Blogout

音楽全般について 素人臭い能書きを垂れてます
プログレに特化した別館とツイートの転載もはじました

マーラー交響曲第3番/バーンスタイン&ニューヨークPO 他

2007年08月03日 22時27分21秒 | マーラー+新ウィーン
 一昨年の今頃にマーラーの交響曲第3番をした後、思い立ってバーンスタンの旧全集を購入した時、まっさきに聴いたのがこの第3番だった。その時にも書いたのだが、マーラーの第3番といえば、「絵に描いたような夏の風景を感じさせる曲」で、バーンスタインとニューヨーク・フィルの演奏は、この曲に潜む絵画性のようなものを際だたせた演奏で、時に曲があまりにも巨大過ぎるせいで、こちらが迷子になってしまいそうなこの曲を、とても分かりやすいものにしていたと思う。私がこの演奏で曲に慣れ親しんだということも無視できないけれど、久しぶりにCDで聴いて、「これだ、これだ」と思ったのも故なきこととはいえないと思う。ただし、そうした素晴らしい演奏ではあるのだが、ひとつだけ気になることがあったである、他ならぬ音質である。

 実はあの時も書いたのだが、私が聴いたレコードは、ほとんど異常なほどハイ上がりな音質で、もうほとんどサイケデリックといいたいようなサウンドが聴こえたものだが、CDでは今日的なバランスに近づけたリマスタリングを施したようで、耳あたりのよい、自然な音質はそれなりに良かったのだが、やはり昔聴いたあのギラギラした音で聴きたいという気持ちも捨てがたくあり、一ヶ月くらい前だったか、突然思い立って、この曲の自家製リマスタリングを施してみた。詳しくはかかないが、この音のヌルさのようなものは、ひとつの原因として、ヒスノイズを消したためだろうから、逆云えばヒスノイズが盛大に聴こえるようになればいいのだろうと(素人はこれでいいのだ-笑)、イコライザ関連であれこれ調整して、それらしいポイントを探すのに数時間、それに多少音圧をアップさせたものをCDに焼いて、出来上がりである。

 うーむ、万全とはいえないけれど、我ながら、レコードで聴いていた音質にかなり近づいたと思う。この時期のニューヨーク・フィルの大味だが、やけにパワフルなアメリカン・サウンドが甦ったという感じだ。やはりCDはボストン交響楽団のような音だったと改めて思ったほどだった。以来、これをWalkmanに入れて、良く聴いている、仕事で千葉県中を駆けめぐっていることは、何度も書いているけれど、田舎に行って、天の高い風景が見える場所にくると、なにげにこれを聴いたりしている。そもそも、そういう風景がよく似合う音楽だし、演奏だと思う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする