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蘇慧倫 vol.1 Lemon Tree 鴨子

2008年01月07日 00時11分26秒 | 台湾のあれこれ
 台湾ポップスの映像ディスクというと、私はもっぱら蘇慧倫ばかりを買い集めているのだが、そのほとんどはCDVである。だが、既に何度も書いているとおり、並のDVDでさえ「普通」くらいにしか見えない現在、CDVはもう全滅である。これまで、何度も画質にこだわらないとか書いてきたクセに、十分にこだわってじゃねーかといわれそうだが、これは最低ラインを話である。発色がどうの、明るさがどうかといったこと以前に、とにかくノイズの目立たない、とりあえず心やすらかに画面が楽しめる....といった水準が液晶テレビの場合、やたらと高いのだ。こういうのは、過渡期に現象というべきなのかもしれないが、なんとなく倒錯したものを感じないでもない。

 さて、このDVDはもちろん蘇慧倫のビデオ・クリップ集である。しばらく前に購入した高勝美のDVDを購入した時に併せて購入したものだが、Vol.1とついているからには当然Vol.2もあって、この2巻あれば彼女のビデオ・クリップ集のおいしいところは、あらかた楽しめますよ....という趣向なのだろう(収録曲は2巻で約40曲)。もちろんこのディスクに入っていない曲も沢山あるのだけれど、近年カムバックしたとはいえ、歌手として勢いは到底一時に及ばないので、大ヒット曲でも出せばもちろん話は別だが、現状ではあまり網羅的な復刻は望めないのは明らかだ。なので、しばらくはこれを楽しむしかないだろう。なにしろこのディスクでさえ、本国の台湾製ではなく中国本土で作られたものなのだ。

 ともあれ、ブロックノイズ出まくり、カラオケとヴォーカル入りのトラックが左右に振られている奇妙なステレオではなく、こうしてきちんとしたクウォリテで彼女のヴィデオ・クリップを観ることができるのはありがたい。もっとも画質としてはそれこそ「普通」くらいでとりたてて喜ぶほどでもないのだが....。収録曲は第1巻に入った90年代中盤あたりの曲が絵的にはいい。前にも書いたけれど、彼女はこの時期が一番「ガチできれいないい女」していたと個人的には思っているので、アイドルっぽい作り笑顔にしても、泣き顔にしても、憂いを帯びた表情にしても、この時期はまさに光り輝いていたという感じだし、「哭過的天空」でのステージの様子など、大スターらしい華と風格のようなものまで感じさせてくれて、最高に素敵だ。
コメント (2)
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