。
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【DVD鑑賞録】ワーグナー/楽劇 《トリスタンとイゾルデ》

2018-04-07 23:34:56 | 映画・DVD等、各種鑑賞録
所属オケの7月の定期演奏会で、マーラーの9番と一緒に、トリスタンとイゾルデの前奏曲と愛の死を演奏する予定なので勉強のために視聴。

トリスタンとイゾルデの話は、子供向けのアーサー王物語の一節にあったから一応筋は知っている。(っていうか中学の頃、クラスメイトが「さぶりんさん、こういうの好きでしょう」と言いながら、その本を貸してくれたので読んだのだ。その時のゾクゾクした気持ちは忘れられない。)

ただ、オペラとなると・・・前、寮にいる時、まだテレビを持ってない頃、食堂のテレビで3幕だけ見たことがある。
(今から考えると、3幕だけ見てもつまらないのであるが、本気でつまらなかったし、歌手も気に入らなかった。)

今回入手したDVDは、トリスタンは何とルネ・コロさま。



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トリスタン       ルネ・コロ
マルケ王        マッティ・サルミネン
イゾルデ        ヨハンナ・マイアー
クルヴェナール     ヘルマン・ベヒト
メロート        ローベルト・シュンク
ブランゲーネ      ハンナ・シュヴァルツ
羊飼い         ヘルムート・パンプフ
舵手          マルティン・エーゲル
若い水夫        ローベルト・シュンク

指揮:ダニエル・バレンボイム
演出:ジャン=ピエール・ボネル
バイロイト祝祭合唱団・バイロイト祝祭管弦楽団

1983年10月1日―9日 バイロイト祝祭劇場
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私は、「マリッツァ伯爵令嬢」でタシロを演じるルネ・コロさまを見て以来のファンなので、いつも「さま」をつけてしまうのだが、先日見た「タンホイザー」の時よりさらに若いので大満足。声がつややかで美しいが、演技でもすごく魅せられる。毒薬だと信じる薬を覚悟して飲むところとか、イゾルデとの逢引をマルケ王に見つかった時の態度とか。

とにかく、このDVDはいい! イゾルデ役のヨハンナ・マイヤーさん、すごい・・・1幕ほとんど歌いっぱなし。ラストシーンの歌いながら消えてくところなんて、もう最高。歌手陣は総じて素晴らしい。

で、初めて、オペラとしての「トリスタンとイゾルデ」を通しで観たわけであるが、ストーリー自体は極めてシンプルに出来ている。「白い手のイゾルデ」みたいな紛らわしいキャラは出てこない。その代わり、トリスタンとイゾルデがお互いの気持ちを激しく、熱く、長~くぶつけ合う。

ワーグナーの音楽って、切れ目がないんで、やたら長く、メリハリがないように感じていたが、映画のように、「劇」メインで鑑賞すれば、音楽が自然についてくるんだな。ついついカッコイイアリアないかな・・と物色しながら聴いてしまう癖を捨て去って、純粋に劇として楽しめば、いままで抱いていた苦手意識も克服できるように感じた。

そうね~、この作品の中で、個人的に一番カッコイイ音楽は、3幕の、「船が見えたことを告げる羊飼いの笛の音」かな。その部分だけは内容よりも音楽に耳が行った。それ以外はストーリーというか劇そのものに熱中したかな。

このDVDの演出では、トリスタンはイゾルデの腕に抱かれて息を引き取る通常の演出ではなくて、イゾルデの到着もクルヴェナールの戦死も、マルケ王の許しも、死線をさまようトリスタンの夢というか幻覚であるという解釈を取っている。なので、最後の方がちょっとわかりにくいが、その説明をあらかじめ読んでいたので、最後に羊飼いとクルヴェナールと死んだトリスタンだけが舞台上に浮き上がった(つまり幻覚ではない舞台上の現実)時にはとても胸にぐっと来た。若い頃、3幕だけ見たことが、この解釈の違いを楽しむ切掛になったので、あの時、3幕だけでも見といてよかったなぁと今頃になって思っている。

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【DVD鑑賞録】ヴェルディ/歌劇 《ドン・カルロ》

2018-03-31 21:12:32 | 映画・DVD等、各種鑑賞録
なかなかオペラを見る時間がない私でも、ブライベート用の日々のTODOノートに、1幕ごと書いて、1幕見たら消し込んでいけば、オペラを見続けるモチベーションを保てることが分かった。そして、1曲聴いたら、何か楽器練習をする等でやっていけば、楽器練習もオペラ鑑賞も少しずつ進むことが分かった。

そんな風にして観たオペラがこちら。実は先日見た「エルナーニ」とほとんどキャストが同じせいで、最初はなかなか感情移入できなかった。
エルナーニに出てきたドン・カルロはカルロ5世で、カルロ5世の子供がフィリッポ2世(いわゆるフェリペ2世)で、フィリッポ2世の子供がこのオペラのドン・カルロ王子。

