さぶりんブログ

音楽が大好きなさぶりんが、自作イラストや怪しい楽器、本や映画の感想、花と電車の追っかけ記録などをランダムに載せています。

【読書録】天子蒙塵③

2024-05-31 23:13:13 | 読書録

浅田次郎/講談社

張学良は東北を捨て、ヨーロッパ旅行へ。その目的はアヘンを抜くため・・・張学良がシャブ漬けだったとは知らなかった。アヘンの抜けた頃、馬占山と出会い、帰国の必要性に気づく。

一方、溥儀は満州国に執政として迎えられるが、日々こんなはずではない・・という思いを強くしていく。甘粕正彦、川島芳子のような、ラストエンペラーでお馴染みの顔ぶれも登場。

だがラストエンペラーを想起すれども、あの映画では踏み込んでいない、もっと奥底に迫ろうとしていることは明らか。


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【100分de名著】トーマス・マン/「魔の山」

2024-05-30 22:17:52 | 読書録

「魔の山」とはこのような話であったのか。

舞台がスイスのダボスと聞いて、私も数年前に行ったところだけにとても親近感を持ったのだが、結核療養所があったのだね。

いとこの見舞いにいったはずの主人公が療養所にて結核を発症。結局7年もいることになったが、ダボスに着いた時の主人公の様子を見るに、これは療養所で感染したものではなく、もともと主人公の中に潜伏していたものが出てきた感じだね。(なぜならダボスに行くだけなら、何ら人体に影響を被らないもの)

途中で戦争があったことから、トーマス・マンの考え方が、執筆中に変化し、主人公は最終的にはダボスの療養所から出る事ができたというのは救いだな。今のような薬のない時代、結核の療養所に入って、実際に良くなることなんてあったんだろうか・・と、本の内容とは別に、そんなことばかり考えてしまう。


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オレンジの百合

2024-05-29 22:51:15 | お散歩・植物観察

こちらは通っている整骨院の近くのお店の鉢植え。燃えるように勢いのある百合の花だ。

百合の園芸種って色々あるみたいで、

オレンジ・リリーなのか、オレンジ・マトリックスなのか、オレンジ・ピクサーなのかわからないけど、とにかくこの花好きだわ。勢いがあって、真っ直ぐで、はっきりした様子がいいわ〜。


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ガウラ(白蝶草)

2024-05-28 22:45:16 | お散歩・植物観察

近所の教会の植え込みで見た、白く儚げで美しい花。

白蝶草(ハクチョウソウ)とか山桃草とかガウラとか言うそうな。赤花科。

4弁の花弁の配置と、雄蕊・雌蕊の長さのバランスが面白いわね。まるで、白蝶が乱れ飛んでいるようだ。


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大河ドラマ「光る君へ」第21話を見て

2024-05-27 21:23:35 | ドラマ鑑賞

今回も興味深い展開。

頭巾を被った三浦伊周のエセ法師ぶり・・結構格好良かったんだけど。今後、武蔵坊弁慶役あたりが回ってくるに違いない。

まひろが勧めたかどうかは別として、清少納言がついに枕草子を書き始める。なぜ「枕」なのか・・という今迄考えもしなかった題名の謎が解けて、感じ入る。おそらく史実ではないであろう清少納言と紫式部の仲の良さ。今後どうなっちゃうんでしょうね。

越前に旅立つ五朗パパ為時とまひろ。今にも沈みそうな船で琵琶を弾くまひろ。琵琶湖の上で琵琶を弾くと沈まないと言う験担ぎか? 人も心配だけど、楽器も心配なんだけど。湿気でダメになっちゃわないかしら。心なしか琵琶が上手になった気がしないでもないけれど、本人の演奏じゃないかもしれないし。。。

そして、ものすごく疑問符のつく為時パパの語学力。あの時代「你好」と言う言い方はしないんじゃないか・・と言う話は置いといて・・・早めに筆談に持ち込んだ方が有利?

