さぶりんブログ

音楽が大好きなさぶりんが、自作イラストや怪しい楽器、本や映画の感想、花と電車の追っかけ記録などをランダムに載せています。

ベッリーニの《海賊》歌い納め

2023-04-30 22:53:53 | ただの日記

今日は昨年秋に入賞したコンクールの入賞者披露演奏会。

会場はサントリーのブルーローズ。あいにくの天気だが、ここでソロで歌うのは久しぶり。

最初に表彰式。2位だけど、以前所属音楽教室のコンクールで金賞をもらった時よりずっと大きなトロフィーをいただくことができた。

そして、歌ったのはベッリーニの《海賊》より「傷つき血まみれの彼を夢見た」。

この歌とも、7回着たこのドレスともしばしのお別れだなあぁ。

演奏の出来は会心の出来。相性の良いブルーローズの音響にも助けられて、全く力まずに楽に歌うことができたし、手応えも十分。終演後は何人もの方から声をかけていただけた。

3月4月は日本歌曲ばかり練習していて、いざ久しぶりにこの曲を歌おうとピアノ合わせをしたら自分のパワーが足りなくなっていて、歌うのが苦しくて、どうしようと思った。

でも腹筋の鍛え直しから初めて、ここ一週間ばかし本気で頑張ったら、5ヶ月前よりもずいぶんよく歌えるようになった。ああ、これがコンクール本番でできていたらなぁ・・・でもいろんな浮き沈みを経験したからこそ今があるわけで。

あまり演奏されない曲なので、自分のレパートリーとして大事にして、またいつか歌える日が来たら・・・と思う。


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【読書録】海洋の人類誌〜初期の航海・探検・植民

2023-04-29 23:10:15 | 読書録

トール・ヘイエルダール/国分直一・木村伸義 訳/法政大学出版局

これは大変読み応えのある本で、この大判で467ページもある。

読み終わるのに3週間かかってしまった。図書館を使い始めて、初めて期限を延長した。

コンチキ号探検記などを読んでいると、ヘイエルダールの探検家としての側面ばかり印象に残るけど、本書を読んでみると学者だなぁと思う。

ヘイエルダールはポリネシアと南米のつながり、さらには南米とヨーロッパのつながりを意識しているわけであるが、ポリネシアと南米の共通点をたくさん挙げている。例えばさつまいもや綿花などの栽培種のDNAとかものの呼び名の共通性とか。また南米には祖先が出て行った伝説があり、ポリネシアには外から来た人(髭を生やした白人的特徴をもつ)の伝説があり・・両者は繋がっているのではないか・・・と考えていること。また筏や葦船などは、川だけでなく外洋を十分航海できること・・バルサ筏のコンチキ号でのポリネシア行きだけでなく、ヘイエルダールは葦船での大西洋横断も経験しており、葦船がいかに優秀か・・と言うことを説く。

細かいことは色々書いてあるのだが、なんとなくファジーな点があるなぁと印象が拭えないのは、私に「ヘイエルダールの説は現在でも肯定されていない」と言う先入観があるからだろうか?

つながりがあるのは想定されているとしても、どっちが起源なのか・・については諸説あるらしい。

そういうことは置いておいても、書かれている文章自体は面白く、自分の乏しい南米古代史の知識をなんとかしなきゃな・・と思った。


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韓国時代劇「太王四神記(第11話〜第15話)」を見て

2023-04-28 23:37:16 | ドラマ鑑賞

今週は・・タムドクがあっさりと高句麗王になってしまいました・・とはいえ、絶体絶命な状態での逆転劇でしたが。

父王が自殺し、その罪をタムドクになすりつけようとする勢力。

タムドクを呼び出して、カウリ剣なる審判を受けさせる。

カウリ剣は生きている者の心臓を剣で突いて天の答えを聞くもの・・罪あるものは必ずや死ぬはずで、そのものに罪がない場合は死なない・・・とか。あな恐ろしや。日本の古代に行われていた盟神探湯(くかたち、くかだち、くがたち)より酷いではないか。

反対勢力たちも、カウリ剣は裁判を受けさせずに政敵に死を与える手段・・と割り切っている。だがタムドクは自ら進んでカウリ剣を受け、剣がボロボロに砕け、生き残ることで、自分が約束された王であることを示し、暫定的な高句麗王となるのだ。本当の王になるには、さらに四神を探し出して味方につけねばならないのだ。

