最近評判の新人です。イタリア出身の女性ジャズ・ボーカリストですが、とにかく驚異的に歌が巧い。しばらく前に取り上げたジェーン・モンハイトもそうでしたけど、とにかく過去のスタイルやテクニックを完璧にマスターし、非の打ち所がないヴォーカルを聴かせます。若さに似合わぬ堂々たる風格は、まるでクリスチャン・マクブライドのよう(彼はベースですけど)。まさしく今どきのジャズ・ミュージシャンという感じでしょうか。
収録されている曲もミュージカル・ナンバースを中心に、ボサ・ノヴァ、モンク、エリントンと多彩ですが、ジェーン・モンハイトはオケなど起用してどちらかといえば、ポピュラー・ミュージック寄りの仕上がりだったのに比べると、こちらは基本的にピアノ・トリオをベースにした、ど真ん中の直球という感じのジャズ・ヴォーカルの王道路線のアレンジなのが、一層本格派っぽい雰囲気を醸し出してます。ヴォーカルは基本的にエラ・フィッジェラルドをベースにしているようですが、クリーンでさらさらした声質なのが今風。また、曲によってはスキャットも多用しており、こういう場面ではサラ・ヴォーン風のデフォルメ感に近寄ったりします。
とにかく、ジャズ的なツボをつきまくった作品という感じです。ほんと一作目からこんな完成度でいいんだろうかと思うような仕上がり。これでバックを固めるミュージシャンをもう少し大物揃えて、もう少しゴージャスに仕上げたらもう100点満点というところじゃないですかね。華やかさという点ではジェーン・モンハイトの方が上かと思いますが、通向きなジャズ的な感興という意味ではこのロバータ・ガンバリーニの勝ちでしょう。これで次作では、もうちっと危うげな退廃的なムードでも漂わせてくれたら文句なしですね。
あっ、そうそう、次にはもうちょっとジャケットなんとかして(笑)。
収録されている曲もミュージカル・ナンバースを中心に、ボサ・ノヴァ、モンク、エリントンと多彩ですが、ジェーン・モンハイトはオケなど起用してどちらかといえば、ポピュラー・ミュージック寄りの仕上がりだったのに比べると、こちらは基本的にピアノ・トリオをベースにした、ど真ん中の直球という感じのジャズ・ヴォーカルの王道路線のアレンジなのが、一層本格派っぽい雰囲気を醸し出してます。ヴォーカルは基本的にエラ・フィッジェラルドをベースにしているようですが、クリーンでさらさらした声質なのが今風。また、曲によってはスキャットも多用しており、こういう場面ではサラ・ヴォーン風のデフォルメ感に近寄ったりします。
とにかく、ジャズ的なツボをつきまくった作品という感じです。ほんと一作目からこんな完成度でいいんだろうかと思うような仕上がり。これでバックを固めるミュージシャンをもう少し大物揃えて、もう少しゴージャスに仕上げたらもう100点満点というところじゃないですかね。華やかさという点ではジェーン・モンハイトの方が上かと思いますが、通向きなジャズ的な感興という意味ではこのロバータ・ガンバリーニの勝ちでしょう。これで次作では、もうちっと危うげな退廃的なムードでも漂わせてくれたら文句なしですね。
あっ、そうそう、次にはもうちょっとジャケットなんとかして(笑)。
私も前に記事を書いていました。
TBさせてもらいます。