魚沼市出身の吉田金伍さん
魚沼市(旧堀之内町)出身で東京都港区南青山の会社役員、吉田金伍さん(88)が魚沼市にスクールバス(29人乗り)を寄贈、4月21日には寄贈式と・褒章授与式が堀之内小学校で行われた。
吉田さんは大正15年、旧堀之内町生まれ。子どもの頃から東京で商売をと考え昭和26年に上京。餅菓子屋から始め、飲食店経営などを経て不動産会社・吉田商事株式会社を設立。多くのビルを建設・所有するほか航空機のリース事業などを展開。現在は2人の息子が事業を引き継いでいる。
昨年、米寿を迎えたことを機に「これまで自分を支え導いてくれた社会に感謝し、何か恩返しを」と思い、父母や兄弟が世話になったふるさと魚沼市にスクールバスを贈ることになったもの。
寄贈式には吉田さんと夫人の達子さん、親戚の人たちが出席。吉田さんから大きな車の鍵が大平悦子市長に手渡され、大平市長からは??田さんに褒章が贈られた。
大平市長からは「吉田さんから頂いたスクールバスは、主に堀之内小学校、堀之内中学校の登下校のほか、市内小中学校の校外学習、部活動の遠征などの学校教育活動に利用させていただきます。??田さんのご寄付で私が何よりうれしく思ったのは??田さんのふるさとを思う気持ちです。生まれ育ったふるさとを思い皆さんに喜んでもらいたいという、そのお気持ちが何よりもありがたく感じました。いただきましたバスと吉田様のお気持ちを大切にさせていただきます」とお礼が述べられ、吉田さんが「ふるさと堀之内のことを忘れたことはありません。この度、スクールバスを贈呈し、皆様にご利用いただき、お役に立てていただければ、こんなうれしいことはありません。末永く皆さんの足となり活躍してくれることを願っています」とあいさつした。
この後、同校の中山節子校長と児童代表からお礼の言葉があり、リコーダー部の児童が「ふるさと」などの曲を演奏、最後に全校児童が校歌を歌い、感謝の気持ちを表した。
また、式の終了後は児童玄関前で吉田さんらと児童たちが贈られたバスの前で記念撮影を行った。