ん~、これはちょっと題名に異議あり。女性指揮者の方を何人か集めての演奏会なら、「女性指揮者の音楽会」でもイイと思うのだが、イタリアの若き指揮者の回を「バッティストーニの音楽会」としたのだから、今回も「三ツ橋敬子の音楽会」と言った方がよかったんじゃないかしら。
世界的に活躍される女性指揮者の方を採り上げていただくのはとても嬉しいことで、私自身、三ツ橋さんの指揮でも来年ヴェルレクを歌う予定ですし、今年もラフォルジュルネやJAO大会で2人の女性指揮者の方にお世話になりました。女性指揮者の方のご活躍は以前より話題に登ることも多く、しかもカッコイイ方が多いから見栄えがしますよね。
それなのに、五嶋龍さんの「オーケストラの世界でも女性指揮者がどんどん増えてるんです」という振りに対して、「そうだったんですか、知らなかったです」っていう返しはないんじゃありませんかね・・そこの女性アナウンサー。
まま、あえて皮肉を込めて女性アナウンサー・・なんて言っちゃいましたが、例えばピアニストだったら、女性だの男性だのって、こだわる人もいないし、女性ピアニスト・・なんて言う人いないですよね。ヴァイオリニストだって、他の楽器奏者だってそうだと思うんです。なので、男女意識せずに才能を伸ばせる時代になって欲しいという意味で、女性指揮者とか女性〇〇なんていう言葉はいずれ死語になって欲しいものです。
今回の演目は以下。
♪1:「春の朝に」より /作曲: L.ブランジェ
♪2:「ピアノ協奏曲 イ短調」 第1楽章 より /作曲:クララ・シューマン
♪3:「ラ・ヴァルス」より /作曲: M.ラヴェル
特にびっくりしたのはクララ・シューマンのピアノ協奏曲。夫のロベルト・シューマンによるピアノ協奏曲は有名ですが、その10年前にクララのピアノ協奏曲は完成しています(1楽章だけで比べると6年前)。しかも何となく似てる部分がある・・とくれば、ロベルトはクララの影響を受けたということになります。ウィーンの楽友教会にクララの胸像がドーンとあったのを思い出しました。ユーロに統合される前の最後の100マルク紙幣にクララの肖像が使われていたとのこと。クララ・シューマンは、日本で感じるイメージより、母国ドイツでのステータスはかなり高いのではないでしょうか。
クララ・シューマンは非常に手の大きな人だったと言われていますが、実際曲を聴いてみると、手が大きな人でないと弾けなさそうな箇所が頻出してますね。技術的にも非常に難しいとのこと。いまなら女性作曲家は珍しくはないですが、天才と言われたクララ・シューマンでさえあの時代にピアノ協奏曲を完成されるのは、苦労が多かったことでしょう。
三ツ橋敬子さんの指揮は分かりやすく、かつ緻密な音楽づくりをしていることがうかがわれます。最後のラ・ヴァルスは私も以前オケで弾いたことがあり、大変難しい曲で、終盤に向けての盛り上がりが猛烈な曲ですが、そこを神奈川フィルさんが一糸乱れぬ整然さを保ちながら、うゎ~っと盛り上がっていくのがすごいと思いました。
ということで、来年三ツ橋さんにお会いするのがとても楽しみです。
世界的に活躍される女性指揮者の方を採り上げていただくのはとても嬉しいことで、私自身、三ツ橋さんの指揮でも来年ヴェルレクを歌う予定ですし、今年もラフォルジュルネやJAO大会で2人の女性指揮者の方にお世話になりました。女性指揮者の方のご活躍は以前より話題に登ることも多く、しかもカッコイイ方が多いから見栄えがしますよね。
それなのに、五嶋龍さんの「オーケストラの世界でも女性指揮者がどんどん増えてるんです」という振りに対して、「そうだったんですか、知らなかったです」っていう返しはないんじゃありませんかね・・そこの女性アナウンサー。
まま、あえて皮肉を込めて女性アナウンサー・・なんて言っちゃいましたが、例えばピアニストだったら、女性だの男性だのって、こだわる人もいないし、女性ピアニスト・・なんて言う人いないですよね。ヴァイオリニストだって、他の楽器奏者だってそうだと思うんです。なので、男女意識せずに才能を伸ばせる時代になって欲しいという意味で、女性指揮者とか女性〇〇なんていう言葉はいずれ死語になって欲しいものです。
今回の演目は以下。
♪1:「春の朝に」より /作曲: L.ブランジェ
♪2:「ピアノ協奏曲 イ短調」 第1楽章 より /作曲:クララ・シューマン
♪3:「ラ・ヴァルス」より /作曲: M.ラヴェル
特にびっくりしたのはクララ・シューマンのピアノ協奏曲。夫のロベルト・シューマンによるピアノ協奏曲は有名ですが、その10年前にクララのピアノ協奏曲は完成しています(1楽章だけで比べると6年前)。しかも何となく似てる部分がある・・とくれば、ロベルトはクララの影響を受けたということになります。ウィーンの楽友教会にクララの胸像がドーンとあったのを思い出しました。ユーロに統合される前の最後の100マルク紙幣にクララの肖像が使われていたとのこと。クララ・シューマンは、日本で感じるイメージより、母国ドイツでのステータスはかなり高いのではないでしょうか。
クララ・シューマンは非常に手の大きな人だったと言われていますが、実際曲を聴いてみると、手が大きな人でないと弾けなさそうな箇所が頻出してますね。技術的にも非常に難しいとのこと。いまなら女性作曲家は珍しくはないですが、天才と言われたクララ・シューマンでさえあの時代にピアノ協奏曲を完成されるのは、苦労が多かったことでしょう。
三ツ橋敬子さんの指揮は分かりやすく、かつ緻密な音楽づくりをしていることがうかがわれます。最後のラ・ヴァルスは私も以前オケで弾いたことがあり、大変難しい曲で、終盤に向けての盛り上がりが猛烈な曲ですが、そこを神奈川フィルさんが一糸乱れぬ整然さを保ちながら、うゎ~っと盛り上がっていくのがすごいと思いました。
ということで、来年三ツ橋さんにお会いするのがとても楽しみです。