常にポーカーフェイスな道長に比べ、感情あらわな一条帝。少人数で道長の前だからああなのかもしれないけど、なんか身体に障るんじゃないかと心配。


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再び横須賀軍港巡りと三笠

2024-05-26 22:55:05 | ただの日記

3年半前に思い立って一人で行ったけど、今回は両親を伴って横須賀へ。

前回、JR横須賀駅から歩いて、大変だったので、今回は

京急汐入駅→軍港巡り→汐入駅からタクシーで三笠公園→三笠公園からタクシーで京急横須賀中央駅

というルートで回ってみたら大正解。横須賀中央駅って、結構賑わってて、また行ってみたいかも。

両親も喜んでくれて、とても満足。

軍港巡り・・前回の案内人の方も面白かったけど、今回もまた一味違って面白くて勉強になった。原子力船空母のロナルドレーガンは最近出港して、12月まで帰ってこないそうだけれど、その代わりアメリカのレアな潜水艦が入港していて、ピンクの帽子みたいなのが3本水面に出てるのがそれだそうだ。

イギリスの船も来てる。

左から2番目のは補給船だそうで・・変わった形をしているなぁ。

護衛艦いずも。私は「いずも」のTシャツを持っていて、そこにデフォルメされたいずもが載ってるのでずっと可愛い船だと思い込んでたのだが、実物は大きい! 一つの町の機能がそっくり格納されているような凄い船なのだ。

そして、三笠公園。こちらは船尾から見た写真で、前回、船首から撮り忘れ、意気消沈してブログにも載せれなかったのだが、今回、晴れて船首からの写真を撮る。

菊の御紋が船首にある。マストが大きくてまるで帆船みたいだが、帆をかけると動く構造になっていたそうだ(実際にはその機能は使われなかった。)船首も帆船時代の特徴を色濃く残していて、水面下は戦艦大和と異なり尖っている。帆船時代の戦法の1つである相手の船腹に船首をぶつける・・という戦法の名残が船首水面下の尖った形に残っているという。その形状のせいで、錨の位置も脇の方へずれているとか。

付近にはこんな碑もあった。

團伊玖磨作曲、合唱と管弦楽のための組曲「横須賀」ですって。その曲の録音も碑の周りで再生されていて、親しみやすそうな曲だと思った。

船首を見た後、艦内に入ったが、今回、ガイドツアーに参加することができて、とても勉強になった。全く下知識のない人にはちょっとキツイ内容だったかもしれないけど、「坂の上の雲」を全巻読んだ時の興奮が蘇ってくるような濃い内容だった。

この大砲は流石にさわれなかったけど、これの2段階格下に当たる補助砲を触らせてもらった(レプリカだけど)。「やってみたい人?」と聞かれて、子供のように手を挙げたのは私だけで・・あそこの猿島を目掛けて撃ってみましょう・・命中したら音が出ます・・なんて言われて、大きな砲身とは不釣り合いなピストルのような引き金・・硬かった・・を引いたら、パーンと音が出て盛り上がった。(ちゃんと弾道計算で命中したかどうかを判定しているのかどうかわからない・・きっと音がでるサービスなのだろう)

↑これは、前回撮った写真だけど、打たせてもらったのはこんなようなものだったね。

東郷元帥が実際に指揮をした場所まで上がるのは細くて急な階段だったけど、父もちゃんと登り降り出来て良かった。素晴らしい天気と眺めを堪能することができた。


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ヤマアジサイ・七段花?

2024-05-25 23:21:25 | お散歩・植物観察

市川に行く日を土日両方から土曜日のみに集中させて、やや体が回復してきた感じ。

公民館の外には、紫陽花の一種と思われる花が咲いていた。

季節は初夏から梅雨に移ってきたわね。

紫陽花の園芸種ってめちゃくちゃ多いからよくわからない。

Webで調べたら、花の形状から鑑みるに、ヤマアジサイ・七段花と思われるが・・・。

快晴の空の下、花色鮮やかに、とても素敵に咲いていた。


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引き続き頑張って描いている。

2024-05-25 11:22:48 | ただの日記

今週のオリジナルはこちら。ゴンドラの絵は、以前水彩色鉛筆で描いたのより遥かに勢いよく描けたと思う。輪郭線を割り箸で描く手法はまるで書道。書道が同じ字を何度も練習するように、絵も何度も描けばより勢いよく、印象的な絵が描けるようになるかもしれぬ。

