風塵社的業務日誌

日本で下から258番目に大きな出版社の日常業務案内(風塵社非公認ブログ)

連休最終日

2008年05月06日 | 出版
昨夜は21:00過ぎまで作業が続き、22:00帰宅。風呂に入って、いっぱい飲んで、23:00には寝る。
本日7:00起床、紅茶をポットに詰めて8:30には家を出る。この紅茶、藤枝に日本で唯一紅茶を生産している水車むら農園というところがあり、そこの紅茶である。いつも美味しくいただいているので、他の紅茶を飲むと、どうしてもまずく感じてしまう。クソ高い紅茶をすかして飲んでいる奴は、多分味オンチなのだろう。
しかし、平日とまったく変わらない生活パターンである。空は五月晴れ。昨日までの湿り気がなくなり、気持ちがよい。銀行が休みというのも、心を落ち着かせる。地下鉄も空いていてよろしい。毎日がこうだと、殺伐とした気分にならなくていいんだけれど、明日からはまた闘いの日々なのだろう。ハァ。

会社についてから、とにかくM印刷の仕事。しかし、再校段階で用字用語の統一の直しをしなければならないので、すっかり嫌になる。こんなことはDTPで組む前にやっておけよ。
校正の仕事で一番厄介なのは、用字用語の統一である。例えば、「11日」と「十一日」と「一一日」という表記が、一冊の書籍の中で無意味に混在しているのはおかしいので、どれかに統一する必要がある。そこで「十一日」にするとなると、「二十二日」か「二二日」か、「三百三十三日」か「三三三日」かという選択に、おのずとルールがなければおかしいということになる。
新聞社などは、こうした表記の基準が細かく決められていて、用語集として発売されているくらいであるが、風塵社としてはそういうルールを特に決めているわけではない。1冊の本の中で統一されていれば、それでよしというスタンスなので、原稿の内容に応じて決めていく感じである。
こうした統一は原稿整理の段階ですべき仕事であるが、他社からの請負仕事ともなると、そういうわけにもいかない。直すうえで恐いので、自社商品なら全置換なんて使わないのであるが、ここはもういいやと、全置換機能をフル使用。そうしないと終わらないのだから、いたしかたない。どうせまた真っ赤赤な三校がもどってくると思うと、労働意欲がすっかり低下するのである。「段取り八分」という言葉があるけれど、無意味に下請けに投げても、仕事はうまく進まないのだなと、自戒をこめて実感する次第である。

そんなわけで、16:00にはすっかり集中が切れ、本郷の猶太珈琲まで珈琲を買いに行く。もどってみると、救援連絡センターから「救援」の校正がファクスで送られてきている。直し終えて、ボケーッとしていると、センターのSさん、ご来社。17:00。例によって、二人でワーワー言いながら、最終の仕上げに入る。19:00終了。できれば、あと30分早く終えたいものである。
Sさんは、これから某所で謀議にふけるとのことで、刷り出しを持って某所に向かわれる。こちらはまたインスタントラーメンで夕食。さて、がんばってさらに仕事をするか。

こうして仕事をしていたら、連休は終わってしまうのであった。

改訂新版 朝日新聞の用語の手引
朝日新聞社
朝日新聞社

このアイテムの詳細を見る


最新の画像もっと見る

コメントを投稿