ジョン・ピザレリは弾いて歌えるジャズ・ギタリストということで、最近でも快調に活動を続けていますが、このアルバム1988年のビートルズ集です。この人、レギュラーはピアノ・トリオ、それもギター、ピアノ、ベースという、ナット・キング・コールばり古いタイプのトリオで活動しているようで、ここでは様々な編成をとってはいるものの、基本的にはこのトリオをベースに録音されているようです。編曲はなんとドン・セベスキー!。彼はオガーマンやネルソンあたりと並んで60年代のヴァーブやCTIでイージー・リスニング・ジャズの編曲で、健筆をふるってきた人ですが、この人の参加が光ってます。なにしろ表ジャケの下部には誇らしげに、Arranged And Counduct by Don Sebeskyとクレジットされているくらいですから....。
さて、内容ですが、選曲はメジャーなものから渋目のものまで多彩。アレンジもけっこう多彩で、聴く前は全編スウィング・ジャズ的なものに染まっているのかとも思っていたのですが、さすがにドン・セベスキーのクレジットは伊達じゃないというか、セベスキーならではの曲もけっこう入っていたのはうれしい驚きでした
まず、ジョン・ピザレリらしいスウィング・ジャズ的なものとしては、レギュラー・トリオのみによる演奏による「夢の人」、あとはドラムやビッグ・バンドを加えての「キャント・バイ・ミー・ラヴ」「ホエン・アイム・シックスティ・フォー」あたりがいかにもそれ的なアレンジです。あっ、あと「エリナー・リグビー」もそういった路線ですがインストゥルメンタルです。
また、セベスキー編曲によるオーケストラが帯同としたゴージャズ路線としては、「ヒア・カムズ・ザ・サン」,「アンド・アイ・ラヴ・ハー」,「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」,「フォー・ノー・ワン」の4曲が極めつけですかね。まさに懐かしのCTIかヴァーブのアルバムでも聴いているような感じがします。ヴァーブといえば、思わずニヤリとしたのが「ゲット・バック」。ウェス・モンゴメリーの名作「ムービン・ウェス」を思わせるビッグ・バンド・アレンジにのって、リズムを刻むギターまでウェス・モンゴメリー風なのは笑ってしまいましたが。
あと、アルバム中では異色だと思いますが。アコギだけをバックにしっとり謳う「悲しみをぶっとばせ」もなかなか味わい深いものがありました。
全般的に手垢のついた名曲ほど、サビから歌ってみたり、表情やテンポを大きくかえてみたりとあれやこれやと手を加えているようですが、ともあれ旋律の加工だけに依存していないアレンジは、まさしくジャズのもので、ナット・キング・コールが歌ってるみたいな「キャント・バイ・ミー・ラヴ」、ボサ・ノバ調の「ヒア・カムズ・ザ・サン」、ゴージャス極まりない「フォー・ノー・ワン」などを、オリジナルと様変わりさせて聴かすあたり、ジャズの妙味が味わえたようでとても楽しかったです。
さて、内容ですが、選曲はメジャーなものから渋目のものまで多彩。アレンジもけっこう多彩で、聴く前は全編スウィング・ジャズ的なものに染まっているのかとも思っていたのですが、さすがにドン・セベスキーのクレジットは伊達じゃないというか、セベスキーならではの曲もけっこう入っていたのはうれしい驚きでした
まず、ジョン・ピザレリらしいスウィング・ジャズ的なものとしては、レギュラー・トリオのみによる演奏による「夢の人」、あとはドラムやビッグ・バンドを加えての「キャント・バイ・ミー・ラヴ」「ホエン・アイム・シックスティ・フォー」あたりがいかにもそれ的なアレンジです。あっ、あと「エリナー・リグビー」もそういった路線ですがインストゥルメンタルです。
また、セベスキー編曲によるオーケストラが帯同としたゴージャズ路線としては、「ヒア・カムズ・ザ・サン」,「アンド・アイ・ラヴ・ハー」,「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」,「フォー・ノー・ワン」の4曲が極めつけですかね。まさに懐かしのCTIかヴァーブのアルバムでも聴いているような感じがします。ヴァーブといえば、思わずニヤリとしたのが「ゲット・バック」。ウェス・モンゴメリーの名作「ムービン・ウェス」を思わせるビッグ・バンド・アレンジにのって、リズムを刻むギターまでウェス・モンゴメリー風なのは笑ってしまいましたが。
あと、アルバム中では異色だと思いますが。アコギだけをバックにしっとり謳う「悲しみをぶっとばせ」もなかなか味わい深いものがありました。
全般的に手垢のついた名曲ほど、サビから歌ってみたり、表情やテンポを大きくかえてみたりとあれやこれやと手を加えているようですが、ともあれ旋律の加工だけに依存していないアレンジは、まさしくジャズのもので、ナット・キング・コールが歌ってるみたいな「キャント・バイ・ミー・ラヴ」、ボサ・ノバ調の「ヒア・カムズ・ザ・サン」、ゴージャス極まりない「フォー・ノー・ワン」などを、オリジナルと様変わりさせて聴かすあたり、ジャズの妙味が味わえたようでとても楽しかったです。