イタリア語・ドイツ語・フランス語のテレビシリーズを見始めたのは「旅する」シリーズからだったが、現地に俳優さん・女優さんが飛んで、ネイティブのサポートを得ながら学ぶ「旅する」シリーズが、コロナのせいで俳優さんの渡航による海外ロケができなくなったからなのか、俳優さんは国内にいる「旅するための」シリーズが何年か続いていた。
そのシリーズが10月から一新。「しあわせ気分の」シリーズが始まった。
時間は若干短くなったが、密度は濃くなり、ネイティブの会話時間が長くなり、レベルも上がった。そしてその言葉を知らない人でも、興味が湧く内容を採り上げてくださっていて、私は気に入っている。
特にいいなと思うのはイタリア語。字幕を日本語とイタリア語の両方出すことで、日本語による解説時間が節約できるし、日本語だけを見てしまうことも避けられる。ホームステイ先でいろんな経験をする青年とホストファミリーとの会話シーンでは、細かい相槌など会話をつなげる工夫が感じられる。ネイディブ解説者の会話からは、なかなか本や教材からは学べないイタリアの地域事情や習慣・文化などが学べる。そして今日見たのは日本で筑前琵琶の修復に取り組むイタリア人・ドリアーノ・スリスさんのお話・・そういう方がおられるのは知っていたが、ドリアーノさんのの魂の喋りが大変心を打った。
フランス語では、ネイディブのおしゃべりも楽しいが、千葉一磨さんがフランスに渡航し取材してきたコーナーもあり、昔の「旅するシリーズ」の体当たり的な楽しさが半分戻ってきた感じ。Tシャツやジーンズを再利用して、ブロック状の建材を作り出しているのは感動したな。見た目なかなかオシャレだし。先日はカセットテープの磁気テープ部分を再利用して繊維化して作った上着なども紹介されていて、とても面白かった。
ドイツ語は、日本人ナビゲーターなしで、ネイティブばかりだが、現地の若い人たちのシェアハウスであるWGをミュンヘンとベルリンで取材している。個性の強い人たちが共同生活の決まりごとやトラブルを話し合いで解決している。ああ、私にはこんな生活めんどくさくてできないな・・・いやいや待てよ、彼らはこういうことを若い時から訓練して育ってきているのだ。それがビジネスや政治の場面でプラスに働かないわけがない・・と頭の下がる思いである。