さぶりんブログ

音楽が大好きなさぶりんが、自作イラストや怪しい楽器、本や映画の感想、花と電車の追っかけ記録などをランダムに載せています。

【読書録】レ・ミゼラブル①

2023-09-30 23:13:45 | 読書録

ユゴー/著 、佐藤朔/訳、新潮文庫

レ・ミゼラブル・・ダイジェスト版なら子供の頃に読んだし、大人になってからも読んだし、ミュージカルや映画なので知っているのであるが、原作を読むのは初めて。

原作は相当に政治的な話が含まれる・・というのは大人になって読んだダイジェスト版に書かれていたことであったが、いやはや・・ジャン・ヴァルジャンの登場する前、ミリエル司教の話に100ページも費やされるとは・・。しかも司教にはビヤンヴニュ閣下という別名もあり、ボーッと読んでるといつの間にか主語がビヤンヴニュ閣下になってて話を見失いそうになった。

ジャン・ヴァルジャンが登場してからはサクサク読み進んだが、そのあとファンチーヌが捨てられる話も前段が長くて疲れたが・・捨てられた瞬間の話には血も凍る思いがした。いい思いをさせて遊ばせて、子供まで孕ませて、急にいなくなるなんて本気で酷い。

ジャン・ヴァルジャンは姉の子ども達のために、1本のパンを盗んだ罪で投獄されたが、余罪として密猟もやってたから罪が重くなったんだな。かつ途中何度も脱獄を企てているから、19年間も牢にいることになった。

しかしようやく正式に出獄し、解放されたのに、黄色い身分証のせいで、宿にも泊まれず、前科者として様々な差別を受ける。マドレーヌという偽名で資産を作り、街の人のために働き、何度拒絶しても何度も乞われて市長になり、市民の生活を向上させ・・・でも執拗に追ってくるジャベール警部。確かに偽名で市長担ったのは悪いことかもしれないが、許されて出獄した人をそこまで追う? 暇なの?

色々あるが、当時の社会は前科者に厳しすぎ、犯罪捜査面でも非常に未熟で不公平であったことがわかる。自分と見間違えられて裁判にかけられている男を助け、自分こそがジャン・ヴァルジャンであると言うために、無理な距離を馬車で行こうとするジャン・ヴァルジャン。行けば全てを失い、自分が助けようとしている女性も助けられないのに、自分と葛藤しながら急ぐ様子はまるで走れメロス。そして、ジャン・ヴァルジャンだと決めつけられる別の男に対する酷い誘導尋問。顔が似てないのに、雰囲気で本人だと証言する人々・・・。

酷い時代だわ・・・こんな時代に生まれなくてよかった・・と思いながら1巻目を返却期限ギリギリで読み終わった。


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【読書録】成功はゴミ箱の中に

2023-09-29 23:09:09 | 読書録

レイ・A・クロック / ロバート・アンダーソン / 野地秩嘉 / 野崎稚恵 / 柳井正 / 孫正義  プレジデント社

マクドナルド創業者自伝・・と書かれているが、え、マクドナルドってマクドナルドさんが作ったのではないの?というのが私の第一印象。

実際には、マクドナルド兄弟のハンバーガー店に注目したレイ・A・クロック氏が、同店と契約し、フランチャイズ方式による多店舗展開を行い、最終的にはマクドナルド兄弟から買い取って、世界規模の発展させた人である。日本ではそういう人を創業者と言わないような気がする。レイ・クロック氏の行為は見方を変えればマクドナルドを乗っ取った人と言えなくもない。しかしマクドナルド兄弟もレイ・クロック氏と出会わなければ、一代限りの小店舗でマクドナルドは終わってしまったかもしれない。レイ・クロック氏がマクドナルドを大きくしてくれたことで、兄弟も相応の恩恵を受けたわけであるから、何も言えないであろう。