左上は北野天満宮の一角のお茶室のある建物。これは結構よく描けたんじゃないかと思う。右下は実家のグズマニア。枯れた線がいい感じに描けたと思う。左下は先日埼玉古墳群の売店で買った、ミニ火焔土器。

こちらはあまりうまく行ってないと思われるオリジナル。自分では全く満足していない。もっと練習してより良いものを描きたい。ただ、窓から小さい蜂が入ってきて、左下の鶏のたたきのお肉の部分にじっと停まって、しばらくしてから去って行ったので、蜂の目にはよく見えたのかもしれない。先生は猫は可愛く描けているとおっしゃっていたが、個人的には目はもっと顔の下の方に描けばよかったと思うし、足の見えないアングルだったとしてももっと描きようがあったのではないかと反省している。パイナップルと石垣は何だか色が汚くなってしまったし、左上のカルミアは全然花らしく描けてないし。。

こちらは模写系。模写と言っても使っている道具が違うからテイストは異なるけど、お手本を見て描けば上手く描けるのは当たりまえ。でも手法を学ぶために、これからもやっていきたい。「いいなと思う人を真似なければ30年やっても上手くならないよ・・・」と言うのが先生の口癖。いろんな人の良いところを見て真似をする・・人の意見が刺激になる・・そういう意味で絵画教室に通うのはメリットがあるかもしれない。


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豚しゃぶにニラだれ

2024-05-24 22:57:55 | 下手くそ料理帖

最近、体がなまっているので、お野菜多めの豚しゃぶを食べてみた。

そして上からニラだれも掛けてみる。さらにお野菜豊富。

ニラだれのレシピはこちら。

▼スタミナ満点!刻むだけ万能ニラだれ【作り置きで美味しさUP】

https://oceans-nadia.com/user/44604/recipe/396383

 

材料5人分(作りやすい分量)

ニラ 1束(100g)

A しょうゆ 大さじ4

A 酢 大さじ1

A 砂糖 大さじ1

A すりごま 大さじ1〜2

A 鶏がらスープの素 小さじ1/2

A おろしにんにく 少々(チューブ2cm)

ごま油 大さじ3

ニラは細かく切り、耐熱性のボウルの中にAを混ぜ、ニラを加えて、最後に熱したごま油をジュッと掛ける。

私は好みで、唐辛子の輪切りも追加。

タレも美味しく、豚しゃぶも美味しかった。

さらに、茹で汁・・ちょっと飲んでみたら美味しかった。これを活用してスープを作るという話・・いいかも・・と思いつつ、全部飲んでしまった。

 


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【読書録】最後はなぜかうまくいくイタリア人

2024-05-23 22:09:24 | 読書録

宮嶋勲/日本経済新聞社

昨年9月末に市川で予約して、順番待ち。やっと借りることができた。市川で本を借りるのもこれが最後だな。

借りたらあっという間に読むことができた。とても読みやすい。

イタリア人は時間にルーズで、計画通り行動せず、寄り道ばかりする。だが物事は兎角予定通りにいかないものだから、予定通りにいかない訓練を常にやっているものだから、臨時の対応能力がすごいのである。寄り道をしても最後はちょっと遅刻するぐらいで済ませ、途中寄り道をした果実も得る・・・・といったところ。

だが、問題先送りにする癖があり、そういうところは真似をしない方がいい・・など。

寄り道・・のところ、ひまわりという映画そのものかもしれない。寄り道をしても戻ってくることもあれば、戻ってこないこともある。でもそこで本来の人生を見つける。オデュッセウスの冒険になぞられた項目は興味深い。

もちろんこういうことは、イタリアにおいても人によるだろう。私も時間にルーズであるが、予定通りいかないことの対応能力も低い。まるで悪いとこどりみたいな・・・。

寄り道も、寄り道をしてあまりよくないことになった経験が多すぎるものだから、あまりしない。

たまには寄り道をした方が良いのかも。ま・・今の私の生き方自体が寄り道だという解釈も成り立つのではあるが。


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【読書録】朝練〜管楽器の呼吸法

2024-05-22 22:07:09 | 読書録

藤井 完/全音楽譜出版社

トランペットの新しい先生は、この本に書かれている呼吸法を勧めてくださる。

前から持っていたのだけれど、全く開いておらず、初めて開いてみたら、楽譜は載っておらず、文章と体の筋肉の図のみ。

トランペットの呼吸法は声楽のベルカントの呼吸法と基本的には同じそうなのだが、そもそもベルカント自体がいろんな人にいろんな事を言われており、私の中ではまだ最適解がない状態。この本がそんな私を助けてくれるかも。

