魚沼WEBニュース

新潟県魚沼市や周辺市のニュース・情報をお届けします!週刊「魚沼WEBニュース」 ★★ 提携 「小出郷新聞社 」

大の阪の会が出演

2007-09-30 | お知らせ

伝統芸能ステージ

新潟文化祭のメインイベントとして10月8日に新潟県民会館大ホールで行なわれる「伝統芸能ステージ」に国の重要無形民俗文化財「大の阪」の大の阪の会が出演する。
 イベントは13時30分開演で、大の阪の会が出演するのは第2部の伝統芸能ステージ「再発見!新潟の伝統芸能」。能生白山神社の舞楽、佐渡舟下の鬼太鼓とともに伝統の踊りが披露される。なお、イベントの第1部ではタレントのダニエル・カールさんの講演、第3部では子どもたちとプロダンサーによる創作ダンスが行なわれる。
 入場は無料であるが、事前申し込みによる整理券が必要で申し込み、問い合わせは新潟文化祭実行委員会事務局《電》025-280-5139へ。


上条小、須原小と統合へ

2007-09-30 | ニュース

地元の同意得られ平成21年に

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魚沼市では、児童数が減少してきている上条小学校(児童数65人)を須原小学校(126人)と統合することについて保護者や地域と協議してきたが、このほど平成21年に統合することで合意が得られ、今後統合に向けて具体的な調整に入ることになった。

魚沼市教育委員会では、10年後には市内の児童、生徒数が現在よりも500人ほど減少するという推計が出されていることから、より良い学校環境や学校規模を再構築するため平成18年に市立学校通学区域再編計画を策定、これに基づいて、児童、生徒数の少ない市内の3校について適正な学校規模の実現に向けて保護者、地域と協議を進めてきている。


記者日記

2007-09-29 | 小出郷新聞コラム

稀に見る厳しい残暑の中であるが、魚沼も本格的な稲刈りの時期を迎え、この連休には各地でコンバインがエンジン音を響かせることになると思われる。「米」という字を分解すると、八十八という字になる。この字が言うように、昔は種をまいてからお米になるまでの間に八十八回もの手間がかかるというふうに言われている▼現在は農業機械の普及、化学肥料、農薬の利用、品種改良などにより、昔に比べると米作りは格段に楽になっているが、それでも春早くの播種に始まり、秋の収穫までは様々な作業を行っていくわけで、農家の人たちは刈り取りが終わるまで気の抜けぬ日々を送る▼今週号で紹介しているが、先日は伊米ヶ崎小学校の5年生がバケツで育ててきた稲の状況を取材した。先生の話では、バケツで稲を育てるのはなかなか難しいということで、同校でもこれまで2年は思うように育たなかったという。今年ついては最近まで順調に生育していたが、このところの残暑で元気が無くなった稲があったり、無農薬ということでよく見ると病気や害虫の被害、鳥の被害を受けた稲も見られ、米作りがそう簡単ではないことを子どもたちに教えていた。農家の人たちは春から秋にかけて細心の注意を払い、多くの手間をかけて米を作っている▼ところがそんな手間をかけて作った米が出荷の直前になって盗まれるという事件が、近年魚沼でも発生しており、魚沼市でも広報誌を通じて「お米は、自宅やカギのかかる場所に保管しましょう」、「自宅から離れた場所に保管する時は、センサーライトやアラームをつけるなどの防犯対策をしましょう」、「犯人は地域を下見しています。地域全体で防犯意識を持ちましょう」と注意を促している。ブランド米とはいえ米の価格が下がりつつある中、農家の人は1俵でも多くと汗を流してきたわけで、農家の苦労を踏みにじる卑劣な犯罪に怒りを感じる。大事に育てた米を盗まれないように地域全体で注意したいものだ。


