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魚沼基幹病院が公開講座

2015-02-22 | '15魚沼市のニュース
救命救急センターを紹介



今年6月に南魚沼市浦佐に開院する魚沼基幹病院の救命救急センターについての公開講座が2月17日、南魚沼市浦佐のコミュニティホールさわらびで開催された。
 講座は、魚沼地域に初めて誕生する地域救命救急センターの取り組みや誕生にあたっての想いを地域の人たちから聞いてもらおうと同病院が開いたもので、約270人が集まった。
 講座ではまず、新潟大学地域医療教育センター・魚沼基幹病院の内田聖院長があいさつ。「基幹病院は工事も進み、来月16日には引き渡しとなる見込み、4月には医師の大半が異動してまいります。来られるドクターの数は今日現在で70名を超えました。診療科は27、28科になります。大学病院で活躍しておられる医師から大勢来ていただきます。県内で一番の放射線治療機器が入りますし、専任の医師も付きます、これまでこの地区に常勤医がいなかった医療も常勤医が基幹病院を中心に提供します。しかし、基幹病院だけですべてできるわけではないので小出病院などで慢性の医療や在宅医療を担っていただいて、この地区全体で新しい仕組みを考えて、皆さんから満足していただける医療を提供したい」と話した。
 続いて救命救急センター長就任予定の医師、山口征吾氏が同センターについて説明した。
 救命救急センターは「外来部門」と「入院部門」の2部門からなり、「外来部門」の救急外来では24時間、軽症から重症までを診療、「入院部門」では重症の人は入院のうえ、緊急手術や全身管理などの高度な集中治療が行われる。
 山口氏は、救命救急センターの使命として「救命率の向上」「幅広いER型救急外来の実践」「災害医療の充実」「事故やケガの予防につながる情報発信」の4つを挙げ、救命率の向上については「救命救急センターは普通の病院とは違って『かね・もの・ひと』がたくさんあります。このセンターだけで4億円の医療資機材を購入、高度な医療機械がたくさん入っています。スタッフもたくさんいますので今まで診きれなかったところまで手が届く。急性期の医療資源を大量に投入し、たくさん手をかけて救命率の向上をはかることを目指したい。重症外傷は60分以内の治療開始が必要とされています。この地域にそのような外傷を診ることができる病院ができれば、搬送時間を短くし治療開始までが大幅に短縮され、救命率の向上につながります」、幅広いER型救急外来の実践については「ERは救急外来のことで、魚沼基幹病院では『何でも診ますよ』という意味が含まれています。軽症もきちんと診ることを目標にしていますが、緊急性が無い場合は日中の受診をお勧めすることもあります。また外来トリアージを行う予定です。緊急度・重症度の高い方から診察をさせていただくシステムで、早く来た順番ではないので、この点もご了承いただきたい」と説明するとともに、「まだ魚沼基幹病院は建物だけで魂が入っていません。これから私たちがこの建物に魂を吹き込んで良い病院にしたい。長く続いた魚沼地区の医療の冬を、何とか応援したいと思っています」と意気込みを語っていた。
 魚沼基幹病院が一般住民を対象とした公開講座を開くのは今回が初めてであったが、今後も継続して同様の講座を開催していくことにしている。

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