人間の醜さはこんな時に現れるのだろう。タイ南部クラビ県の刑務所で17日で、暴動が起こった。理由はこの刑務所内で、コロナ患者が出たことだった。このクラビの刑務所には2100人が収容されており、密な状態で放置されたのだろう。瞬く間に、約300人に感染が広がったのである。受刑者たちはまず感染者たちに近づくなと脅しただろう。そして、自分に感染の危険が迫ると、暴動には走ったのである。要求は感染者を自分たちと分けろ。隔離しろと言うことらしいが、たぶん、最初は脱走をもくろんでいたことは間違いない。火をつけ混乱を引き起こしたのである。脱走を試みれば、死も覚悟しなければならない。しかし、彼らはパニックになっていたのだろう。「ここにいても、どうせ、コロナで死ぬのだ」という死の恐怖が彼らをそこまでの行動に移させたのだろう。人間の悲しい性である。(くちなし亭、2021.12.19)
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