登記事務をオンライン化

2007-09-29 | お知らせ

新潟地方法務局南魚沼支局
10月9日から

新潟地方法務局南魚沼支局では、10月9日から不動産(土地・建物)登記と、商業・法人(会社や財団法人等)登記について、インターネットを利用したオンライン申請の取り扱いを開始する。登記事務のオンライン化により、登記申請のために窓口まで行く必要がなくなるなど、サービス向上が図られる。
 不動産登記のオンライン申請を取り扱うことに伴う手続上の主な変更点は次のとおり。
《1》不動産の登記申請をインターネットを利用して行なうことができる。その場合、登記の申請情報・添付情報は、インターネットを利用して送信する必要がある(電子署名・電子証明書が必要)。《2》「登記事項証明書」を、インターネットを利用して請求することができる(インターネットを利用して請求された「登記事項証明書」は郵送で届けられる)。《3》従来の「登記済証(権利証)」に代わり、「登記識別情報」の通知と「登記完了証」の交付がされる。なお、現在、登記名義人が持っている登記済証は、書面申請で引き続き使用することができる。《4》登記事項証明書、登記完了証等に新たに表示される「不動産番号」を利用して「登記事項証明書」を請求することができる。《5》従来の書面による登記申請も引き続き行なうことができる。
 商業・法人登記のオンライン申請を取り扱うことに伴う手続上の主な変更点は次のとおり。
《1》商業・法人の登記申請をインターネットを利用して行なうことができる。その場合、登記の申請情報・電磁化された添付情報はインターネットを利用して送信する必要がある(電子署名・電子証明書が必要)。なお、電磁化されていない添付書面等は、窓口に持参または郵送できる。《2》「登記事項証明書」をインターネットを利用して請求することができる。「印鑑証明書」もインターネットを利用して請求することができるが電子署名・電子証明書が必要になる。《3》従来の書面による登記申請も引き続き行なうことができる。


大学が保有する研究資産を紹介

2007-09-28 | ニュース

長岡技科大が魚沼市でプレゼン

301_0114 企業とマッチングを図れる技術シーズ(技術の種)を発表する長岡技科大・長岡高専「技術シーズプレゼンテーションin魚沼」が8月30日、魚沼市の会館「魚新」で開かれた。
 この事業は、長岡技科大が長岡高専らと合同で、企業等との共同研究テーマの発掘を目的に大学が保有する研究資産を紹介するもので、大学関係者や地元企業など181人が参加した。
 技術シーズプレゼンテーションでは2会場に分かれて合計12の研究資産が発表された。このうち長岡技科大機械系の上村靖司准教授は「完全透明な単結晶氷の製造技術」について発表。熱伝導と熱対流による熱移動を極力抑制し、放射冷却により容器中の水を凍らせる技術により50ミリ四方の気泡を含まない単結晶氷が得られたことを発表。結晶体として完全な氷は、固く融けにくいとされていることから、食用として高い価値を持つ氷の製造技術の基本原理が確立できたと紹介した。
 催しでは、技術ポスターセッションも行なわれたほか、前新潟県知事で長岡技術科学大学経営情報系特任教授の平山征夫氏が「産業と人づくり」と題して基調講演を行なった。


気候変動問題をテーマに

2007-09-28 | お知らせ

国際大でオープン・セミナー

南魚沼市の国際大学では「オープン・セミナー」を10月5日、同大松下図書情報センター3階ホールで開催する。
 同大では地域の協力、支援に感謝し、1996年から毎年、日本や世界のホットな話題を取り上げたオープン・セミナーを国際大学研究所の主催により開催している。
 今回のセミナーでは、外務省地球規模課題審議官の鶴岡公二氏が「気候変動問題への日本の取り組み」と題して講演する。18時30分から20時まで。同大では「私達のまわりでも冷夏と猛暑が入れ替わり発生するなど、全地球的に異常気象が発生しています。専門家たちは長期的には二酸化炭素の発生による温暖化が間違いなく起こっており、それがさまざまな気候変動につながっていると指摘しています。現在の気候問題について皆さん考える場にしたいと考えています」と受講を呼びかけている。
 参加無料。申し込みは10月3日までに、国際大学研究所《電》025-779-1112、FAX779-1187、Eメールori@iuj.ac.jpまで。