レイ・クロック氏はマクドナルドという名前に何かを感じ、それにこだわったのだ。クロックという名前ではあそこまでのブランドにならなかったかもしれないね。

ユニクロの柳井氏とソフトバンクの孫氏はそんなレイ・クロックの仕事ぶりを絶賛する。レイ・クロック氏はもともと苦労人である。本題とは関係ないかもしれないが、ピアノで生計を立てていたこともあるのだ。初見で移調した演奏もある程度できる人だったのだ。ギリギリの生活をしていた頃の彼はピアノだけが頼りだった。

その後、紙コップを売り始め、同時に何個もできるマルチミキサーに惚れ込んで、それを売り・・・アメリカでは禁酒法がアイスクリーム社会を産んだらしい・・マックシェイクにつながって行くのであるが・・。

その過程で、色々不利な契約を結ばされたり、騙されたりしつつも、有能な人たちとの出会いが、会社を守り、大きくしてくれた。クロック氏はそこで満足することなく、常に新しいことを考えて前に進んできた。「自分は十分にやった」とか「自分は成功者だ」と慢心する心は、この人の中にはないようである。

読んでいてすごい人だと思う。店舗立地を読む力、フランチャイズ契約を拡大していく手法にはみるべきものがあると思った。しかし読んでいて私が手放しで絶賛する気にならない理由が2つある。

1つは、家族面でうまくいっていないこと。結婚と離婚を繰り返し、最終的に金銭的には満足させたであろうが、元妻たちには相当の苦労をかけたと推測される点。

もう1つは私自身がマクドナルドに数十年行っていないし、行きたいとも思わない点である。そこは時代の流れというのかなぁ。子供の頃、横浜駅に最初にマクドナルドができた時は大興奮したものだし、若い頃よく入ったけど、なんだか飽きてしまって。本書からはフライドポテトに対する相当のこだわりが感じられるが、味を知っている私としては、なんとなくそそられない気がするのである。

柳井氏や孫氏が絶賛する本書について、私がこのようなことを書いてて良いのだろうか・・と思いつつ書いているが、私が一番共感したのは、ピアノ弾きとして頑張っていた頃のレイ・クロック氏である。


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平野レミさんの「まるでザーサイ」を作ってみた

2023-09-28 22:10:53 | 下手くそ料理帖

千切りキャベツに自家製アンチョビドレッシングをかけて食べるのにハマっている私、またキャベツを丸ごと買ってきました。

最近は丸ごと買う派なのだけれど、以前は芯に楊枝を3本突き刺して延命させてきたのだけれど、最近は芯をくり抜いて、その後に濡らしたペーパータオルを詰め込み、買ってきたときについてる大きなビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜室に入れる方が長持ちするという実感。詰め物も使うたびに新しくしている。

くり抜いた芯・・前回は塩麹漬けにして食べたが、今回はどうしようかな。以前春キャベツの芯を使って平野レミさんがザーサイもどきを作るのをテレビでみたことがあるので、そのレシピを探してきて作ってみることにした。(元レシピは春キャベツ用だけどね)

結論としてはザーサイよりも美味しい、甘辛ピリ辛な漬物ができた。ご飯の上に乗せて食べるの最高。

レシピはこちら。

▼まるでザーサイ

https://www.kyounoryouri.jp/recipe/20576_まるでザーサイ.html

・キャベツの芯 1コ(約70g)

【A】 ・ごま油 大さじ1/2

           ・砂糖 大さじ1/2

           ・水 大さじ1/2

           ・しょうゆ 大さじ1

           ・赤とうがらし (小口切り) 3~4コ

・白ごま 適量

芯は2〜3ミリの薄さに切る。芯だけじゃなくて外葉の太い葉脈も入れ込んだ。

私は平野レミさんよりさらに略式。スライスした芯を入れた耐熱容器の隣に【A】を混ぜた耐熱容器を並べて置いて、600Wで1分半レンチン。【A】の中にスライスした芯を入れて混ぜ、白ごまも加えて混ぜ、冷蔵庫で一晩寝かせた。(元レシピだと10分だけど)

