昨夜観た「タイ・アナザー・デイ」だが、今夜はサントラを聴いてみた。音楽はこれで3作連続となるデビッド・アーノルドで、昨夜も書いたとおり、今やジョン・バリーの後継者としてすっかりシリーズの常連になったという感じだが、本作でも従来型の007サウンドと現代的なリズムのセンスとアシッドでギラギラを合体して、伝統の継承と革新を見事に行っている。とはいえ、さすがに3作目ともなると、伝統の継承面は多少後退しているようであり、ロック世代であるアーノルドらしくハウスっぽいリズムを全面に出した音作りがいつにもましてフィーチャーされているようだ。
それはオープニングのガンバナーの音楽(CDどは3曲目)のアブストラクトなリズムで既に明らかだが、北朝鮮のシーンでハイライトで鳴り響く、ジェームス・ボンドのテーマをフィチャーした「ホーバークラフト・チェース」で、前作「ワールド・イズ・ノット・イナフ」以上に、リズムが刺激的になり、その賑々しさはなにやらボンドのテーマすら遠景へと追いやってしまっているようですらある。この手のボンド・アラ・ハウス系の曲では12曲目「ホワイトアウト」と13曲目の「アイス・インク」は終盤のハイライト・シーンで流れる曲だが、やはり007的な金管の咆哮とハウスのリズムが合体したてスリリングな作品で楽しめる。特に後者の煽るようなリズムは圧巻であるし、オーケンフォールドがリミックスしたジェームス・ボンドのテーマも紛れもないハウス的仕上がりで、こちらも問答無用の仕上がりだ。
一方、これらの曲にはさまれた要塞を描写したような「007は二度死ぬ」を思わせるスケールの音楽もデビッド・アーノルドらしいところだが、ラストの「ゴーイング・ダウン・トゥゲザー」では、パロディと思うほどに「007は二度死ぬ」のテーマ曲にそっくりなのはご愛敬といったところか。あとテーマ曲はマドンナが歌っているが、プツプツ切れるような音作りはかなりラディカルだが、ちとやり過ぎな感もなくはない。キャラクターとしてはこれ以上ないくらい華があり、007向きなはずだったが、主題曲としてはすこしばかりハズしたといったところか。という訳で、「カジノロワイヤル」で、アーノルドはどんな音楽を展開しているのだろう?。
それはオープニングのガンバナーの音楽(CDどは3曲目)のアブストラクトなリズムで既に明らかだが、北朝鮮のシーンでハイライトで鳴り響く、ジェームス・ボンドのテーマをフィチャーした「ホーバークラフト・チェース」で、前作「ワールド・イズ・ノット・イナフ」以上に、リズムが刺激的になり、その賑々しさはなにやらボンドのテーマすら遠景へと追いやってしまっているようですらある。この手のボンド・アラ・ハウス系の曲では12曲目「ホワイトアウト」と13曲目の「アイス・インク」は終盤のハイライト・シーンで流れる曲だが、やはり007的な金管の咆哮とハウスのリズムが合体したてスリリングな作品で楽しめる。特に後者の煽るようなリズムは圧巻であるし、オーケンフォールドがリミックスしたジェームス・ボンドのテーマも紛れもないハウス的仕上がりで、こちらも問答無用の仕上がりだ。
一方、これらの曲にはさまれた要塞を描写したような「007は二度死ぬ」を思わせるスケールの音楽もデビッド・アーノルドらしいところだが、ラストの「ゴーイング・ダウン・トゥゲザー」では、パロディと思うほどに「007は二度死ぬ」のテーマ曲にそっくりなのはご愛敬といったところか。あとテーマ曲はマドンナが歌っているが、プツプツ切れるような音作りはかなりラディカルだが、ちとやり過ぎな感もなくはない。キャラクターとしてはこれ以上ないくらい華があり、007向きなはずだったが、主題曲としてはすこしばかりハズしたといったところか。という訳で、「カジノロワイヤル」で、アーノルドはどんな音楽を展開しているのだろう?。