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ニューイヤー・コンサート 2007/メータ&VPO

2008年01月05日 23時22分54秒 | クラシック(一般)
 こちらは昨年のニューイヤー・コンサートのCDである。メータがこのコンサートの指揮を担当するのは確か4回目とあって、さすがに去年は中継の方はみなかったのでが、一応CDは買っておいたらしい。なにしろこのコンサートのライブはDVD、CD共に大晦日から一ヶ月もしないうちに発売されるので、それに併せてヤンソンスやムーティなどと一緒に購入したらしい。余談だけれど、液晶テレビの購入のおかげか、今年のプレートルのものはいよいよCDではなく、DVDを買おうと思う。まぁ、両方買えばいいのかもしれないけれど、このパターンはLDの頃に何年か続けて、やめてしまったのだ。映像の方はよほど気に入れば別だけれど、たいてい一度観てしまうと、後はほとんど観ることがなく、単に手元において安心するというか、単に資料的な価値でしかないような気がして、なんとなく空しくなってしまったのだ。ただし、40インチのディスプレイで観るニューイヤー・コンサートは、いつものそれに比べ数段楽しめたので、しばらくは映像重点でいってみようかななどと考えている次第だ。

 話がそれた、そんな訳で2007年のヤツもDVD購入しておけばよかったかな....などと思っているところである。なにしろ、ズビン・メータの指揮ってあまり好きでないし、ウィンナ・ワルツについても特に印象に残った演奏があった訳でもないので、音だけじゅなぁ....などと思っていたのだけれど、実際聴いてみると結構良い。さすが4度目ということもあるのか、とくに気負ったところもなく、全体に悠々たる演奏というイメージである。おもしろかったのはヨゼフ・ヘルメスベルガーの「妖精の踊り」で、メータのちょいとエキゾチックな色彩感のようなものが、逆にファンタジックな趣を倍加していて実に楽しい演奏になっていた。また、私の好きな「うわごと」序曲「くるまば草」は、例によって、彼の指揮振り(例えばテンポの設定とか増減とか)が私の好みの逆に行ってしまうようなところがないでないのだが、ウィーンの美しい音色+大柄でシンフォニックな量感という魅力は、かなりの説得力があるし、なにしろ双方の相性がいいことも如実に伺わせて、ドライブしている様は思いのほか楽しめたというところだ。あと、選曲面でもヨゼフの「ディナミーデン」、「シトロンの花咲く所」とか、私好みの曲が鏤められていてるのも親しみが湧くところだし、音質もほとんどライブとは思えない解像度で録られている。
 そういえば、最近のニューイヤー・コンサートのCDって、「美しく青きドナウ」の前の、例のMCもきちんとはいってるんだね....。
コメント
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