1968年 京都国立近代美術館で開催された 『ロートレック展』 で最終 日の12月27日朝に盗まれた絵画 ”マルセル” の事件の謎に迫っています。 絵は時効1ケ月後に出てくるのですが 事件は未解決のままです。 高樹 のぶ子作。
この年12月10日に 府中の3億円事件もありました。 同じく未解決です。
物語はこうです。 新聞記者だった父親の遺品を整理していて やはり同じ新聞記者の娘が マルセル盗難事件に関する父親の原稿を見つける。 娘は母の顔も知らず 父親一人の手で育てられていた。
その原稿は マルセル盗難事件の謎に迫るもので 娘はどんどん引き込 まれていく。 死んだと聞かされている自分の母親が誰であるか そしてその母親は絵画の贋作をしていたらしい。
母親とおぼしき人の姉 の死をきっかけに 事件の核心にいると思われる 謎の人物に誘われるまま 娘はパリに飛ぶ。
そこで 高価な絵画の巧妙な売買のからくりを知る。 が 今日までのあらすじです。
この『ロートレック展』は 読売新聞主催でした。 絵が発見されるという 大スクープは 朝日新聞、 そしてこの事件の謎に迫ろうという小説は 毎日新聞連載 という 日本の三大新聞が 関しています。
アラフォーの けなげで孤独な主人公が魅力的です。 謎ときの協力者(?) とおぼしき年下の男性と親密な関係になっても 気は許しません。
これから インディアンの秘密結社も絡んでくるらしい。
毎日 ワクワクしている
風呼 でした