ここで、高句麗王以外にチュシンの王と言う言葉が登場する。タムドクやホゲが目指しているのはチュシンの王であり、ドラマの中ではチュシンをちゃんと説明してくれないが「チュシンの王になるためにはまず高句麗王にならなければならない」と言うセリフから、高句麗よりも上位概念であると考えられる。

Webサイトを検索してみると、高句麗よりも前に存在した架空の国だという。チュシンの漢字表記は「朝鮮」。私は、ドラマ「朱蒙」に出てきた古朝鮮(檀君朝鮮、箕子朝鮮、衛氏朝鮮の総称)のことかなと思ってたけれど、ちょっと違うようだ。朝鮮民族が古代ユーラシア大陸を支配していたと言うファンタジー漫画「大朝鮮帝国史」が元ネタで、さらに元になっているのが「桓壇古記」というもの。古代に書かれたという設定になっているが、現代人が作った本であり、現代の韓国歴史学会でも偽物扱いだとか。

トンデモ史学まで援用して、高句麗の領土が満州全土やシベリアまで広がっている世界観をもつこのドラマは、当然ながら中国では放映されていない。そういうことが裏にあることを認識した上で、ファンタジーとして楽しもうと思っている。


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ポテサラみたいなおからサラダを作ってみた

2023-04-27 23:52:03 | 下手くそ料理帖~おから

え? 生おからって、こうすれば生で食べれるのか・・・。

参考にしたのはこちら。

▼混ぜるだけで簡単ヘルシー!ポテサラみたいな「おからサラダ」

https://asajikan.jp/article/151473

【材料】

生おから   200g 

玉ねぎ     1/4個

きゅうり   1本

ツナ缶(オイルタイプ)   1缶

(A)酢     大さじ1と1/2

(A)牛乳・マヨネーズ      各大さじ5~6

(A)砂糖   ふたつまみ

塩・黒こしょう

玉ねぎは薄く切って5分くらい水にさらして水を切る。

きゅうりも薄い輪切りにして、塩2つまみをもみこみ5分放置してして水気を絞る。

生おからに(A)の酢・牛乳・マヨネーズ・砂糖を混ぜる。

さらにツナ缶、きゅうり、玉ねぎを混ぜて、塩胡椒で味を整えるだけ。

確かに見かけはポテサラみたいだ。

マヨネーズを気持ち多めに入れると、よりクリーミーで食べやすくなるね。本当にポテサラみたいだけど、ポテサラより低糖質で、繊維質も豊富。

結構美味しく食べれたんで、お弁当にも入れて持っていこう。

 

 


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ゆかり&クリームチーズおにぎり

2023-04-26 21:50:56 | 下手くそ料理帖~ごはん系

最近ひょんなことでネット社会の危険性を実感するようになっている。

例えば私は会社にお弁当を持って行くようになり、作りおきのためにおにぎりを多量に作って冷凍するようになった。するといろんなネットニュースを見ている私に、おにぎりレシピが頻繁に飛び込んでくるようになったのである。別に広告ではないし、普通の材料で作れるものばかりだから、私にとっては努力せずに欲しい情報がどんどん来るようになるということで大変嬉しいのであるが、ちょっと待てよ・・と思った。

この人はおにぎりに興味を持っているらしい・・という情報が漏れること自体は問題ないし、廉価にできる無料のおにぎりレシピがどんどん入手できること自体も問題ないし、かえってありがたいくらいだ。では何が問題なのかというと、こういう自分にとって心地良い情報ばかり集まってくるようになると、まずいのではないかということ。見たくないけど重要な情報が入ってくる機会は相対的に減るだろうし、世の中の人みんながおにぎりに興味を持つようになったのではないか・・・という誤解をするようになるのである。強いて言うなれば、自分が流行の中心というか最先端にいるような気にもなってくるのである。今はおにぎりが大流行で、自分はその先端を走っているのだ・・・と。

ま、一部のおにぎり屋さんで行列ができているトレンドはあるようであるが、おにぎり大流行のニュースはあまり聞かないねぇ。ネットニュースばかり見ているとそういう弊害があるから、そうではないメディアにもちゃんと目を向けなければいけない。ま、おにぎりの話題なら無害だろうけど、もっと大事な話で、自分に心地良い話ばかり入ってきたら、世の中みんながそうなんだと勘違いしてしまうではないか!