記者日記

2007-09-27 | 小出郷新聞コラム

稀に見る厳しい残暑の中であるが、魚沼も本格的な稲刈りの時期を迎え、この連休には各地でコンバインがエンジン音を響かせることになると思われる。「米」という字を分解すると、八十八という字になる。この字が言うように、昔は種をまいてからお米になるまでの間に八十八回もの手間がかかるというふうに言われている▼現在は農業機械の普及、化学肥料、農薬の利用、品種改良などにより、昔に比べると米作りは格段に楽になっているが、それでも春早くの播種に始まり、秋の収穫までは様々な作業を行っていくわけで、農家の人たちは刈り取りが終わるまで気の抜けぬ日々を送る▼今週号で紹介しているが、先日は伊米ヶ崎小学校の5年生がバケツで育ててきた稲の状況を取材した。先生の話では、バケツで稲を育てるのはなかなか難しいということで、同校でもこれまで2年は思うように育たなかったという。今年ついては最近まで順調に生育していたが、このところの残暑で元気が無くなった稲があったり、無農薬ということでよく見ると病気や害虫の被害、鳥の被害を受けた稲も見られ、米作りがそう簡単ではないことを子どもたちに教えていた。農家の人たちは春から秋にかけて細心の注意を払い、多くの手間をかけて米を作っている▼ところがそんな手間をかけて作った米が出荷の直前になって盗まれるという事件が、近年魚沼でも発生しており、魚沼市でも広報誌を通じて「お米は、自宅やカギのかかる場所に保管しましょう」、「自宅から離れた場所に保管する時は、センサーライトやアラームをつけるなどの防犯対策をしましょう」、「犯人は地域を下見しています。地域全体で防犯意識を持ちましょう」と注意を促している。ブランド米とはいえ米の価格が下がりつつある中、農家の人は1俵でも多くと汗を流してきたわけで、農家の苦労を踏みにじる卑劣な犯罪に怒りを感じる。大事に育てた米を盗まれないように地域全体で注意したいものだ。


立派に育ったバケツの稲

2007-09-26 | ニュース

伊米ヶ崎小でもうすぐ収穫

304_0463 伊米ヶ崎小学校の児童がこの春からバケツの中で育ててきた稲がもうすぐ収穫の時期を迎えようとしており、9月19日には指導にあたってきた魚沼市干溝の駒形好幸さんを迎えて稲の出来具合を確認した。
 同校では2年ほど前から5年生が総合的学習の一環としてバケツを使っての米作りを行なってきており、今年も5年生11人が5月30日に田植えを行った。児童一人が1個のバケツを担当、苗を1本だけ植えてその成長を観察するとともに、水や肥料を与えるなどの世話をして育ててきた。また、今年は11個のバケツのうち2個には自分たちで発芽させた苗を植えるという試みも行なわれた。
 実りの秋を迎え、子どもたちが世話をしてきた稲も立派に育ち、この日の授業では駒形さんから稲の出来をチェックしてもらった。1本の苗から大きく育った稲。子どもたちが稲の本数を数えると100本以上になっているバケツもあった。これまで順調に育ってきた稲であったが、中にはこのところの厳しい残暑で水不足となってしまった稲もあり、駒形さんは「これは水不足」、「これは肥料が少なすぎたかな」と1個ずつ稲の状況を説明。枯れた穂を見つけた児童は、駒形さんに枯れた原因などを質問し、米作りの大変さを再確認していた。
 子どもたちが育てた稲は今月末には刈り取りが行なわれ、学校で学習の成果を発表した後に、みんなでその味を味わうことにしている。


風を描いた60年の軌跡

2007-09-26 | お知らせ

10月6日から松原修司遺作展

「~風を描いた60年の軌跡~松原修司遺作展」が10月6日から8日まで小出郷福祉センター1階ホールで開かれる。
 松原さんは昭和5年、旧小出町で生まれ。郷土の山河をこよなく愛し、その四季のうつろいを確かな素描とさわやかな色使い描き続け、平成18年11月に他界するまで、8000点もの作品を残した。また、魚沼市の洋画研究団体「白象会」の会長を長く務めたほか、「水彩画を楽しむ会」の講師として多くの会員の指導にあたった。
 遺作展は、有志による実行委員会が開催するもので、松原さんの遺作約80点を展示する。時間は9時から17時(8日は16時)まで。


バウンドテニス・ラージボール卓球大会

2007-09-25 | お知らせ

10月8日、参加者募集

第3回魚沼市体育の日スポーツフェスティバルの「バウンドテニス・ラージボール卓球大会」が10月8日、堀之内体育館で行われることになり、多数の参加が呼びかけられている。
 当日は9時から9時30分まで受付。内履き運動靴を持参の上、運動のできる服装で参加のこと。初心者も大歓迎でラケットは主催者で用意する。問い合わせは小出バウンドテニスクラブ(外山さん)《電》792-3104、エンジョイスポーツクラブ魚沼《電》792-6919へ。