・・・・・・・・・・

別々にレンチンするのがポイントなのかしら。キャベツの芯もなるべく広げて置くのが良いみたいね。

一晩寝かせてしっかり味の染み込んだ芯は、捨てないでよかったと思うような素敵な味に仕上がりました。


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同期女子会

2023-09-27 22:29:25 | ただの日記

35年前に同じ会社に入社した同期女子の会。

コロナ禍で4年ぶりの開催になり、私も幹事の一翼をに担っていたけれど、たくさんの同期に来てもらえて嬉しかった。

ほとんどは退職してしまっていて、会社に残っていたのは私も含むわずかな人数だったが、そんな私も3年半前に退職して関連会社へ。先に退職した人たちもそれぞれの場所で頑張っている。

これだけ生きてくると、どんな道を選んだ人でも、それなりの魅力を備えているものだ・・・真面目に人生を歩んでいれば、年齢を重ねた美しさというものが必ず得られるものだ・・とそう思った。みんなの顔がそれぞれに眩しく見える。

隣の芝は青く見える・・というのは、悪い意味で使われるが、人間は本来他人をリスペクトしながらうまくやっていく生き物である・・という意味を含んでいないだろうか・・・などと思ってみたりする。


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築地本願寺のマンホール

2023-09-27 22:04:00 | マンホール見参!

築地本願寺ともなると、マンホール蓋もオリジナルなんですかね・・。

びっくり・・ゾウさんのマンホール。

一つ撮って満足して帰ってきてしまったけれど、調べてみると他のデザインもあったらしい。

すごいな築地本願寺。他のデザインはまた行ったときのお楽しみ。


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ああ築地本願寺

2023-09-26 23:19:29 | ただの日記

今日、一日休暇をとり、築地方面に用事を済ませに。

せっかくなんで、築地本願寺を見に行った。今まで2回ぐらい通り過ぎたことがあるけれど、いずれも体調悪い時で、ゆっくり見てられなかったのよね。

それにしても、なんて素敵なんでしょう。インド風建築・・なんていう風に紹介されているけれど、私はインドよりむしろ、シルクロード・西域方面をイメージしてしまう。こちらの法主であられた大谷光瑞さんがシルクロードを探検された方である・・という印象が強いからかもしれない。

異国風なれども、どこか物凄く懐かしい・・和のものもいいけど、これもいい。そもそも仏教は西方から伝わったものだ・・・・ということを思い出させてくれる。この建物をみると日本だけではない、幅広い我々の兄弟たちの平和を願わずにはいられない。

この狛犬なんて、まさにアケメネス朝ペルシャの遺跡のようだよね。

こっちの角度から見ると、東アジア色が濃くなる不思議な像だな。

柱の唐草文様・・痺れる・・・シルクロードを経由した文化の伝播の教科書をみる思い。

これはインドのナンディンかな。背中にこぶがあるし。シヴァ神の乗り物だ。

内部は写せないので、扉のところだけちょっと写してみる。ここから中に入ると、かなり和の世界。お参りしてきたけど、線香を立てるのではなく、お焼香なの。火鉢の両側に耳のように香入れがあって、そこからつまんで火鉢に入れる。とてもいい香りがした。

中から外に出ようとすると、これもまた一つの世界観なのかな・・写真ではうまく伝わらないかもしれないけれど、都会の中の憩いというか、刺激というか・・なんか不思議な気分になった。

全く余談なんだけど、ムソルグスキーの展覧会の絵の最後の曲「キエフの大門」ってあるじゃない・・・。あれは、実際に今建っているキエフの門ではなく、ムソルグスキーの亡くなってしまった友人ハルトマンがデザインした建物に着想を得ているのよね。実際どんなデザインだったかというと、ウィキメディアコモンズによるとこんなデザインだ。

私は、築地本願寺に似ていると、ずっと前から思っているんだが、どうだろうか。

 

 


