コスプレ営業する勇気

今日は朝から雨が降っている。雨の日は古傷が痛むと私の祖母がいうけれど、私の場合は眠りが深くなってなかなか目が覚められない。でも重たい体をなんとか起こして、冷たい水で顔を洗うと一気に目が覚め、ヨーシ今日も一日がんばろうと思う。
と会社に来てみたら、腹巻オヤジはさらに体が重く眠たげだ。

今日は出張準備と制作の準備で一日が終わる。出張をひかえてタイムリミットが迫り、あせって仕事をするのだが、頭の回転と手が遅くてなかなかゴールが見えない。のろマタンゴだ、と反省しながら、カチカチッとキーボードを打つ。
みかねたオヤジは、首筋フーフー攻撃で急き立ててくる。そんな感じで一日が勢いよく過ぎていくのだ。

私のあせるとなりでオヤジは、『絵手紙ぬりえ帖２』の増刷をどうするのこうするのと、いらただしく電話をかけまくっている。結局会社の結論として増刷を延期するということにしたのだが、一度緊急の増刷の手配を著者のあきやまさん・紙屋さん・印刷屋さんに電話しているので、オヤジの断りの電話も苦しそう。その分のイライラが、こちらに向けられるから困ってしまう。

16時半頃、新しい企画のために来ていただいたライターさんとオヤジが、焼酎（芋焼酎『白波』）を飲みながら相談をしている。雨の中をはるばる来ていただき、ありがとうございます。一緒に打ち合わせに参加したかったのだが、出張前に終わらせようとしている仕事がなかなかこなせず、せっせとパソコンに向かう。のろマタンゴの遅さに、オヤジが落胆。落胆の溜息が怒涛のようなフーフー攻撃へ化ける。オソロシイ。

出張前ということで、夜はＰ舎のかたがたが壮行会を開いてくれた。Ｐ舎の営業部長も12日から関西出張で、顔なじみの書店担当者に会えるからワクワクしている。「そうならないとダメよ」と、私に労いの言葉を掛けてくれた。私も出張で行くさまざまな土地で、顔なじみの書店さんを作って楽しみたい。
北海道はどうやらまだ寒いから、上着を持っていったほうがいいらしい。最近首都圏の書店さんを回っているときはシャツだけだったので、今回はジャケットを一枚羽織っていこう。
オヤジは、メイドのカッコでアキバ営業をしろとか、バドガールのコスプレで行けとか勝手なことをいっているが、私がそんなカッコをしたらかえってお笑いノリで、だれもまともに話を聞いてくれない。

前回の太平洋ベルト地帯出張はあいにくの雨だった。今回はカラッと晴れたらいいなあ。
オヤジは、北海道の女は開放的でいいんだよ、と私には関係のないことをいってひとりごちだ。こういう、おバカ男の自爆的妄想にはあまり付き合いたくない。
札幌・仙台の書店さん、どうぞよろしくお願いいたします。