晴天の下稲刈りに挑戦

2007-09-24 | ニュース

学習院の児童が体験ツアー

_239 今年春に魚沼市芋川で田植え体験を行った東京の学習院初等科の児童が9月17日、再び同市を訪れて自分たちで植えた稲の刈取りに挑戦した。
 同市銀山平には学習院大学ワンダーフォーゲル部の山小屋があり、かねてよりOBと同市との交流が行われてきたことから田植え、稲刈り体験が、昨年までは学習院の生涯学習センターの主催、今年からはワンダーフォーゲル部のOB、OGの会の主催で行われている。
 この春には4年生から6年生までの76人の児童が同市を訪れて田植え体験を行っており、実りの秋を迎えて、78人の子どもたちが今度は稲刈りにやってきた。
 稲刈りが行われたのは春に子どもたちが田植えをした同市芋川地内約10アールの田んぼ。晴天に恵まれたこの日、お昼過ぎに到着した児童たちは、新米コシヒカリのおにぎりで昼食を取ったり餅つきを楽しんだ後、地元の芋川集落の人たちや農協職員の指導を受けながら稲刈りに挑戦した。
 児童たちは、一株刈っては運ぶというスタイルで面白そうに稲刈りを体験、この日は真夏に戻ったような猛暑となり、額に汗を輝かせながらの作業となった。子どもたちに好評だったのはコンバインでの稲刈りの見学。興味深げに次々と稲を刈っていく光景に見入っていた。


魚沼ルートを活かして活性化を

2007-09-23 | ニュース

尾瀬国立公園誕生記念イベント

303_0341 新潟、福島、群馬の3県にまたがる尾瀬地域を日光国立公園から独立させた「尾瀬国立公園」が8月30日に正式発足したことを記念した「尾瀬国立公園誕生記念イベント」が9月15日、小出郷文化会館で開催され、魚沼、尾瀬の自然について語るトークショーなどが行なわれた。
 記念イベントでは湯之谷中学校生徒の合唱による「ウエルカムコンサート」に続いて、魚沼からの尾瀬を語るスライド&トークショーが開かれた。
 「魚沼・尾瀬・自然の魅力」をテーマとしたトークショーは、登山家で魚沼特使の田部井淳子さん、魚沼市出身のタレントで同じく魚沼特使の大桃美代子さん、奥只見郷ネイチャーガイドの桜井昭吉さんにより行なわれた。
 桜井さんによりスライドを使って尾瀬の貴重な植物などの自然、魚沼から行く尾瀬ルートが紹介され後、まず田部井さんは「尾瀬はブランド化しており、若い人や外国人も多く訪れている。魚沼が通過点にならないために、どうやってこのルートを活かしていくか、今後地元では何をしなければならないかを考えていく必要がある」と指摘した。
 大桃さんから「コウノトリが棲める環境づくりを行なった兵庫県豊岡市には多くの人が訪れるようになり、そこで採れる米は魚沼コシヒカリより高く売られている。環境に気をつけることがビジネスにつながっている」と環境保護の重要性が述べられると、田部井さんからも「尾瀬までのアプローチの長さを利用して、魚沼にエコツーリズムの発信場所になってもらいたい」との意見が出され、桜井さんは「魚沼からのルートは温泉もあり、周辺の自然も良いので訪れる人から1泊してもらうと良い。また、ウイークデーを利用してもらうと私た303_0390 ちも充実した案内ができる」と述べ、「尾瀬、魚沼をPRできるこのチャンスを地元の人が活かし、活性化につなげて欲しい」と大桃さんが期待を込めてトークショーを結んだ。
 記念イベントではこの後「Yoshiki of 姫神」のシンセサイザーコンサート、抽選会も行なわれ、会場には魚沼市出身の画家、星兼雄さんの尾瀬を描いた作品が展示された。


国立公園尾瀬への誘い(2)