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アンチョビガーリックドレッシング

2023-09-25 23:54:24 | 下手くそ料理帖

私はアンチョビフィレを使い切ったことがない。が、ドレッシングに入れればよかったのだ。なんで今まで気づかなかったんだろう。

参考にしたのはこちら。

https://oceans-nadia.com/user/20469/recipe/123195

材料は以下。

アンチョビフィレ 4枚→細かく刻む

にんにく 少々→桃屋の刻みにんにくをちょっと

オリーブオイル 大さじ4

酢 大さじ2

塩 小さじ1

胡椒 少々

要するに、普通のイタリアンドレッシングにアンチョビとニンニクを加えたようなものなのであるが、

まず酢と塩を十分に混ぜ、次にアンチョビを混ぜ、その後、その他の材料を混ぜて作る。私は桃屋の空き瓶に入れてシェイクする方法を選んでみたよ。

サラダにかけてみると結構美味しい。

写真はないのだけど、特にキャベツの千切りにかけてかき混ぜると、数分でキャベツがフニャッとしてきて、まるでコールスローみたいに食べやすいの。アンチョビやにんにくの旨みも加わってとても美味しい。

ということで、結構毎日キャベツ食べてま〜す!

上記レシピの量だと、1人で使っても2〜3回で使い切ってしまう。

美味しいので、材料倍量にして作ってみたのが冒頭の写真。


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ブラタモリ「鳥取砂丘〜なぜ鳥取砂丘は人をひきつける?〜」「境港・米子〜思わずゲゲゲ! “鳥取のしっぽ”は不思議だらけ!?〜」

2023-09-24 11:40:17 | 映画・番組等、各種鑑賞録

引き続き、撮り溜めているブラタモリの過去放送を見る。

この鳥取シリーズ、とても面白かった。見てよかった。

私は、祖父が島根出身なので、島根県の松江や出雲には行ったことがあるのだが、鳥取にはまだ足を踏み入れたことがない。先日亡くなった鳥取在住の音楽の先輩が、私の誕生日に伯耆大山と桜が写っている写真を送ってきてくださったことがある。その前にこの録画を見ていたら、先輩と鳥取の話で盛り上がれたろうにと悔やまれる。

エジプトで見渡す限りの砂漠を経験したことのある私、鳥取砂丘をあえて見に行きたいという気にはなっていなかったのだが、冒頭の映像から圧倒された。エジプトでは見なかった砂丘の大規模な起伏。30度の斜面を歩くのはキツかろうが、素晴らしい光景である。しかもそういう起伏が2列連なっているのは何故か。砂丘は風によって動くものであるが、内陸側の砂丘は近くの伯耆大山の6万年前の大噴火の火山灰や、その後の鹿児島の姶良カルデラの噴火の火山灰によって砂丘がパックされて固定された。その後、海側にできた砂丘が風で近寄ってきて二列になったのだとか。

現在観光地かされている砂漠はごく一部で、大部分は開発されて住宅地になってしまったと。テレビに映る部分だけでも大きいのに、本来もっと大きかったのかと思うと、鳥取砂丘=小さい と思ってた私のイメージは覆された。砂丘の下からはわさびまで育てられる清らかな湧き水が得られる。これも水を通しにくい火山灰でパックされているおかげ。いなばの白うさぎが傷口を洗ったという伝説のある真水の池も砂丘の端っこにある。

