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これ20年振りくらいに聴くんじゃないのかな。キャパビリティ・ブラウンは、私くらい世代のプログレファンにはなかなか忘れられないバンドである。それともいうのも、このアルバムは日本で発売された1977年といえば、ELP、ピンク・フロイド、イエス、キング・クリムゾンといったメジャーなプログレ・バンド以外のアルバムが大量に紹介されていた時期であり、このアルバムもフォノグラムから出たプロフェッショナル・コレクションの第一弾として発売されたように記憶している。
記憶によれば、これと同時に発売されたアルバムは、ベガーズ・オペラの「宇宙の探訪者」やオルメの「フェローナとソローナ」、そして「ジェネシス・ライブ」といったものだったはずで、今から考えてもかなり渋い選定である(当時のジェネシスはそれほどメジャーではなかった)。まぁ、ジェネシスやオルメはともかとしても、ベガーズ・オペラとこのキャパビリティ・ブラウンについては、そのバンド名すら初めて聞くという全くの無名なバンドであった。しかも内容はガチなプログレというよりは、B級なブリティッシュ・ロックに分類されるべきアルバムだったのである。
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