2007-09-23 | インポート

寄稿
魚沼市 中村巌

(二) 尾瀬に魅せられて
 かくいう私は六十近くまで、一度も尾瀬に行った事がなかった。最初に訪れたのは十年前頃、大湯の工事現場へ打ち合わせに行った折、午後から暇だったので暇潰(つぶ)しにと急に思い立ち何の用意もなしにその足で普段着のまま尾瀬へ向かったのである。尾瀬沼と燧(ひうち)ケ岳を眺めビジターセンターを見物して帰ってきただけだったが、その一度目ですっかり尾瀬に嵌ってしまった。それまでは草っ原や水溜り(地塘)など何が珍しいのかと忙しさもあり無関心だったが、その後憑かれた如く毎年行く様になり年に三回も訪れたこともあった。
 冬以外は春にはミズバショウ、夏はニッコウキスゲの咲く頃、特に秋の草紅葉の時期は欠かしたことがない。
 それと並行して登山も始めていたので、燧ケ岳や至仏山の山登りと併せて今までに二十回近く尾瀬へ足を運んだ事になる。その都度、撮った写真を何度か小出郵便局や、こまみの湯のギャラリーへ展示したこともあり地元のE誌にも登山の記事と併せて尾瀬の紀行文を連載した事もあった。特に印象に残るのは燧ケ岳の山頂から二回ほど日の出を拝んで大感激した事と一日で尾瀬ヶ原を挟んで燧ケ岳と至仏山の両方の頂上から眺望した無茶な記憶である。又昨年夏、至仏山中腹から眺めた尾瀬ヶ原一帯の雲海に浮かぶ燧ケ岳からの日の出の光景は私にとってたぶん最初で最後の景観で脳裏に焼き付いている。尾瀬のシンボルとも称される燧ケ岳へは六回ほど登っているが、御池からのコースは一昨年登った折、整備中で現在はすっかり終わっていると思う。山腹の湿原と頂上の岩峰と趣の異なる山容を楽しめる名峰である。また対峙する至仏山へは昨年で三回目だが、花の名山として有名であり昨年初めて鳩待峠を廻りで下ってみた。やはり鳩待峠は大勢のハイカーが溢れにぎやかだった。山の鼻に前泊しないと至仏山登山や尾瀬ヶ原縦断は無理だが、二年前に私は沼山口から日帰りで何処まで足が延ばせるか試してみた事がある。
 山の鼻までの往復は不可能だが、尾瀬ヶ原中央の龍宮周辺までなら写真を撮りながらでも終バス迄には折り返しが可能である。何しろ、尾瀬ヶ原へ越える白砂峠が長く、“見晴らし”迄一時間半はかかる。一泊せずに白砂峠を往復する人は余りいないと思う。尾瀬沼に姿を映す燧ケ岳の景観は見事だし、燧ケ岳から見下ろす尾瀬沼も絶景だが、尾瀬の尾瀬たる風物詩は何といっても尾瀬ヶ原の風情である。
 様々な形をした大小無数の地塘の中に可憐に咲くヒツジ草の開花の時期や色付いたヒツジ草が名残惜しげに浮かぶ秋の地塘を眺めて佇んでいると時の過ぎるのも忘れてしまう。ヒツジ草は未(ひつじ)の時刻(午後一時から二時)に咲く事に由来しているそうだが、尾瀬沼や大江湿原には殆んど見当たらないが沼尻のナデツ窪コースの入り口にヒツジ草が浮かぶ地塘がある事を昨年の秋訪れた折初めて知り、大喜びしてあった。尾瀬ヶ原に行かずとも充分雰囲気が味わえたのである。
 尾瀬ヶ原に行かなければ地塘に映る燧ケ岳や至仏山の写真は撮れぬが日帰りならせめて尾瀬沼一周を勧めたい。一周六キロだが奥に向かって左側の西南湖畔コースを右回りに一周した方が楽である。
斜面が多く木道も所々痛んでいるが変化があり紅葉も見事だ。
 帰りの燧ケ岳側のコースは至って平坦で帰りコースに適している。約二時間あれば一周できるので長蔵小屋周辺で早めに昼食にしてから一周すれば五時の最終シャトルバスに楽々間に合う。ともあれ、マイカーなら十時頃までに御池に着けば沼を一周するのは容易である。
 しかし、過去二回御池の駐車場が満杯で入れず、二十分位先の桧枝岐村入口の七入駐車場まで行かされた事があった。そんな日はシーズンでも稀であり、御池に八時頃迄着けば混雑する日でも心配ない。
 数年前、紅葉のシーズンの帰り沼山口で二百人位のバス待ちの客がいて驚いた事もあるが、逆に絶好の晴天だというのに終バスに私只一人ということもあった。とにかく、沼山口から尾瀬沼までは五~六年前からすべて木道で整備されているので天候さえよければ運動靴などの軽装でも充分だが、尾瀬沼を一周するにはやはり登山靴が無難である。(つづく)


