19日に小出ボランティアセンターで開かれた説明会
魚沼市では今年3月に公表した市庁舎再編整備基本構想(案)の一部見直しを行うとともに、支所の取り扱い業務や再編後空くことになる庁舎の利活用に関する方針(案)をまとめたことから8月18日から25日まで改めて市内6会場で市民説明会を開催した。
このうち19日に小出ボランティアセンターで開かれた説明会には、今回の説明会で一番多い75人の市民が訪れた。
説明会では、当初15億6688万2千円と想定されていた本庁舎とする湯之谷庁舎の整備費を、庁舎の増築面積を少なくすることや増築する建物の構造を鉄筋コンクリート造からプレハブに変更、現庁舎の改築費用を最低限の工事にすることなどにより4億1700万円とするなどの構想の一部見直しについてや、市民センターと守門支所の業務、空き庁舎利活用方針について説明され、その後、質疑応答が行われた。
参加した市民からは「湯之谷庁舎に賛成。道州制のこともあり更に合併も考えられる。15年くらい先を見ればよい」、「財政を考えると湯之谷庁舎しかないと思う。(構想案に)大賛成」と構想案に賛成の意見が聞かれた一方、「庁舎は市のシンボル。将来のまちづくりからかけ離れた構想だと思う。中心市街地付近に新たなものをつくるべき。ただ財政だけの視点でものごとを決めて良いのか」、「財政面では理想的だが、市の将来を考えたとき、まちが空洞化してもよいのか。公約を守ることは大切だが、世の中は変化している」との意見も出され、大平市長からは「まちの空洞化を庁舎で回避することは難しい。まちづくりは庁舎の位置以上に職員、住民の意識、地域の連携が大切と思う」と答えられたほか、「まちづくりは人の流れが重要、それを考慮してほしい。もっと時間をかけて話し合ってほしい」との意見に対しては「急ぎすぎると言われるが、今から進めないと時間が無くなり5年のうちに出来なくなる」、「(庁舎を)建てないという縛りから自由な発想ができない。全体を見据えて、建てることも考え方の中に入れてはどうか」との質問には「私は建てないことが良い方法と思っている」と答え、理解を求めていた。