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このところ80年代後半の坂本龍一の映画音楽作品をあれこれ聴いてきたので、ついでにこんなアルバムをひっぱりだしてきた。88年の4月にNHKホールで行われた「Sakamoto Plays Sakamoto」のパフォーマンスを収録したライブ盤で、大友直人指揮に東京交響楽団による「ラスト・エンペラー」と「戦場のメリークリスマス」をメインに据えた構成になっている。確か当時の坂本は、「ラスト・エンペラー」のアカデミー賞受賞その他で、「世界のサカモト」としてワールドワイドに勇躍しようかという時期だったばすで、これもヴァージンからの発売だったと思う。石ころが入っていて、振るとカラカラと音のするエキゾチックな箱にパッケージされていたのも、なにか当時の意気込みを感じさせて懐かしい。
収録は前述のとおり、「ラスト・エンペラー」と「戦場のメリークリスマス」がメインのディスクに収録されている。前者は収録時間の関係からかオリジナル・サウンド・トラック・アルバムに収録されていないオケの楽曲群が収録されているし、「戦場のメリークリスマス」はオリジナルのシンセ演奏に対しこちらは生オケと、どちらのサントラを持っていても買って損はない内容となっているのは良心的だったのだが、オケの演奏そのものがそうだったのか、ライブ録音という制約がもとでそういう音になってしまったのか、ひょっとするとその両方なのかよくわからない点もあるのだけれど、ともかくオリジナル・サウンドトラックのそれに比べると、リズムは鈍重だし、弦に冴えがなく、どうも全体に生彩に欠く、一種の生ぬるい演奏という印象だったのが惜しい点だった。ずいぶん長いこと聴いていなかったので、今回、久しぶりに聴いたらそのあたりも大分緩和されているのではないかとも思ったが、残念ながらそのあたりの印象は変わらなかった。そもその「ラスト・エンペラー」はサントラ盤は坂本のデビッド・バーン等、共同で担当した2人の音楽も収録されており、坂本が書いたオケの演奏だけをじっくりと聴きたいと思っていた私のような映画音楽フリークには、数ある坂本サントラでも旋律美という点はでは筆頭に来る作品を楽しむに格好のアルバムだったハズだったのが....。惜しいアルバムだ。
そういえば、その数年後に出た佐渡裕指揮の「シネマージュ」という同様なライブ盤にもほぼ似たような印象を感じたものだが、やはりオケのライブ盤というのはなかなか難しいものがあるんだな、と改めて実感した次第。それを考えると、近年のクラシックはライブでも、ほぼスタジオ盤とかわらないクウォリティを確保するようになっているのはさすがだと思う。
収録は前述のとおり、「ラスト・エンペラー」と「戦場のメリークリスマス」がメインのディスクに収録されている。前者は収録時間の関係からかオリジナル・サウンド・トラック・アルバムに収録されていないオケの楽曲群が収録されているし、「戦場のメリークリスマス」はオリジナルのシンセ演奏に対しこちらは生オケと、どちらのサントラを持っていても買って損はない内容となっているのは良心的だったのだが、オケの演奏そのものがそうだったのか、ライブ録音という制約がもとでそういう音になってしまったのか、ひょっとするとその両方なのかよくわからない点もあるのだけれど、ともかくオリジナル・サウンドトラックのそれに比べると、リズムは鈍重だし、弦に冴えがなく、どうも全体に生彩に欠く、一種の生ぬるい演奏という印象だったのが惜しい点だった。ずいぶん長いこと聴いていなかったので、今回、久しぶりに聴いたらそのあたりも大分緩和されているのではないかとも思ったが、残念ながらそのあたりの印象は変わらなかった。そもその「ラスト・エンペラー」はサントラ盤は坂本のデビッド・バーン等、共同で担当した2人の音楽も収録されており、坂本が書いたオケの演奏だけをじっくりと聴きたいと思っていた私のような映画音楽フリークには、数ある坂本サントラでも旋律美という点はでは筆頭に来る作品を楽しむに格好のアルバムだったハズだったのが....。惜しいアルバムだ。
そういえば、その数年後に出た佐渡裕指揮の「シネマージュ」という同様なライブ盤にもほぼ似たような印象を感じたものだが、やはりオケのライブ盤というのはなかなか難しいものがあるんだな、と改めて実感した次第。それを考えると、近年のクラシックはライブでも、ほぼスタジオ盤とかわらないクウォリティを確保するようになっているのはさすがだと思う。
ピアノの横のチューリップのようなオブジェだけ良く見えました。
その時も、後のNHKでの放送でも、またCD化でも感じたのは、「中国楽器隊、走り過ぎだぞ!」って事でした。入るタイミングとか早いんですよね。
自分のペースで弾いていらっしゃいましたよ。
このCD箱、健在ですが、底は剥がれました。