さて所変わって、水木しげる先生の出身地である境港。断層のところで隆起した島根半島に向かう巨大な砂州の上にある。境港の下にはもともと島があり、海流の関係で溺れた人が流されてくるところだった。今は砂州の一部になった土地に育った水木先生が、その土地に何かを感じて妖怪ものを書いた・・というのも不思議な縁を感じる。鳥取県のしっぽに当たるこの砂州には自然の砂だけではなく、たたら製鉄に用いられた花崗岩の砂も含まれている。ここでへぇ・・と思ったのは、花崗岩って石英+長石+黒運母だけでできていると思っていたのに、場所によっては鉄分も含まれるんだねぇ。タモリさんたちはたたら製鉄の跡地を尋ねるが、そこに転がっていた黒っぽいものを見て、一目で鉄を含んだものだとわかった。私は昔、そういうものを持っていたからねぇ。・・・花崗岩から鉄分を取り出してたたら製鉄を行い、鉄分の取り除かれた花崗岩が砂として流され、巨大な砂州を形成するのに一役買っている。その堆積の規模は、200メートル分海に向かって土地ができるほどで、もともと海中に湧き出していた温泉が、浅瀬に湧き出す形となり、そこに温泉街ができる・・という恩恵を地元にもたらした。

現地ではネギの生産も盛んであるが、鳥取藩が奨励した綿花も栽培されている。最初花を見せられて、これは何でしょう?というクイズがあったが、クリーム色のハイビスカスのような花だったので、最初トロロアオイかオクラかと思ったのだが、綿だった。慌ててウィキぺディアで調べると綿花はハイビスカスや立葵や芙蓉などと同様、アオイ科なのだ。言われてみれば綿花って、花が枯れた後の芙蓉に似てる。ヤシ科、パイナップル科、アオイ科をこよなく愛する私としては、これは見過ごせない話題。植物にはちょっと疎いらしいタモリさん。綿花がアオイ科であることはスルーされてしまったが、私の中では大きな話題だった。

鳥取を訪れるなら砂丘だけではなくて、米子や境港の方にも足を伸ばしてみたい。


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ブラタモリ「淡路島〜神はナゼ淡路島を“はじまりの島”にした!?〜」を見て

2023-09-23 21:58:03 | 映画・番組等、各種鑑賞録

祝日でいろんなレッスンが休みなので、撮り溜めていたブラタモリの録画を見て過ごした。

前編と後編・・2回分続けて見て、とても感激した。

淡路島は西からユーラシアプレート、東からフィリピン海プレートや太平洋プレートに押されていて、北側中央に山脈があり、阪神淡路大震災を起こした活断層である野島断層がある。このずれた断層は島を登る階段でも見れるが、断層を敢えて保存して今後の防災に役立てる野島断層保存館が建立されているのが素晴らしいと思った。

淡路島は大阪湾にかかる蓋のようにも見え、ヤマト政権にとって防災上重要な土地であった。しかも大阪湾側と播磨灘側で、海底の高低差があり、さまざまな海産物が取れ、古くからヤマト政権に献上されていたものと考えられるという。

淡路島は海産物だけでなく、玉ねぎやいぶし瓦の産地として有名。いぶし瓦のきめの細かい粘土は、大昔ここら一体は湖であり、湖底であった時に堆積したものだという。玉ねぎも扇状地の水捌けの良い地で育て、収穫後も乾燥させることによって甘みを強いものにしている。

ただ、こうしたことも、最後のおのころ島への考察によって、全てが吹っ飛んでしまうほどラストで感激した。日本神話ではイザナギとイザナミが天の沼矛で海中を掻き回し、落ちた雫によってできた、おのころ島を最初に作っており、そこでイザナギとイザナミは淡路島を産むのであるから、淡路島より先におのころ島があったことになるが、おのころ島の場所には諸説あるという。

ただ、地図でみると淡路島の南東に小さい島が付属するように付いていて、それは沼島(ぬしま)と呼ばれるが、地質的には淡路島と全く異なっているのだ。淡路島の南側を中央構造線が走り、その南に沼島があるので、島を構成する岩石が異なる。石垣をみると縞模様の入った石がたくさん使われており、これは大陸プレートの中、深いところで作られた結晶片岩なのだ。淡路島の目と鼻の先の島なのにこんなに違う・・ということに大変驚いた。

昔の人は、淡路島より沼島の方が古いなんていう地学的知識はなかったろうが、沼島の南側にまるで矛の先端のように見える「上立神岩(かみたてがみいわ)」がある。その形状が素晴らしくて、テレビで見ただけで圧倒されてしまった。その場に行ったらどんなに感動するだろうか。タモリさんも余計なことを言わず、心底納得してしまったようである。