国立公園尾瀬への誘い(1)

2007-09-23 | 小出郷新聞コラム

寄稿
魚沼市 中村巌

去る八月三十日から尾瀬が日光から切り離され、我が国二十九番の国立公園として独立発足した。
 その誕生を記念してこの処、群馬県や福島県と共に県でも様々なPRをしており特に玄関口の一つである我が魚沼市も“尾瀬ルート活性化委員会”を立ち上げキャンペーンに力を入れている。
来る九月十五日には小出郷文化会館に於いて登山家の田部井淳子氏やタレントの大桃美代子氏を招き、トークショーを開き、大ホールでは記念コンサート等のイベントも催される。

(一) 尾瀬への行き方

 何しろ尾瀬といえば“遥かな尾瀬”と唱和にも唄われ全国的にも名立たる自然の景勝地であり知らぬ人はいない。国の天然記念物の指定を受けた尾瀬は、ブームを迎え環境庁も本腰を入れて自然保護に力を注いだがしかし十五年前頃には六十万人余の入場数が平成十五年頃から三十万に減り出し昨年は三十万余だったそうである。その内、群馬県の鳩待口からは至仏山経由を含めて約六十%で圧倒的に多く福島県桧枝岐御池口からは燧ヶ岳経由を入れても約半分の三十四%である。
 その御池口でも銀山平経由は僅か五%程度しか入っておらず新潟県からは至って少ない。関東圏からすれば群馬県片品村から入るのが最も交通の便がいいと思われるが又、浅草からも会津高原駅まで三時間でバスに乗り継ぎ一時程で沼山口まで着ける。その点新潟県からでは些か遠回りの感があり、マイカーでなければ只見湖経由では、到底日帰りは無理である。時間のゆとりがあれば、遊覧船で只見湖から鷹ノ巣経由も風流で一石二鳥だが、一泊は必要である。
 しかも三五二号線は道中が狭くカーブが多いため、不慣れな人は容易でない。定期バスなど利用者も少なく望んでも無理だが先日魚沼市の観光課を訪ねた処、去年から浦佐駅から小出駅経由で沼山口迄市内のタクシー会社が小型マイクロで一日往復していることを初めて知った。前もっての予約制だが、一人六千円で沼山口まで往復できる。その尾瀬専用車は“さわやかタクシー”といい、九人の相乗りだが一人でも引き受けるらしい。沼山口へ着くのが昼近いが、帰り迄四時間あるので尾瀬沼迄ならゆっくり往復可能である。
 免許がない方は勿論だが、もしマイカーで行く事に自信のない方はガソリン代や御池の駐車料金(千円)やシャトルバス代(往復千円)を計算すると一人だとかなり安上がりとなる。何れにしても小出から八十キロ位の距離だから御池迄二時間前後で行ける。マイカーなら朝少し早めに出掛ければ楽々と尾瀬沼を一周(約二時間)して帰ってくる事ができる。


残暑の中、汗光らせて

2007-09-23 | ニュース

堀之内十五夜まつり

303_0399 魚沼に秋の訪れを告げる「堀之内十五夜まつり」が9月14日から16日までの3日間、にぎやかに繰り広げられた。
 今年は3日間とも晴天に恵まれ厳しい残暑の中でのまつりとなった。十五夜まつりに欠かせない島河屋台連と稲荷町屋台連の屋台囃子、踊り屋台が通りで祭り情緒溢れる囃子や踊りを披露し、15日には大煙火大会が行われ、夜空に大輪の花を咲かせた。孫の誕生や結婚、厄払い、還暦などを祝った住民の花火も多数打ち上げられ見物客を楽しませた。
304_0407 16日には、恒例のみこしパレードがまつりを盛り上げた。中央公民館前に集まった各町内の神輿がパレードを行い六間小路でそれぞれ勇壮なパフォーマンスを披露すると周りの人から歓声や、掛け声がかかる。パフォーマンスを終えた神輿が堀之内橋下流左岸に到着すると「みこし流し」の始まり。威勢良く川に入った若者たちは掛け声とともに川を下る。途中で神輿の上から川へ飛び込むパフォーマンスも行われ、堤防沿いに集まった大勢の人たちを楽しませていた。