豪農の館について学ぶ
魚沼市須原の国重要文化財「目黒邸」を案内する「目黒邸ガイドボランティア」の養成講座が2月18日から26日まで4回にわたり開催され、市内から15人が受講した。
目黒邸では現在、録音音声で邸内の説明を行なっているほか、管理人による説明もされているが、近年は来館者からガイドによる説明のニーズが高くなってきていること、また市民から目黒邸を知ってもらうことを目的に同市では昨年度からガイドボランティア養成講座を開催している。
今回の講座には、昨年度の2倍近くの受講者が集まった。18日の1回目の講座ではまず、目黒邸隣りの民俗資料館を会場に、同市の渡辺金作生涯学習室長が「目黒邸は今から212年前の江戸時代後半に建てられたものです。茅葺きの住宅としては重要文化財の民家の中では最大級で桁行き16間約30メートル、梁間6間約10メートル。建物の基礎は近隣の村々から集められた石がふんだんに使われています」と建物や邸内の各部屋、目黒家の歴史などについて説明した。
この後、受講者は実際に邸内を訪れて千鳥破風の屋根や邸内を見てまわり、メモを取ったり、写真を撮影するなどしながら熱心に目黒邸について学んでいた。
講座はその大半が目黒邸についての学習となったが、最終日の26日には、観光関係者を講師に来館者への対応についても講習された。
4回の講座すべてを受講した人には終了証が交付され、目黒邸ガイドボランティアとして活動してもらうことになっている。