さぶりんブログ

音楽が大好きなさぶりんが、自作イラストや怪しい楽器、本や映画の感想、花と電車の追っかけ記録などをランダムに載せています。

マリア・テレジアと天然痘

2021-10-05 23:59:21 | いまさら独逸語

10月に入り、語学講座のほとんどは新シーズン入り。

「まいにちドイツ語」初級編は、高橋亮介先生の講座。4月〜9月の続編だというから、厳密にいうと、純然たる初級ではないことになる。

4月〜9月までやっていた高橋亮介先生の講座は、再放送。1〜2年前だったか、これの初回放送だった時は、途中からまるでついていけなくなったが、ドイツ語検定4級の勉強のお陰で、4〜9月放送は大変楽しく、検定の復習のつもりで聞くことができた。

そして10月から続編ということで、イタリア語やフランス語勉強中の中でも、来年のドイツ語検定に向けて、この講座で少しは準備ができるかなと、ワクワク。毎回、高橋亮介先生のドイツ留学中のエピソードが挿入されるのが面白い。

会社の行き帰りの片道で語学講座を5日分聞いている(つまり往復で10日分)ので、どうしても最後の2つは眠気との戦いになる。なので上級編はいつも聞き流しモード。だが今回、思わずえっ?と思ってはっきり目覚めてしまった。

上級編は「記憶に残る近現代の女性たち」で、一回目はマリア・テレジア。彼女は16人子供を産んでいるが、うち天然痘で4人の子供を失い、自らも天然痘にかかり生死をさまよったことを切っ掛けに、当時猛威を奮っていた天然痘への対策に尽力し、自分の子供達にも予防接種を受けさせたという。「1768年に天然痘の予防接種がインドからオスマン帝国を経てウィーンにもたらされたのは、マリア・テレジアの功績だと言われています。」という一文に思わず反応してしまった。

え? オスマン帝国? 

予防接種って、ジェンナーが開発したんじゃないの?

調べてみると、ジェンナーが種痘法を発表したのは、1798年。上記の30年後である。

種痘の前の予防接種は、天然痘患者の膿疱から抽出した液を接種する人痘接種法と呼ばれ、接種を受けた者の2%は死ぬ危険なものだったという。また消毒もちゃんとしていないことから他の病気をうつされて死ぬ者もいたようだ。

う〜ん、この「天然痘患者の膿疱から抽出した液」っていうのが、今見ているトルコのハーレムドラマのシーズン3のラストのキーアイテムになりそうなんだが、人痘接種法が発見されたのは何故だろう。

ひょっとしてひょっとすると、誰か殺したい相手がいて、わざと怪我をさせて、治療と見せかけて、天然痘患者の膿疱から抽出した液を染み込ませた包帯を巻いてあげて、天然痘に感染させて殺そうとしたら、そいつは生き残ってしまって、生涯天然痘にかかることは無くなった・・なんてことから発見されてたりして・・(これはあくまでも私の妄想である。)

すでに期限前1000年頃には、インドや中国では天然痘に羅漢した子供は天然痘に2度とかからないことが経験的に知られていて、記録に残されている最も古い種痘の記述は15世紀の中国の書物にあるんだって。トルコのスレイマン大帝は16世紀前半に活躍した人だから、人痘接種法を知っていてもおかしくないけれど、トルコから西欧諸国に人痘接種法が伝わるのが、イギリスには1717年、オーストリアには1768年だから、だいぶ先の話ではあるね。

と、興味がドイツ語とは全然違う方向に行ってしまった。

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