風塵社的業務日誌

日本で下から258番目に大きな出版社の日常業務案内(風塵社非公認ブログ)

下界に降りてみれば

2008年07月07日 | 出版
日曜の強行軍にもかかわらず、日ごろの不摂生の成果か、本日はたいして筋肉痛もない。肉体的疲労でよく眠れ、5:30には起床。コーヒーを詰めて9:00出社。着くと、早々にP社大大社長が出社されている。こちらも厳しい資金繰りになるかと覚悟していたら、本日も早々にセーフ。明日からしばらくはつらい日になりそうだ。
午前中は、M印刷さんからのT社分の仕事。ようやく3部の4章まで終了。あと1章を残すのみとなったところで気力が低下。昼飯にする。天気予報では明日も雨ということなので、あきやまさんに電話し、明日のデートを順延することにする。

途中、出版界の良心R社から、『紙の爆弾』最新号が届く。どうもありがとうございます。今回の目玉は「シャープ・21世紀コンビナート工事現場の闇」「セブンイレブンの搾取と格差」といった、興味深そうな記事だと思うが、少々硬そうなので、「女子アナという名の電波慰安婦のあまりにも悲しき最期 川田亜子を自殺に追いやった元凶」から読み始める。フムフム、なるほど。詳しくは、『紙爆』最新号をお読みください。
続いて、「週刊新潮を訴えた親創価学会系学者が逆転敗訴」を読む。同志社大学社会学部メディア学科教授が、講義でAVを流したということが「週刊新潮」に報道され、その事実関係を争った裁判のようである。この背後には別の件が絡んでいて、一筋縄ではいかない事件経過となっているわけであるが(詳しくは「救援」紙参照)、しかし、大学の講義でAVを上映することのなにが悪いのだろうか?その点は解せない。あげつらう方も、そんなことはしていないと言う方も、両方ともおかしいだろう。メディア研究の一環として、日本でポピュラーなメディアであるエロビデオを分析することの、なにが悪いのだろうか。「紙爆」によると、「学生は衝撃を受けたであろうことは想像に難くない」と述べているが、男女関係なくいまどきAVなんかで衝撃を受ける学生なんておるのかいな。もしそんな奴がいたら、お目にかかりたいものだ。小生がその講義の受講生ならば、大変楽しく講義を拝聴させていただいたと思う。一筋縄でいかない部分があるので軽々しく評価できないのであるが、表面的な部分での争いは、本質からズレまくっているような気がする。こんなどうでもいいようなことが問題になるのならば、上野千鶴子氏の著作なんて焚書ものだろう。

午後から、R社の新刊の組見本を作ってみる。
途中、S社F氏から明日再校ゲラを出してくれというメールが届き、M印刷Yさんが来て別の書籍の初校のもどしを置いていく。おやおや、とてつもなく忙しいことだ。しかも、明日は資金繰り決戦になりそうだというのに、まだなにも手を打っていない。お山から下りてみると、下界は気の滅入ることばかりだ。伝票の整理も手付かずだし、やるべき仕事がどんどんたまっていくのに、お金は全然たまらない。

16:30、前筑摩書房社長のKさんがP舎に来舎。四川省の大学で日本語を教えていたところ、地震で学校が使え物にならなくなってしまい、早い夏休みとなって帰国されたそうだ。
17:00、救援連絡センターS氏来社。「救援」471号のラストスパートに入る。Kさんと酒を呑みたかったが、それどころではない。1面から修正を入れていって、できた分をセンターにファクスし、もどりをまた直していく。紙面レイアウトがしっかり固まっていなかったところもあり時間がかかるが、Sさんの持ってきた発泡酒を飲み飲みようやく終了。とりあえずPDFファイルに落としてから再出力し、Sさんに渡す。21:00。明日、K印刷に送信するつもりなので、このあと、たいした修正がなければうれしい。

発情装置―エロスのシナリオ
上野 千鶴子
筑摩書房

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