エイリアン アルティメット・コレクションを先日中古で購入してきた。このボックス・セットは9枚組で、その特徴は各編の完全版だの、ディレクターズ・カットを収録していることに加え、それぞれ一枚ボーナス・ディスクが付いていることだ(ついでにボックス・セットだけのボーナス・ディスクもついてる)。エイリアン各編については、実は既にほとんどDVDを持っていたりするから、このセットも発売当初はあまり興味も感じなかったのだが、今回9枚組で4500円くらいで出ていたから、まぁ、悪くない買い物だろうと思った訳だ。エイリアン・シリーズはいずれブルーレイ化されるだろうから、そうなるとまたぞろ買い換えるということになるかもしれないが....。
さて、まずはシリーズの冒頭を飾る「エイリアン」である。土曜の夜に本編を観て、昨日今日とボーナス・ディスクを観ているところだが、本編の方はディレクターズ・カットと銘打たれたヴァージョンで、リドリー・スコットによりシーンの追加だけでなくも削除もされた結果、オリジナルよりむしろ1分短くなっているのがおもしろい。追加シーンとしては、あまりにも有名な終盤近くリブリーが繭化しつつあるダラスとブレットに遭遇するところ、あと、惑星からうめき声のような信号を聞くシーン(ここはなかなかいい)、医務室前でランバートがリプリーに殴りかかるシーンなどがあるが、だいたいは前回のDVD化の時にボーナス映像として収録されていたから、それほど目新しい感じはしない。
逆に削除されたシーンとしてはリプリーがダラスにアッシュについて詰問する場面、ダラスがマザーコンピューターから、エイリアンについての情報を入手しようとする場面等が削除されているが、これらのシーンはそれほど重要でもないと思うので、総体的にはこれらのシーンの差し替えによって映画の仕上がりに変化はないように感じた。シーンの追加に当たって、映画の流れが緩慢になることをおそれた結果であろうが、出来うることなからば、従来の版に追加シーンを加えた「完全版」を観てみたかったという気もする、追加といったところで数分だ、それほど全編に影響を与えるものとも思えないのだが、そのあたり完全主義者リドリー・スコットのこだわりなのだろう。
ボーナス・ディスクに収録されているのは、定番のメイキングだがプリ・プロダクションの段階からポスト・プロクションまで、監督はもちろん、主要な出演者に制作サイドの面々まで登場し、レアな現場シーン満載で、詳細にメイキングを追っている。昔から本だの、ムックだので知識としては知っていたプロセスが具体的な映像として見れるのはうれしい限り。これらのメイキングを見てつくづく思うのは、この「エイリアン」という映画は、海の物とも山の物ともつかない、せいぜいB級ホラー向けの素材が、紆余曲折の果てにギーガーのデザインとリドリー・スコットという監督と出会ったことで、一気に「一級の映画作品」になりえたということ。これは観ていて感慨すら感じる。原作者のダン・オバノンもできあがった作品を観た時は感無量だったろう。
さて、まずはシリーズの冒頭を飾る「エイリアン」である。土曜の夜に本編を観て、昨日今日とボーナス・ディスクを観ているところだが、本編の方はディレクターズ・カットと銘打たれたヴァージョンで、リドリー・スコットによりシーンの追加だけでなくも削除もされた結果、オリジナルよりむしろ1分短くなっているのがおもしろい。追加シーンとしては、あまりにも有名な終盤近くリブリーが繭化しつつあるダラスとブレットに遭遇するところ、あと、惑星からうめき声のような信号を聞くシーン(ここはなかなかいい)、医務室前でランバートがリプリーに殴りかかるシーンなどがあるが、だいたいは前回のDVD化の時にボーナス映像として収録されていたから、それほど目新しい感じはしない。
逆に削除されたシーンとしてはリプリーがダラスにアッシュについて詰問する場面、ダラスがマザーコンピューターから、エイリアンについての情報を入手しようとする場面等が削除されているが、これらのシーンはそれほど重要でもないと思うので、総体的にはこれらのシーンの差し替えによって映画の仕上がりに変化はないように感じた。シーンの追加に当たって、映画の流れが緩慢になることをおそれた結果であろうが、出来うることなからば、従来の版に追加シーンを加えた「完全版」を観てみたかったという気もする、追加といったところで数分だ、それほど全編に影響を与えるものとも思えないのだが、そのあたり完全主義者リドリー・スコットのこだわりなのだろう。
ボーナス・ディスクに収録されているのは、定番のメイキングだがプリ・プロダクションの段階からポスト・プロクションまで、監督はもちろん、主要な出演者に制作サイドの面々まで登場し、レアな現場シーン満載で、詳細にメイキングを追っている。昔から本だの、ムックだので知識としては知っていたプロセスが具体的な映像として見れるのはうれしい限り。これらのメイキングを見てつくづく思うのは、この「エイリアン」という映画は、海の物とも山の物ともつかない、せいぜいB級ホラー向けの素材が、紆余曲折の果てにギーガーのデザインとリドリー・スコットという監督と出会ったことで、一気に「一級の映画作品」になりえたということ。これは観ていて感慨すら感じる。原作者のダン・オバノンもできあがった作品を観た時は感無量だったろう。