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音楽全般について 素人臭い能書きを垂れてます
プログレに特化した別館とツイートの転載もはじました

ハイドン交響曲第94,96,104番/テイト&ECO

2005年05月05日 17時34分46秒 | ハイドン
 先ほど、ハイドンの交響曲第94番「オックスフォード」について書いたところ、ネット仲間であるくれるぼさんから「あなたの好みからして、ハイドンの交響曲なら52,53,60,90番がお薦め」旨のアドバイスを頂いたんですが、残念ながらそのどれも自宅にない状況なので、渇をいやすべく(笑)、現在、自宅にあったジェフリー・テイト指揮イギリス室内管による、交響曲第94番「驚愕」,第96番「奇蹟」,第104番「ロンドン」の演奏を聴いてます。このアルバム、もう10年前くらいに購入したものですが、ほとんど初めて聴くみたいなもんなので、けっこう新鮮でした。

 ジェフリー・テイトって、確かモーツァルトで有名になった人だと思いますけど、どっちかというとこの演奏もその線だと思います。落ち着いてはいるが、鈍重でない。また、軽快だが、キレがあるというほどではないという、いわば中庸の美徳を全開にしているような感じです。オケのイギリス室内管はバレンボイムの頃から弦が魅力的でしたが、ここでもそうで、さやさやとした弦の響きがとても魅力的です。ベートーベンを予告するような威容を誇る第104番「ロンドン」など、モーツァルトのような柔らかさでもって演奏されているのは、おもしろいです。まぁ、そういう理由で、さっきのバーンスタインの演奏より、こっちの方が朝のBGM向きですかね。いや、もちろん曲は違いますが....。

 そんな訳で、このところヘビー・ローテーションで聴いていたロッシーニ、ベートーベンに続き、ハイドンまでその仲間入りしそうです。ハイドンはあれこれ悩むのが面倒くさいので、さっき交響曲全集をタワーで購入しちゃいました。ついでにジェフリー・テイトの演奏もおもしろそうなので、モーツァルトの交響曲全集もついふらふらと....。そんな購入したところで、休みもそろそろ終わりだし、いつ聴くんでしょうねぇ(笑)。
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ベートーベン序曲全集/ジンマン&TOZ

2005年05月05日 13時18分20秒 | クラシック(一般)
 先週の「ベートーベンの序曲」のところで、「「レオノーレ序曲第1番」の入っているアルバムを注文した」旨を書きましたが、先日届きました。デビッド・ジンマン指揮チューリッヒ・トーンハーレ・オーケストラによるARTE NOVAから出た2枚組です。タイトルで全集と謳ってるくらいですから、序曲の類は多分これで全部なんでしょう。ともあれ、これで心安らかにベートーベンの序曲を堪能できます(笑)。

 ちなみにこのアルバム、値段は2,000円でとても安いのです(輸入盤ならもっと安いでしょう)。ARTE NOVAというレーベルはメジャーのBMGがやっているNAXOSみたいなデジタル新録による廉価盤専門のレーベルですが、このレーベルでベートーベン全集とか、R.シュトラウス集とかを大事業を果敢に敢行しているのがこのコンビで、評判もとても良いらしいです。ちなみにジンマンはボルティモア響と組んでテラークにもガンガン録音してますから、きっと昨今の人気指揮者のひとりなんでしょうね(昔からフィリップスで名前は見かけてましたけど)。

 曲は「プロメテウスの創造物」からスタート。演奏の違いを指摘できるほどこの曲には馴染んでいませんが、和音を叩きつける様な序奏からして、句読点をはっきりと表現した鋭いリズムが印象的です。本編の部分もかなりテンポが早いので、これまで聴いていた大昔の指揮者とオケによる演奏より、モダンな印象を受けます。
 さて、問題?の「レオノーレ序曲第1番」ですが、一聴した印象としては序奏部はちんたらしてるし、本編もイマイチ不発気味で、こりゃ、ボツにするわなぁって感じ(笑)。

 この他に初めて聴く曲としては、「命名祝日」、「シュテファン王」、「献堂式」の3曲がありました。どれも作品番号からすると後期の作品のようですが、「命名祝日」は第7番みたいなリズミカルさが印象的。「シュテファン王」は民族風な序奏がおもしろいですが、本編いつもの英雄風なベートーベン節って感じです。ただ、全体としては多少ギクシャクした感じもあります。「献堂式」は10分を超える大作で、いかにも晴れの式典の入場に向きそうな序奏部、壮麗でスケールの大きな本編と祝典的な雰囲気にあふれていますが、ベートーベンらしい闘争心のようなものは希薄に感じました。

 最後に音質ですが、基本的にはホール・トーン重視なタイプで、NAXOSと比べると、ドイツ・オーストラア風にしっかりとした低音が底辺を支えているのが印象的。したがってベートーベンにはおあつらえ向きの音となってます。あと、ティパニあたもクリアに収録されますから、それなりにHiFiかな。 
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ハイドン交響曲第92番「オックスフォード」他/バーンスタイン&VPO

2005年05月05日 11時39分16秒 | ハイドン
 GWということもあり、このところ「休日の朝に聴くクラシック」みたいなネタばかりのような気もしますが、本日はハイドンをひっぱり出してきました。ハイドンの曲を私は沢山は知りませんが、通称「オックスフォード」と呼ばれる交響曲第92番は大好きな曲です。全体は他のハイドン作品と同様、緻密でありながら、表向きは淀みなく流れていくという、例の調子ではあるのですが、この曲だと随所に短調の部分が織り込まれているのがいいです。ふと時が止まって、17世紀のドイツ・オーストラの田園風景に連れていかれるみたいな感じになるんですね。

 演奏は、バーンスタインとウィーン・フィルが84年に録音したアルバムを聴きました。この演奏、確かにオケの音色は極上なのですが、ちょっとテンポが遅く、表情が濃厚なせいで、まるベートーベンを聴いているみたいになっちゃうのが気にかかります。もう少し軽快でスマートな演奏で聴きたいってのが、さっき聴いた印象ですかね。昔はレコードでこの曲の演奏を、サヴァリッシュ、マリナー、セルといろいろ聴き比べできたのですが、CD時代に入って古典派をずっとほったらかしにしていたツケなんでしょう。どれも既に手許ないのがツラいです。ネットでCDを検索してみましたが、あまり出てきません。「オックスフォード」....否、ハイドン自身が、今じゃ、あんまり人気ないのかもしれません。

 ところで、ハイドンの作品に限らず、いわゆる古典派の作品群というのは、ロマン派どっぷりな私には、あまり得意な分野じゃないんですよね。とにかく曲数がやたらと多く、識別困難に陥ること多数、よってメゲる....みたいなことにいつもなっちゃう。まぁ、古典派の音楽ってのは、基本的には「BGMとしてひたすら心地よく、完成度の高いのが良い音楽」みたいな認識に立って音楽を作っていたハズですから、私みたいに純文学でも読むつもりで聴こうってのが、そもそも間違いなんじゃないかとも思ったりもするんですけど....。

 とりあえず、今回久々に心地よくハイドン聴けたことだし、せっかくの機会だから、ロンドン・セットとかパリ・セットでも、改めて挑戦してみようかなぁ。今回はくれぐれもBGMと割り切って....(笑)。
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