つまり「エルナーニ」のドン・カルロは「ドン・カルロ」のドン・カルロ王子のお祖父さんにあたる。「エルナーニ」のドン・カルロは軽薄な人間だったが、ここでは神にも近き偉大なるご先祖様になっていた。

そのギャップに耐えられず、1幕の途中まで見たまま放置していたのであったが、今週になって鑑賞を再開。今日ようやく見終わることが出来た。

このDVDの配役は次の通り。このオペラはパリで初演されたのだが、イタリア語版を作る時に1幕を削り、音楽を半分以上入れ替えて4幕にされている。このイタリア語の4幕版というのが現在もっともよく上演されている版であるが、それに第一幕を復活させて付け加えたイタリア語5幕版をベースに3幕に再構成した版を使っているのがこのDVDである。

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ドン・カルロ・・・プラシド・ドミンゴ
フィリッポ2世・・ニコライ・ギャウロフ
エリザベッタ・・・ミレッラ・フレーニ
ロドリーゴ・・・・ルイス・キリコ
エボリ・・・・・・グレース・バンブリー
大審問官・・・・・フェルッチョ・フルラネット

指揮・・・・・・・ジェイムズ・レヴァイン
演出・・・・・・・ジョン・デクスター

メトロポリタン歌劇場管弦楽団&合唱団

1983年3月26日メトロポリタン歌劇場
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実際、観てみると、「エルナーニ」より数段出来がよい。カルロとロドリーゴの二重唱は、男性の友情を象徴するデュエットとして有名だが、そのフレーズがモチーフとして、2人が舞台にいる時はちょろちょろと流れるのが印象的。

音楽的には、このDVDでは2幕の後半の、火刑を待つ聖堂前の広場での合唱とのオーケストレーションがすごくいい。でも火刑を命じている側を讃えている歌なんて歌いたくないよな~・・・音楽的には歌いたいけど、歌いたくない・・そんな葛藤の中、2幕のエンディングとともに、受刑者の足元に火がつけられるシーンはかなりショッキングである。

エボリ公女役のメゾソプラノ・・・低い音からソプラノなみに高い声まで、全部出さなきゃいけない・・これは難しいと思ったが、グレース・バンブリーは非常によく歌っていた。そしてエリザベッタの最後のアリアは非常に聴かせどころたっぷりで、ミレッラ・フレーニの歌はすばらしかった。ドミンゴも若々しくて素敵だ。

最後に史実を振り返ってみると、このエリザベッタはエリザベート・ド・ヴァロワ(スペイン名イサベル・デ・バロイス)で、カトリーヌ・ド・メディシスの娘だったのね。ということはお父さんはアンリ2世。アンリ2世はノストラダムスの予言で知られる馬上槍試合での事故で亡くなるわけだが、その事故のさなかに彼女はフェリペ2世との結婚式の祝宴に出なければならなかったようです。彼女がフェリペ2世の妃になる前に、ドン・カルロ王子の婚約者であったことは史実のようであるが、ドン・カルロ王子との恋愛は原作者シラーによる創作だという。ドン・カルロ王子は、ドミンゴの演技は英雄的であるが、史実では病弱で、パッとしない人物だったようである。

ま、史実をおさえた上で、オペラに戻ると、不可抗力なれども許されぬ恋、フランドルの反乱、男の友情、カトリックの権威と王の関係・・・いろんな思惑が入り乱れて複雑なオペラになっているが、音楽は素晴らしいし、イマジネーションが広がっていくスケールの大きいオペラなので、観劇後は「よいものを見た」という充実感が得られた。
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【DVD鑑賞録】プッチーニ/歌劇 《マノン・レスコー》

2018-02-23 23:57:38 | 映画・DVD等、各種鑑賞録
「あなたの声でマノン・レスコーを聴いてみたいんだけど」・・と昨年とあるコンクールで審査員の先生から言われた・・のであるが、何せ「マノン・レスコー」を見たことがない私は返す言葉がなく・・・やっと見た。

いやぁ、何で今まで見なかったのかと思うほど、満足度高し。私が歌えるかどうかは別として、先日見た「エルナーニ」で欲求不満に陥っていた私の気分を一掃してくれた。

登場人物の心理描写や場面の移り変わりがとても自然に描かれていて、プッチーニはオペラ3作目にしてここまで完成度の高い作品を書いたのかとびっくり。一幕目と二幕目の間に断層がある(敢えて書かれていない場面がある)が、それがあまり気にならないほど出来が良い。

2作目エドガールが失敗だっただけに、3作目は相当の覚悟で臨んだはずだが、これが大当たりし、一族から反対されつつも資材を投げうってプッチーニを援助したリコルディも面目躍如といったところであろう。

本日見たDVDは以下の通り。

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マノン・レスコー・・・・・・・・・マリア・グレギーナ
騎士レナート・デ・グリュー・・・・ホセ・クーラ
レスコー・・・・・・・・・・・・・ルーチョ・ガッロ
ジェロンテ・ディ・ラヴォラール・・ルイージ・ローニ 
                        ほか
指揮・・・・・・・・・・・・・リッカルド・ムーティ
演出・・・・・・・・・・・・・リリアーナ・カヴァーニ

ミラノ・スカラ座管弦楽団&合唱団
1998年6月11日 ミラノ・スカラ座 ライヴ収録
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騎士デ・グリューは今までみたオペラの中でも第一級に素敵な男性だな。こんなイイ人が現実にいるわけがないと思うんだが、それをホセ・クーラが見事に演じていて、高い声も低い声もちゃんと出る素晴らしい歌い手だ。正直、ラ・ボエームのロドルフォより、トスカのカヴァラドッシより、全然騎士デ・グリューの方が素敵だと思うんだけどな。私の知ってる素敵なテノールさんで、誰か歌ってくれないかしら・・。

マスネのマノンと原作は同じなのに、切り取り方が違うとこんなにも違うのかしら。プッチーニはこの作品の台本に相当こだわり、何人もが台本書きに挑んでは去って行ったというが、その苦労あってか、歌い手の感情が素直に伝わってくる音楽になっている。アメリカに送られるマノンを追って、自分も水夫見習いでもいいから船に乗せてくれと頼み込むデ・グリュー。「アメリカ国民として生きるのだなあ」と言われて、それが認められる時の音楽は本当に感動的。

プッチーニのマノン・レスコーにおいて、マノンは全然悪い女ではない。悪いのはむしろ兄のレスコーだ。まぁ、レスコーも良かれと思ってやっている節もあるのだが、マノンはどちらかというと運命に翻弄されてしまった女。ただ男を破滅させるだけの美しさを持っていたということが罪なのだ。マノン自身は本当に愛した男に看取られて死んでいくのだから、まだよいのかもしれないが、残されたデ・グリューが可哀想で可哀想で・・・。

なんだか自分の中で、とってもあとを引きそうな作品だなぁ。
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【DVD鑑賞録】ヴェルディ/歌劇 《エルナーニ》

2018-02-16 23:26:47 | 映画・DVD等、各種鑑賞録
今月、100分で名著シリーズで、ユーゴ―の「ノートルダム・ド・パリ」を採り上げているが、ユーゴ―の作品って有名なオペラになっているものが多いよなと気付く。例えばリゴレット、ルクレツィア・ボルジア、そしてこのエルナーニ。ユーゴ―に関して言えば「エルナーニ事件」なるものもあるらしい。

じゃぁエルナーニってどんな話なんだろう・・とそういう流れでこのオペラを見ることにしたのだ。

登場人物を見ると、ドン・カルロだの、ドンナ・エルヴィーラだの・・はたまたエルナーニの本名がドン・ジョヴァンニなので、何だか別のオペラのパロディかと思ってしまったけど、それは全然違う。

ちなみにエルナーニに出て来るドン・カルロはカルロ5世でフェリペ2世の父。ヴェルディのもう一つのオペラ「ドン・カルロ」はフェリペ2世の息子である。
エルナーニこと「アラゴンのドン・ジョヴァンニ」はカルロ5世(1500-1558年)と同時代人だから16世紀の人という設定だが、女たらしのドン・ジョヴァンニは17世紀のセヴィーリャの人という設定だから別人だなぁ。
エルヴィーラはわりとありそうな名前だし。

ということで、他のオペラと関係ないということを一応調べた上で、このオペラを見始める。

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エルナーニ      プラシド・ドミンゴ
ドンナ・エルヴィーラ ミレッラ・フレーニ
ドン・カルロ     レナート・ブルゾン
シルヴァ       ニコライ・ギャウロフ

演出: ルカ・ロンコーニ
リッカルド・ムーティ指揮

ミラノ・スカラ座フィルハーモニー管弦楽団
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見始めて、何だか録音があまりよくないのに気付いた。1982年の古い録音だが、人間の声の深みがカットされてしまっているので、せっかくドミンゴやフレーニが歌っているのに、とっても薄っぺらに聞こえるのだ。

あと、ヴァルディの初期の作品であること、台本を担当したピアーヴェも経験が浅いせいか、進行が速すぎてまるでダイジェストみたいだ。進行が速いのは悪いこととは限らないのだが、前言撤回が何回も行われる作品なので、1曲歌ったら意見が変わっているような??な場面もある。

ま、最後の角笛の音が鳴ったら死ななければならないエルナーニの運命はさすがに覆らなかったが。

登場人物の人間性も書き切れておらず、特にシルヴァに対してはまるで共感性を持てない内容になっている。

しかし、そんなPoorな環境下で、立派に自らの死に場面を、聴かせる歌に仕上げてきたドミンゴはやはり大歌手だなぁと思うわけである。

さはさりながら、最後のカーテンコールで一番光り輝いていたのは、リッカルド・ムーティであった。

わ、若い!
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