ああ、ぜひ、淡路島・沼島・・両方行ってみたいな。


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悪魔の目玉焼きご飯を作ってみる

2023-09-22 00:56:50 | 下手くそ料理帖~ごはん系

先日来、目玉焼きご飯にハマり、中でも、シンプルに半熟目玉焼きと醤油をご飯に乗せてかき混ぜて食べるのが美味しいとわかり、会社から帰る時それが食べたいがためにどこにも寄らずに家に帰る日々が続いている。

今日は目先を変えて以下のリュウジさんのレシピにチャレンジ。

▼悪魔の目玉焼きご飯

https://recipe.yamasa.com/recipes/4950

フライパンにバター10グラムを溶かし、卵を2個割り入れ、半熟目玉焼きを作る。

ご飯を投入して炒める。元レシピでは200グラムだが、私は150グラム。

めんつゆも入れるが、私はご飯の量を少なくしているし、ご飯に塩麹ですでに味がついてるし、使っているつゆも違うし、で昆布つゆを小さじ2入れた。あとは黒胡椒をたっぷり加えて炒めた。

皿に盛って小ネギを散らして出来上がり。やはりこんだけの濃いものなので、小ネギを合わせるの正解。

とっても美味しかった。チャーハンみたいだけど卵の多さとバター風味でまた少し違う料理のような気がするね。

ということでこれだけで高カロリーなので、付け合わせにサラダをたくさん食べました。

 

 


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映画「ボルサリーノ」を見て

2023-09-21 23:51:29 | 映画・番組等、各種鑑賞録

珍しく、今日録画した映画をみる。

音楽は昔から知っていて、アラン・ドロン目当てで見たわけであるが、ストーリーとしては他愛のない、チンピラが出世していくギャング映画である。アラン・ドロンとジャン・ポール・ベルモンドという二大俳優が演じていなかったら、ここまでの見応えはなかったのでは?

基本、フランス語だったが、一瞬イタリア語が出てきたところがあって、それがすぐわかったのが嬉しかった。

見ているうちに、アラン・ドロンと加藤茶は意外に似てるかもしれない・・と思い始めたら、加藤茶にしか見えなくなって困った。


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【読書録】地学ノススメ〜「日本列島のいま」を知るために

2023-09-20 21:35:19 | 読書録

鎌田浩毅/講談社ブルーバックス

これは良い本だった。

日本は世界有数の火山&地震大国で、地学の研究対象も研究意義も豊富なのに、理系の学生が高校で地学を履修しなくなり、日本人の大多数は中学レベルの地学知識にとどまっている・・・というのは実感と合ってるなぁ。私の世代では、地学はむしろ文系の学生が共通一次の1科目中の1科目にするために履修するという消極的な選択をしていたような。物理・化学・生物・地学のうち、2科目しか選択できないという制限があったから、私は地学に興味はあったけれど、生物と化学にした。

大人になって、地学に興味を持ったので、高校の時学べなかったことが悔やまれる。地学研究の必要性が高い国なのに、そんな理由で諸外国に比べて研究が盛んではない・・なんていうのは悲しすぎる。

本書は、大陸移動説に始まり、最新のプレートテクトニクス、地球の磁場、南海トラフ、火山の超巨大噴火等へ話をつなげているが、沈み込んだプレートはその後どうなっていくかとか、超大陸パンゲアは何故分裂したのかとか興味をそそる話題がたくさん。ホットプルームという用語は知っていたけど、コールドプルームというのもあるのか・・・等、マントルについてはかなり深く突っ込んでいる。富士山や阿蘇山の巨大噴火は知っていても、まさか韓国国歌にも出てくる白頭山が1100年前に有史以来最大の噴火をした火山であるとは認識していなかった。

