復興テーマに雪墨画
折立温泉「百八灯」が今年も3月4日、魚沼市の折立温泉の魚沼マレットゴルフ場で行われる。今年もまつりの中で魚沼市青島の画家・早津剛さんが巨大な雪壁をキャンバスに墨絵を描く「雪・墨・画」を制作することになった。
「雪・墨・画」は、会場に巨大な雪壁を造り、雪国の民家を描き続けている早津さんが農業用の散布機を使って炭の粉を吹き付けたり、噴霧器で墨汁を吹き付けた後、壁面を削って、雪の積もった茅葺屋根などを描き出していくもの。今年は「復興」をテーマに東日本大震災の津波で内陸まで運ばれた漁船「第18共徳丸」が描かれる。
百八灯祭りは折立温泉で江戸時代初期、寛永年間の初めから行われているという伝統ある行事。山の麓にある小さな稲荷様から山頂に向けて、ワラを置き、夜を待ってそれに点火、暗い夜空に無数の火を浮び上がらせ、幻想的な光景を見せてくれる。
当夜は、魚沼マレットゴルフ場の特設おまつり広場で18時から、やきそば、豚汁、もち、そばなどの無料サービスが始まり、名物の6人搗きの餅つきや、郷土芸能ショーも。
「雪・墨・画」は18時40分から描き始め19時20分に完成の予定。メインイベントの百八灯は19時30分に点火。20時からは花火の打ち上げ、20時30分から福餅撒与となる。