・・・・・

と、前置きが長くなったのであるが、週3回お弁当生活は引き続き続いている。最初はおにぎり2個持っていっていたのを、1個に減らし、野菜を増やしたことで、体重が引き続き減少基調になってきた。そうするとおにぎりの冷凍ストックの減るスピードが遅くなるため、一種類を大量に作ってしまうと、なかなか新しいレシピにチャレンジできない・・と言う難点がある。レシピがどんどんくるのであるから、もっといろんなのを試したいのである。要するに、手間をかけずにもっと多品種少量ができないか・・・と言うこと。

パックご飯なんて使うのは邪道だ・・と思いつつ、多品種少量なれば、逆に活用する手もあるのではないか・・と今回はあえてパックごはんを使ってみる。

イオンのパックご飯に、ゆかり小さじ1匙、クリームチーズ(Kiri)15gを混ぜる。

ラップに、海苔を縦半分に切ったものを置き、そこにゆかりチーズごはんをのせる。

ごはんを海苔で包んだあと、ラップでさらに包んで、簡単おにぎりの出来上がり。

食べてみたら美味しかった。三角に握らなくても、パックご飯使用でも、これはこれでいいんじゃない?

参考にしたレシピはこちら。

▼赤しそふりかけとクリームチーズのおにぎり

https://www.kurashiru.com/recipes/bea28585-da08-4df4-9bbd-060a30ae0b59


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[クック膳]味ぽん酢鷄

2023-04-25 23:15:40 | 下手くそ料理帖

味付け味ぽんだけで本気で美味しい蒸し鶏が。

甘辛い味付けに飽きた私にぴったりの、なんとも形容しがたいおいしさ。ポン酢の酸っぱさはほとんど残っていない。私の場合、めんつゆや醤油に比べて味ぽんの出番は少ない・・・だがこれからはこの蒸し鶏を作るために味ぽんを大量消費してしまいそうな予感。

参考にしたのはこちらの記事

▼【包丁不要】主婦歴30年以上の栄養士がオススメする、簡単&美味しい「鶏もも×ポン酢」レシピが話題に! - 「コスパ時短の究極」「今日やってみます!」と大絶賛の声

https://news.mynavi.jp/article/20230421-wadai3/?lead&utm_source=smartnews&utm_medium=ios&utm_campaign=sp_app

私はさらに手抜きで、レンジで作ろうとしているわけである。

材料はこれだけ。

鶏もも1枚(300g)

味ぽん  大さじ2.5

水    大さじ2.5

まずクック膳に味ぽんと水を入れる。

そこへ、フォークで表裏グシグシ穴を開けまくった鶏肉を投入。何回か裏返して、たれを全体に行き渡らせたら、最終的に皮面を上にする。

中蓋をして、閉の位置につまみを合わせる。

外蓋をして、電子レンジ600W×7分レンチンした後、10分そのままレンジ内に放置。

おお、えも言われるいい匂い。

切ってみるとしっかり中まで火は通っている。

とりあえず半分食べて、残りはお弁当用に小型ケースに入れて冷凍庫へ。

今までなんだったんだと思うくらいお手軽。

 


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フレンチラベンダーが花盛り

2023-04-25 00:30:40 | お散歩・植物観察

忙しくしている間に藤を取り損ねてしまった。

で、同じ紫ということで・・行きつけの図書館前にわんさか咲いていたフレンチラベンダーを撮ってみる。

ポートレートモードで拡大してみると・・なんかちょっとムシみたい・・。

意外に生々しいフレンチラベンダーなのであった。


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百人一首をイタリア語で説明しようと頑張った

2023-04-24 23:11:06 | つっこみ伊太利亜語

今日は、昨日のグループレッスンに引き続き、来日しているイタリア人の先生から個人レッスンを受ける。

オンラインの時は10分しかないけど、今日はたっぷり1時間。

結構日本のことをご存知の先生で、先日も崇神天皇のお名前が出たのでびっくり。

それならばと、お土産に百人一首を用意。

口頭ではなかなか伝わらないだろうと思い、事前に説明資料を12枚くらい用意していた。

(以下は資料の一部)

ネットで予約した貸し会議室も場所がわかりづらいので、事前に下見をし、付近の写真入りの手書きの地図を昨日渡してあった。

その効果あって、昨日は先生が道に迷ってしまい30分遅刻だったのに、今日は5分前に無事到着していただいた。なので、まるまる1時間有効に使えた。

そうねぇ・・百人一首は流石に全くご存じなかったようで、私の拙い説明でどこまで伝わったか・・。

でも日本の「かるた」という言葉は戦国時代にポルトガルから伝わったから、イタリア語のCartaとも繋がりがあるんだよ・・ということをどうしても持ち帰っていただきたかった。

