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音楽全般について 素人臭い能書きを垂れてます
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Mr.Jobim / various artists

2007年08月16日 23時17分22秒 | Jobim+Bossa
ロベルト・メネスカルはボサノヴァ創生期の頃から活躍しているギタリストで、コンザーとしても名曲「二人と海」などを残しているし、近年ではレイラ・ピニェイロや小野リサなどプロデューサーとして活動の方もつとに有名....という訳で、この人、「ボサ・ノバの大物」である。このアルバムは昨年レビュウした彼のソロ・アルバム「ボッサ・エヴァ・グリーン」の併せて購入したアルバムで、タイトルから分かるとおり彼が企画したブラジルの新旧ブラジル・アーティストによるジョビンへのトリビュート・アルバムになっている。参加アーティスト自体は私の知らない人ばかりなのだが、過渡にモダンさや奇をてらうことない、オーソドックスなセンスでまとめた作品集になっているのは、メネスカルのプロデュース・センスの賜物といったところだろう。

 ともあれ、そういうアルバムであるので、メネスカルがそれぞれの曲にどの程度関与したのかはわからないが、ムードが総体的に統一されている反面、個々の参加アーティストについては、残念ながらこれだといった個性が感じられないのもまた事実である。6曲目で「ジンジ」を歌うクラウディア・テレスや9曲目のアストリッドが、なんだかやけにレイラ・ピニェイロを似ているなと思ったくらいか。なお、8曲目の「ウェイブ」は前述の「ボッサ・エヴァ・グリーン」に収録されていたような、メネスカルのクリーンで艶やかなギターがフィチャーされたインストとなっている。
 という訳で、BGMとしてさらっと流している分には、とても気持ちよいアルバムなのだが、いささか私には匿名性が強すぎで、ちとすーすー流れ過ぎて印象も薄手になってしまったとアルバムになってしまった。
コメント
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