これも去年の今頃購入してきたもので、一聴して「ああ、コレ、晩夏の音楽だな」とは思いながら去年の今頃に数回聴いて、やがて秋になりそのままになったものです。ティム・ブレナーは「ドイツの歌えるトランペッター」ですが、売ら方としては、「21世紀に甦ったチェット・ベイカー」という感じでしょう。つまり、中性的なヴォーカルとブルーなトランペットがムーディーな雰囲気を醸し出すジャズといったところ....。ただし、彼の場合、チェット・ベイカーほど退廃的でも毒がある訳でもなく、今風にクリーンなムードで、ベイカーが口当たりは良いが度数の高いカクテルみたいな感じだとすると、ブレナーの場合、極上のソフト・ドリンクといった感じでしょうか。
さて、このアルバムですが、ほぼ全編ボサ・ノヴァ、しかもヴォーカルが大々的にフィーチャーされてます。この人はトランペットの腕もかなり凄いものがありますが、ここでは前述の中性的な優男風なヴォーカルを全面に出していて、ノリとしてはほとんどAORです。さっき彼を称して「21世紀に甦ったチェット・ベイカー」などとふざけた形容をかきましたけれど、ここまでAOR的だとチェット・ベイカーを通り越してマイケル・フランクスあたりに近いものまで感じてしまったりもしますね。そういえば、6曲目はご存じ彼の名曲「アントニオの歌」などもカバーしていましたし....。
なお、バックを固めるメンツの中では、チャック・ローブがかなり重要な役割を果たしているようです。ローブが数年前のボブ・ジェームスとの共演あたりからかなり知名度を高めきましたが、元々はステップス・アヘッド周辺のギタリストで、その後CMミュージックなども数多く手がけたりしていたようですから、こういうAOR風な口当たりの良いサウンドは得意なんでしょう。このアルバム、基本的にはドイツ製の音楽とは思いますが、まるでアメリカ産のように聴こえるのはこの人のあか抜けたセンスがかなり物をいっているとお見受けしました。
さて、このアルバムですが、ほぼ全編ボサ・ノヴァ、しかもヴォーカルが大々的にフィーチャーされてます。この人はトランペットの腕もかなり凄いものがありますが、ここでは前述の中性的な優男風なヴォーカルを全面に出していて、ノリとしてはほとんどAORです。さっき彼を称して「21世紀に甦ったチェット・ベイカー」などとふざけた形容をかきましたけれど、ここまでAOR的だとチェット・ベイカーを通り越してマイケル・フランクスあたりに近いものまで感じてしまったりもしますね。そういえば、6曲目はご存じ彼の名曲「アントニオの歌」などもカバーしていましたし....。
なお、バックを固めるメンツの中では、チャック・ローブがかなり重要な役割を果たしているようです。ローブが数年前のボブ・ジェームスとの共演あたりからかなり知名度を高めきましたが、元々はステップス・アヘッド周辺のギタリストで、その後CMミュージックなども数多く手がけたりしていたようですから、こういうAOR風な口当たりの良いサウンドは得意なんでしょう。このアルバム、基本的にはドイツ製の音楽とは思いますが、まるでアメリカ産のように聴こえるのはこの人のあか抜けたセンスがかなり物をいっているとお見受けしました。
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