百人一首の読み方も事前にYouTubeで予習していたので、先生の前で披露。

するとそれはCantareじゃなくてRecitareだね・・と言われる。そうか百人一首はまさにレチタティーヴォかも。

私が持統天皇の「春すぎて〜」を読み、先生がEcco!とピックアップしてみる体験も実施。ま、答えは教えてあったんだけど。

あと、日本の廉価なお菓子・・歌舞伎揚、海苔巻きおかき、たけのこの里などと、外国人にはちょっと不思議に思うだろう飲み物(抹茶ミルク、胡麻麦茶)なども用意し、楽しんでいただいた。

先生もちゃんとレッスンのネタを持ってきてくださったので、命令形+目的語の形とか、イタリア人のジェスチャーの説明とか(日本にはないジェスチャーなので全くわからなかった)、駆け足でやってくださった。

なので、写真を撮る暇なし。

しかし、今回、貸し会議室をネットで簡単に予約できるということを知って、こういう時に使えるんだなと勉強になった。

この2日間、思ったように喋れなかった部分もあるが、個人的には結構頑張ったなと思う。

どうしても受け答えの答えが文章じゃなくて単語になってしまうこと、あと授業になってしまえば喋れるのだが、ちょっとした間を埋める会話とか、返しが下手だなぁ・・(ま、日本語でもそれは苦手なんだけど)・・と反省。


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素晴らしい1日

2023-04-23 22:46:43 | つっこみ伊太利亜語

コロナ禍に入ってから受講し始めた、イタリア語のオンラインレッスン。ローマ在住の先生とzoomで繋いで、ずっとグループレッスンを受けてきたが、今般イタリア人の先生が奥様と一緒に来日されるということで、今までバラバラだったレッスン生たち(京都在住の人も含む)が集まり、今日初めてオフラインでのグループレッスンを受けることができた。

ということで、先生ご夫妻と会うのも、他のレッスン生と会うのも初めてのはずだったが、実は知り合いだったという人が一人いてびっくり。(苗字がわからなかったし、濃い色の縁のメガネをかけていらしたから分からなかったの)

そして、先生からレッスン生一人一人に本のプレゼント(語学学校のマークの入ったバック入り)。ベルバラのイタリア語版をもらった人もいる。

私には、ひときわ大きく、重い本。イタリアのお城の本で、イタリア語と英語の対訳になっている。

私が城好きだということを、何回か話したことがあるのを覚えていてくださったんだわ。

中を開けると・・すごい綺麗! 行きたいお城ばっかりだわ! 表紙をめくるといきなりフェデリーコ2世のカステルデルモンテが出てきてワクワク!

こんなに分厚いのよ!

逆に私から先生にプレゼントしたのはこちら。

お城つながりでちょうどよかったんじゃないかな。

授業も面白かったし、その後で行った日本料理店も美味しかったし、みんなでLINEグループを作って、これからも連絡を取り合おうということになった。そしていつの日か、みんなでローマへ行って、ローマでグループレッスンを受けたいね。


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【読書録】コン・ティキ号探検記

2023-04-22 09:12:24 | 読書録

トール・ヘイエルダール/河出文庫

先日、子供用に2/3のボリュームに要約された翻訳を読んで面白かったので、今回は大人用に全量訳したものを読んでみた。

大人用だから確かに言い回しが難しい。ただ印象としては、1つ1つの事象について子供用よりも事細かに書いてあり、著者の興味の深さが知れて面白いと思った。

特に感動したのは可動竜骨に関する話。竜骨というよりもセンターボードと言った方が良いのかもしれないが、例えば船を進ませたい方向があるとすると、可動竜骨をしっかり下げて運行する。まるで舵のような働きをする。逆に全て引き上げてしまうと、潮や風の誘うままに筏は進む。半分だけ下げると、進ませたい方向と潮や風に任せる場合の半分くらいの効果が出るという話だ。その竜骨も筏の前後に複数枚あるから、組み合わせればバリエーションができてくる。ただ、筏から落ちた人がいる場合、筏をくるっと回してその人を拾いに行くような機動性は期待できないようだ。