キーワードとしては

・タンギングは前、響きは後ろ。

・前にも後ろにも開く状態。

・息を回す(いったん横隔膜の方に向かって下がった息が、体の背面からあくび喉の後ろ側を回っていくイメージ。

かな。師匠の場合、さらにチェストアップという動作が加わるけれど。

正しい歌唱発生時には、呼吸のための筋肉は呼気時においても吸気的傾向を示す・・という話、去年の声楽コンクールで審査員の先生から言われたことにつながる。

この本を読み込んでいきなさい・・とトランペットの師匠に言われたので、頑張って読み込んでいきたい。


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【読書録】天子蒙塵②

2024-05-21 22:01:00 | 読書録

浅田次郎/講談社

張学良は龍玉を李春雷に引き取ってもらい、肩の荷を下ろしたかのように東北から去ってしまう。爆殺された張作霖の馬賊の魂を受け継ぐ人物として馬占山という人物が出てくる。日本軍に帰順すると見せかけて逃走する様子は痛快。見張りの日本兵を一人は殺すが、もう一人は面識があったため殺さない程度に重傷を負わせるシーンなど、まさに馬賊的な立ち回り。

どんな人物かと思って調べてみたら、細面で長髪で頭に布を巻いた姿が出てきて、なかなか魅力的だ。彼はゲリラ的戦法を繰り返して抗日運動を続ける。

一方、もう一度皇帝になりたいという想いが捨てられない溥儀は、天津を抜け出す。日本の言いなりになるのではなく、自分ながらの女真の後継者としての心意気は忘れていないのであったが・・。アヘン中毒の妻・婉容は不満たらたらで厄介なお荷物でしかないように書かれている。


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【読書録】この世をば(下)

2024-05-20 23:14:18 | 読書録

永井路子/ゴマブックス

永井路子さんの書かれた藤原道長の物語を読んだ。

この本によれば、藤原道長はどちらかというと弱気で平凡な男であった。

なぜ頂点に登れたかというと、強運と、優れた平衡感覚のおかげだった。

やりすぎないこと。賢帝である一条天皇はそういう道長を信頼したのだった。

どちらかといえば平時のリーダーである。

「この世をば」の歌を詠んで後から、道長の運命は急降下。要するに病気に勝てなくなってきたのである。刀伊の入寇のような非常事態において、道長は病気で何もできなかった。つまり晩年近くまで、そう言う事件がなかったからトップでいられた・・とも言えるだろう。

驚くべきは、火事の多さである。内裏は焼けるは、道長の邸宅は焼けるわ・・・。

でも道長に取り入りたい受領層が争うように援助を申し出、再建してしまう。受領層は民を苦しめ、私服を肥やしているが、道長や帝のために気前よく援助することで、ずっと受領にしておいてもらえるというメリットがあるのだ。

こんなに家事ばかりで、当時の防災はどうなっていたのか。。。防災をしなくても、とりあえず火の粉から逃げ出せば再建してもらえるのであれば、防災意識は低くなるだろう。病んでいるな。

そしてその受領層の最たるものが源頼光。大江山の酒呑童子を倒した伝説の持ち主であり、頼光の兄弟の子孫は頼朝である。だが当時の頼光は武勇以前に大富豪だったのである。

本書に紫式部は若干登場するが、道長と何らかの男女関係があったことを匂わせている。また小右記の作者、藤原実資は、大河ドラマでは道長と仲が良いように見えるが、実際には道長と反りが会わず、祝いには絶対顔を出さないし、小右記にも皮肉ばかり書いているようだ。だが、「この世をば」の有名な歌が今に伝わっているのは実資のお陰だったりするんだそうだ。この歌は道長の作ではあるが、実資と道長が一緒に吟じて楽しんだようである。

