ジャシンタの第2作である。1998年に製作されたデビュー作の翌年にすぐ作られていているので、おそらく第一作が-例えオーディオ・ファンを中心とした購買層だったにせよ-かなり好評だったのだろう。集められたメンバーは全く同じ面々に加え、曲によってはジョン・ラバーブラ(ビル・エヴァンスの最後のトリオでのドラマー)、アンソニー・ウィルソン(この人は後年、ダイアナ・クラークのアルバムで有名になる)のギター、あとトランペットやオルガンなどが加わり、前作より多少サウンドにバラエティを出した内容になっている。録音の方は例によって、真空管マイクを使用したオーバーダビングなしのアナログ2チャンネル一発録りで、SACDというオーバースペックな器を生かした問答無用な超優秀録音である。
さて、内容だが選曲的には前作と同様、日本人にもポピュラリティのある大スタンダードを中心としているが、まずはベースの深々としたソロから始まる「アンド・ザ・エンジェルス・シング」がいい、彼女にしては珍しいミディアム・テンポのスウィンギーな曲調だが、例によって気怠く囁くよう官能性の高いボーカルが心地よく、テディ・エドワーズのテナーのソロとあいまって極上のムードを醸し出している。2曲目の「スカイラーク」はアンソニー・ウィルスンのギターが参加してるだけに、なんとなくダイアナ・クラールを思い出してしまう、もっとジャシンタのボーカルはもっと退廃的でけだるいのだけれど....。4曲目の「ミッドナイト・サン」はエラ・フィッツジェラルドのヴァージョンを下敷きしたようなアレンジだが、アルバムでも随一のムーディーさである(ケイ赤城のピアノが美しい)。5曲目の「枯葉」はフランス語と英語のチャンポンで歌っているのがおもしろいが、基本はナット・キングコールのようだ。
6曲目の「酒とばらの日々」は再びアンソニー・ウィルスンのギターをフィーチャーした非常にミッドナイトなムードな仕上がりになっている。8曲目の「トラヴェリング・ライト」はウィル・ミラーのトランペットをフィーチャー、9曲目「サムシング・ゴッダ・ギブ」はアルバム中、唯一のアップテンポの作品。バックはともかく、ボーカルはどちらかといえばポップス系みたいになっているが、こうのも悪くない。10曲は「ムーンリバー」は、最初の2分半はアカペラで歌っていて、後半はケイ赤城のちょっとアブストラクトなピアノ・ソロが続く変わった構成になったアレンジである。という訳で第2作は内容のヴァリエーション、彼女の歌の存在感というかクウォリティなどなど、以前は同じようなものだと思っていたが、じっくりと聴いてみると前作より明らかに良い内容になっていると思った。
さて、内容だが選曲的には前作と同様、日本人にもポピュラリティのある大スタンダードを中心としているが、まずはベースの深々としたソロから始まる「アンド・ザ・エンジェルス・シング」がいい、彼女にしては珍しいミディアム・テンポのスウィンギーな曲調だが、例によって気怠く囁くよう官能性の高いボーカルが心地よく、テディ・エドワーズのテナーのソロとあいまって極上のムードを醸し出している。2曲目の「スカイラーク」はアンソニー・ウィルスンのギターが参加してるだけに、なんとなくダイアナ・クラールを思い出してしまう、もっとジャシンタのボーカルはもっと退廃的でけだるいのだけれど....。4曲目の「ミッドナイト・サン」はエラ・フィッツジェラルドのヴァージョンを下敷きしたようなアレンジだが、アルバムでも随一のムーディーさである(ケイ赤城のピアノが美しい)。5曲目の「枯葉」はフランス語と英語のチャンポンで歌っているのがおもしろいが、基本はナット・キングコールのようだ。
6曲目の「酒とばらの日々」は再びアンソニー・ウィルスンのギターをフィーチャーした非常にミッドナイトなムードな仕上がりになっている。8曲目の「トラヴェリング・ライト」はウィル・ミラーのトランペットをフィーチャー、9曲目「サムシング・ゴッダ・ギブ」はアルバム中、唯一のアップテンポの作品。バックはともかく、ボーカルはどちらかといえばポップス系みたいになっているが、こうのも悪くない。10曲は「ムーンリバー」は、最初の2分半はアカペラで歌っていて、後半はケイ赤城のちょっとアブストラクトなピアノ・ソロが続く変わった構成になったアレンジである。という訳で第2作は内容のヴァリエーション、彼女の歌の存在感というかクウォリティなどなど、以前は同じようなものだと思っていたが、じっくりと聴いてみると前作より明らかに良い内容になっていると思った。