こちらは発表当時何度なく聴いた作品。坂本らしい美しくアコースティックな旋律は申し分なかったし、うっすらとエレクトリックなサウンドが絡まり、エスニックなヴォーカル作品を多数収録してワールド・ミュージックに目配せもおこたらないという具合に、全般的に「ラスト・エンペラー」に続く作品としては、申し分ない作品だったとは思うのだが、当時としては映画も音楽も「ラスト・エンペラー」に比べるといまひとつ華がなかったような印象だった。
さて、このサントラ、今回聴いて、個人的に興味深かったのが、「ポーツ・コンポジション」という短い曲で、坂本がたまに見せる、新ウィーン楽派....というかベルク的な鬱蒼として粘着するような12音音楽をやっていて、「へぇ、こんなの入ったったけ?」という感じだった。ついでにいえば、続く「オン・サ・ベッド」はバルトークの「弦・チェレ」風な弦の動きをするのもおもしろいところ。あと、スタンダード・ナンバーである「ミッドナイト・サン」がSPレコードっぽい音で収録されているが、いったいどんな場面で使用されたんだろうか。ちょっと興味深いところではある。
余談だが、ベルトルッチという監督、歴史的な大作を撮ると大抵次は気の抜けた(「暗殺のオペラ」の後の「ラスト・タンゴ・イン・パリ」、「1900年」の後の「ルナ」とか)、私小説みたいな作品をとるのがパターンで、これもそのパターンだろうと思って映画そのものを私はみていない。さっき調べてみたら、最近のベルトリッチは坂本とのコンビは解消して、「魅せられて」とか「シャンドライの恋」といった作品を監督しているらしいが、「1900年」「ラスト・エンペラー」に匹敵するような作品はないようだ。それにしても、どんな音楽がついているのだろう?。
さて、このサントラ、今回聴いて、個人的に興味深かったのが、「ポーツ・コンポジション」という短い曲で、坂本がたまに見せる、新ウィーン楽派....というかベルク的な鬱蒼として粘着するような12音音楽をやっていて、「へぇ、こんなの入ったったけ?」という感じだった。ついでにいえば、続く「オン・サ・ベッド」はバルトークの「弦・チェレ」風な弦の動きをするのもおもしろいところ。あと、スタンダード・ナンバーである「ミッドナイト・サン」がSPレコードっぽい音で収録されているが、いったいどんな場面で使用されたんだろうか。ちょっと興味深いところではある。
余談だが、ベルトルッチという監督、歴史的な大作を撮ると大抵次は気の抜けた(「暗殺のオペラ」の後の「ラスト・タンゴ・イン・パリ」、「1900年」の後の「ルナ」とか)、私小説みたいな作品をとるのがパターンで、これもそのパターンだろうと思って映画そのものを私はみていない。さっき調べてみたら、最近のベルトリッチは坂本とのコンビは解消して、「魅せられて」とか「シャンドライの恋」といった作品を監督しているらしいが、「1900年」「ラスト・エンペラー」に匹敵するような作品はないようだ。それにしても、どんな音楽がついているのだろう?。
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