子供用からは全く省かれている話がある。それは大きなバルサの木を切るためにエクアドルに行った時のこと。その山の奥地は、雨季になると人が入れるような場所じゃなくなること、またとんでもなく残虐な民族が住んでいることから、ヘイエルダールは周りの人たちにめちゃくちゃ反対されるのである。そのとんでもなく残虐な民族が行うことを事細かに具体的に書いてあって、私もかなりショックを受けた。確かにこれは子供に読ませてはトラウマになってしまうかもしれない。

(なので、その件は薄く小さい字で表示するので、読みたくない人は飛ばしていただきたい。)

要は首狩り族のような人たちがいて、外部から入ってきた人の首を切っては頭蓋骨を砕き、代わりに砂を詰めると、生首のミニチュア(本作では「縮んだ頭」と称す)が出来上がる。それは拳大の大きさになっても、一目で誰の首かはわかるようなものらしく、実際に自分の友人が殺され、しばらく経ってから縮んだ頭となってマーケットに出てきた話を、現地の人がヘイエルダールに話している。買い取った後、最後は丁重に葬ったとのことであるが、そこまでの経緯が事細かに書かれており、私自身も数日はゾッとした気分が続いた。なのでヘイエルダールの頼みを聞いてジープを貸し出した軍人さんは、めちゃくちゃ武装した上で、ヘイエルダールに付き添って奥地へ行ったのである。ということで、そもそもコン・ティキ号が生まれる前から彼らの冒険は始まっていたのである。

子供用よりも写真が豊富なのも良い。丸太の写っている写真からは、筏がどれくらいの大きさであったかをしっかり認識でき、よかったと思う。私が想像していたものよりもずっと大きかった。

ヘイエルダールはコン・ティキ号以外にも、葦船とか、原始的な船による大洋横断をやっているようなので、その本もぜひ読んでみたいと思った。

 


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韓国時代劇「太王四神記(第6話〜第10話)」を見て

2023-04-21 23:03:25 | ドラマ鑑賞

期待してなかったのに、案外楽しんで見ている。

子役の時代が終わり、タムドク(のちの広開土王)とホゲの対立が表面化。

高校時代に、ホゲというあだ名のクラスメートがいたので、久しぶりに彼女のことを思い出しながら見ているが、このドラマのホゲはタムドクと同じ日に生まれ、その日に星が輝いたことから、二人とも待ち望まれた王という位置付けであることが、第9話あたりでわかった。タムドクはぺ・ヨンジュンが演じているから間違いなく素敵なのであるが、好敵手であるホゲを演じるユン・テヨンも好青年。ちょっと中村敦夫の若い頃に似てるかな・・っていうかなんかみたことある・・と思っていたら、スベクヒャンの父クチョンを演じていた人だった。

ホゲは根は悪くないのだが、権力に執着する父母のせいで、性格が捻じ曲がってきている。彼の母は王に毒を盛り、それをタムドクに見破られたことで、自ら毒をあおいで自殺。そういう意味では自業自得なのであるが、ホゲはそれを信じず、母はタムドクに殺されたと思い、タムドクを恨む。だが卑怯な戦いはしたくない。タムドクを絶体絶命に追いやっておきながら逃がしたことで、父に詰られる。

真の王および真の朱雀が誰なのか・・・朱雀の方もキハなのかスジニなのかわからないところがある。二人は前世では恋敵であったが、現世では生き別れた姉妹。こっちの姉妹の今後の生き様も気になるところである。

ホゲの父親やキハを操ろうとする火天会大長老を演じるチェ・ミンス・・なんかすごい憎ったらしい感じを好演している。


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秩父で撮った写真で、Tシャツを作ってみた。

2023-04-20 23:03:07 | 身近なちょっと可愛いもの

秩父で撮った写真をTシャツにプリントしてみました。両方ともすてきな出来上がり、大満足です。

最初は三峯神社。

拝み場所の左横から撮ったものです。一瞬何だかわからないのが良いですね。とてもカラフルなデザインが黒Tシャツに映えて、よかったです。

次は写真を三つ使ったもの。上から、長瀞の岩畳、武甲山と菜の花畑、三峯神社からの眺めです。いつも写真を一つべたっと貼ったものが多いので、あえて重ね貼りをしてみました。ただ写真だけだと、空いている空間が勿体無いので、私のイニシャルのSを太字で写真の裏に仕込んでみました。これもなかなかいい感じに仕上がりました。例えば菜の花ばたけのシーンは季節感がモロ出てしまうけれども、他の写真と合わせればオールシーズン着てもおかしくない感じになりました。