南海トラフ→西日本大震災・・富士山や白頭山の巨大噴火・・またはそれ以外でも、大災害はいつか必ず起こるのであり、改めて備えておく必要性を痛感。


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映画「シンドラーのリスト」を見た

2023-09-19 23:45:39 | 映画・番組等、各種鑑賞録

3時間17分の大作でしかもホロコーストもの。有名な作品だけれど、かなりシビアなので、元気な時じゃないと見続けられないなぁ。

ナチスドイツ時代、ユダヤ人たちは、労働力として役に立たない者たちから殺されてしまったが、逆に軍需工場をもっていたオスカー・シンドラーは彼らを熟練労働者だから・・とか・・自分は金儲けのためにやってるという口実のもと、自分の会社で彼らを保護した。最初は本当に金儲けのためだったみたいだが、その儲けた資産を全て彼らを救うために使った。救ったはずの人達が謝ってアウシュビッツに送られてしまうシーンは本当にハラハラした。服を脱いで走らされるシーン・・ああ、私があの人達の立場だったら、きっと殺されてしまうだろう。

登場するユダヤ人家族のファミリーネームの中に、まるで高名なバイオリニストやピアニストを思わせる名前が散見される。同じ血族なのかどうかわからないけど、ユダヤ人からどんなに有能な人が輩出されたかということを名前に触れるだけで感じる。劇中音楽のバイオリンソロは本当に美しいが演奏したのはイツァーク・パールマン。パールマンさんはテルアビブ生まれだけど、パールマンという名前の家族も劇中に登場した。

監督はスピルバーグなんだな。他の娯楽映画的なシリーズとは一線を画したこの作品。スピルバーグ自身がユダヤ系なんだね。

そして、冷酷無比な殺人マシンと化したシンドラーの友人アーモン・ゲート役は、何とハリポタのヴォルデモートをやってた人(レイフ・ファインズ)なんだね。冷たい目がとても印象的だけど、悪役をやらせたらこの人の右に出る人はなかなかいないということだね。


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ランブルスコ・ロッソ・ドルチェ(イタリア)

2023-09-18 23:29:10 | ふしぎ・お酒発見

以前、イタリア語セミナーに通っていた時、毎回休み時間に紙コップにワインを注いでいただいて楽しんだんだけれど、その中にランブルスコ・・っていうワインがあったように記憶する。私はワインのことは全然知らないのだが、とても美味しかったように思う。行きつけの某コーヒーファームで見つけたので買ってきた。

最近、面白そうなものが見つかると、2つ買ってきて、1つ食べてみておいしければ実家に持って帰る・・ということを励行している(持って帰るに値するものが意外に少ないのが難点なのだが)。なのでこのワインも2本買った。ちょうどワイン2本入るバッグを売ってたので、それも買った。

ランブルスコって、北イタリアのエミリア・ロマーニャ州で作られるワインで、天然微発泡性なんだそうだ。ぶどうの品種の名前もランブルスコなのね。

お店には辛口と甘口を売っていたけれど、私好みの甘口にした。

わお、結構美味しい。これは正解だったかも。

こんなチーズラスクを食べながら、美味しくいただいています。


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ヴァイオリンレッスンノート(2→3冊目)

2023-09-17 23:02:32 | ただの日記

レッスンでの注意事項は、基本楽譜に書いてしまっているのだが、最近ガラスペンにハマっているせいで、レッスンを思い出して、ポイントを書き留めることを再開。だいぶサボってしまっていたのだが、ようやく3冊目に。

なぜ日付が前後しているのかというと、2冊目が行方不明担っていたから、先に3冊目を初めてしまっていたのだ。最近2冊目を発見して、まだ白紙の部分をようやく埋め終わった。

先日のコンクールでもらったアドバイスをまとめてみた。

ボウイング・・力みを抜いて、もっとたっぷり、体動かさない。。。みたいな助言が多い。

ということで、音程はもちろんだが、ボウイングをもっと改善せねばなぁ。


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