と言うことで、「光る君へ」とは少し設定が違うし、道長のキャラも少し違うが、非常に細かく書かれており、史料を相当調べた上で書かれた作品らしく、大変面白かった。


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大河ドラマ「光る君へ」第20話を見て

2024-05-19 23:13:28 | ドラマ鑑賞

検非違使別当たる秋山実資・・まるで長谷川平蔵のごとし。

う〜ん、カッコ良すぎるぞ・・。役としておいしすぎる。呪詛の件はもっと調べるベキだと思うけどね・・。まぁ時代が時代だから。

こうなった上は、どっかで十二単も着てほしいな・・・・・。鎌倉殿のように女装して逃げるシーンはなさそうだから、潜入捜査と称して女装して忍び込むとか。。

長徳の変で、めっちゃ、ちゃっかり立ち回ったのは、はんにゃ斉信。こちらも名演ですな。

一条天皇は賢帝らしき鋭さを見せる。このドラマを見ていると、日本にイケメンってこんなにいたのかしら・・・と思う。衣冠束帯の冠は、日本男子が被るとカッコよく見えるようにできているのだろうか。

柄本道長は、自分を押さえ、やりすぎないように一歩引く・・この平衡感覚こそが、彼をトップに押し上げたのであるなぁ。一番偉くなったのに、偉ぶらないところがいいなぁ。あくまでも実務派である姿勢を見せる。

パパ為時、淡路守転じて越前守。宋人が大勢押し寄せる越前には、漢文の才のある為時こそが相応しいと評価されたのだ。ドラマではこの逆転人事にまひろが関与したことになっているが・・。漢文が全くできないものよりは遥かにマシだろうが、為時の漢文の才を以って、宋人とどこまでコミュニケーションが取れるのか、そして言葉がわかるだけではなく、政治的な才はどうなのか・・と、昇進はめでたいけれど、ちょっと心配。

しかしまぁ、トントン拍子に位だけ上がった伊周は一旦つまづくと制御できなくなり・・・ここは弟の隆家の方が潔さを見せる・・っていうか、あんたのせいだもんね。ただ、隆家は人生の挽回のチャンスがある。そこがどう描かれるかか楽しみ。ユースケ晴明の予言のシーンもなかなか良かった。


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「運命の力」序曲・・始動

2024-05-18 23:11:43 | ただの日記

横浜に引っ越してからもオケの練習やレッスンのために市川に通っているが、往復4時間近くを土日両方続けるのは辛いため、先週から市川行きを土曜のみにした。なのに先週はせっかく市川まで楽器を持って行ったのに具合が悪くなって帰ってきてしまったのだ。

気管支炎が治らず、股関節もおかしくて、疲れが溜まっている。今日も朝から頭が痛くてロキソニンを飲んで、整体→絵画教室→声楽レッスン→バイオリンレッスン→オケ練と初めて全行程をやり切った。なぜできたのかを考えると、ロキソニンのおかげで股関節の痛みもやわらいだからである可能性が高い。病んでるな、自分。

今シーズンに入ってから具合の悪いことが多く、オケ練で「運命の力」序曲の練習に参加できたのは今日が初めて。実は「運命の力」と言うオペラ・・私も舞台に出たことがあるが、主役級が1人残してみんな死んでしまう理不尽さがどうも受け入れられず・・っていうか、断末魔に苦しむ兄が妹を殺す場面はどう考えても無駄な殺人のように感じられて、どうも感情移入できないのである。

また有名なソプラノアリアを私自身があまり好きではないため、そのアリアと同じような前奏で始まるこの序曲を最初は生理的に受け付けられなかった。ところが、この序曲・・出だしは暗いのだが、途中からめっちゃ明るくなるのである。まるでオペラ本編とは逆のように。

一応、このオペラの内容を全部知ってる私は、この序曲の後半の明るさは手放しで楽しんではいけないもの・・と言う気がして、結構泣けてくるのである。主役級の人たちが大量に死んでしまう悲劇的なオペラだとしても、その人たちは一瞬一瞬を頑張って生きてきた人であり、人生の中には楽しいこともあったはずである。楽しいけど悲しい。悲しいけど楽しい。そう考えると、この序曲ってほんと絶妙なバランスの中で成り立っていると思うのである。と言うことで、テクニック的には難しいけれど、私はこの序曲をとっても好きになった。

と言うことで、このかっこいい序曲をもっとかっこよく弾けるようになるために、自主練頑張ろう。


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