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【読書録】破船

2023-04-19 23:09:52 | 読書録

吉村 昭/新潮文庫

小説としては大変面白かったが、内容としてはゾッとするようなお話。

本作は、ノンフィクション作家である吉村氏の作品だけに、モデルになっている地はあるのではないかと思われるが、あえて特定されないように、色々混ぜてあるらしい。特定された地はある意味不名誉かもしれないからな。しかしこうした話は以前は日本各地にあったらしい。

おそらくは日本海側の大変貧しい漁村。わずかながら取れる海産物や塩を売って、穀物を手に入れる。それだけではやっていけないから、男も女も口減らしのために5年10年と期間限定で身売りする。身売り先で亡くなる者も多い。

夜に塩焼きをする。塩焼きなら昼やれば良いのに、なぜ眠気を堪えて敢えて夜やるのか・・それは海が荒れ、船が塩焼きの火を頼りに寄ってきたところで、船ごと捉え、中の人を殺し、積荷をいただき、船もバラして木材として使うためだ。そういう船を「お船様」と呼び、天からの恵みだと考える人々。残虐なる略奪行為も、生活のために必要だと考える人々。お船様がきてくださるようにお願いする神事まである。しかしお船様が来たことが隣村等に露見しそうになると、徹底的に隠しまくる。

本作ではお船様は2度やってくる。一度目は本当に富をもたらした。二度目は、積荷はほとんどなく、乗組員も死亡していたが、彼らがきていた赤い衣を分け合う村人たち。ところが程なくして、村には得体のしれない病気が流行り出すのである。

その病気は痘瘡・・天然痘。もし二度目のお船様を解体して薪とし、赤い衣を煮立てて消毒していたら、そのような悲劇は起こらなかったかもしれないが、知識のない村人たちはそれを普通に洗っただけで、いろんな服に仕立て直し・・・。

天然痘にかかって死んだ者、生き残った者、かからなかった者の3種類が存在するが、村に残ることを許されたのはかからなかった者だけ。知識のない時代だからこそ、生き残ったものも山に追われ、村おさ自ら山に入ることを選んだ。そしてほとんど誰もいなくなった村に、身売りをしていた主人公の父が帰ってくるところで終わる。

本当の話をモデルにしているのかどうかもよくわからないが、貧しい閉鎖社会ではこういうことが起こってもおかしくはない。コンティキ号がポリネシアに行き、現地の人達に歓迎されたのは、現地が地上の楽園のような豊かな地であり、かつ大昔の白人の祖先伝説をもつ地であるからなのかな・・と思いを巡らせた。

船が難破して見知らぬ地に流れ着いたら、みぐるみ剥がれる危険も大きいことを改めて感じた。現代は流石にそんなこともないだろう・・とは言えないことが悲しい。


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金曜ロードショー「アルマゲドン」を見て

2023-04-18 23:45:48 | 映画・番組等、各種鑑賞録

「アポロ13号」などに比べてずいぶん雑な作りだったなぁ。

NASAも協力した・・ということらしいのだが、それにしてはなんとなく納得いかなくて。

そもそもスペースシャトルで月に行けるの? 宇宙ステーションで燃料補給しても、月までの推進力はあるのか? また2台のシャトルを間髪いれず、近くから発射させるのは、いかにも危険では?(だって、飛びながら色々分離していくんでしょう? 後続のシャトルに当たらないの?)また月の裏側に来ちゃった小惑星の上に着陸したときの重力感が、全く地球上の動きと同じで、これでいいのか? 宇宙ステーションのロシア人宇宙飛行士が雑すぎる、緊迫しているヒューストンの司令部に娘が入り込んでギャーギャー言って良いのか?・・・

とか、宇宙にそう詳しくない私でも・・というか詳しくない私だからなのか・・色々見ながら疑問符が残るシーンが多かった。

でも、どんなに設定に無理があっても、そこを救ってくれるのが役者の演技力。

ハリー役のブルース・ウィリスと、AJ役のベン・アフレックには、最後に泣かされたよ。


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笠間のモンブラン

2023-04-17 23:35:26 | 食いしん坊レビュー

笠間は昔行ったことがあるけれど、これは知らなかったな。

大きさに惹かれ、思わず買ってしまった。でも1個だけで我慢よ。

美味しかった。

こんなに大きかったのに瞬間蒸発。


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