神輿など雨の中勇壮に
小出まつり
魚沼市の晩夏を彩る「小出まつり」が今年も8月25日から27日までの3日間行われ、様々なまつり行事が繰り広げられるとともに清水川辺神社の境内や露店の並ぶ諏訪町通りや本町通りはまつりを楽しむ人たちが訪れた。
今年のまつりは3日間とも雨となる残念な天候となったが、通りには各町内の神輿、囃子屋台・踊り屋台などが繰り出しまつりの雰囲気を盛り上げた。
26日の花火大会は、日中の雨に開催が心配されたが夜には星空もひろがり、夜空にくっきりと大輪の花が開いた。
清水川辺神社境内には東京小出会交流テントが設けられお酒が振舞われたほか、特設ステージでは歌謡ショー、フラダンスや舞踊、唄などの芸能発表会が開かれた。
今年は雨のため本町交差点で行われる予定だった魚沼産☆夢ひかりのパフォーマンスやよさこいソーランなど街頭行事の多くが中止となったほか、まつりの最後を飾る27日の「民踊流し」も中止されるなど雨にたたられた3日間となった。
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まつりに花火上げプロポーズ
魚沼市出身の米山翔悟さん
小出まつりの花火大会で彼女にサプライズのスターマインをプレゼントしプロポーズした若者がいた。
スターマインを上げたのは魚沼市七日市新田出身で見附市在住の会社員、米山翔悟さん(26)、お相手は魚沼市大石出身の会社員、星由香理さん(26)。
ふたりの交際は高校時代からはじまり、美容師の専門学校卒業後も一緒に東京で就職、2年前に新潟にUターンし同居生活を送っている。
ちょうど今年が交際を始めて10年目となることから「そろそろ結婚し新しい家庭を作るには良いタイミング。結婚して絆を深めたい」と考えた翔悟さん。由香理さんの誕生日が小出まつりと近いこともあり、内緒で花火大会にスターマインをプレゼントし、プロポーズすることを決めた。
一年ほど前から貯金をし申し込んだスターマインの金額は25万円。彼女に知られないように請求書は実家に送ってもらうなどして小出商工会と打ち合わせをしながら計画を進めてきた。
当日は日中雨が降り開催が心配された花火大会であったが、夜には天候も回復。花火大会は予定どおり行われ、翔悟さんは由香理さんを誘って青島大橋下流の観覧席へ。
午後8時すぎ、打ち上げ番号32番のスターマインが夜空に色とりどりの花を咲かせた後プロポーズし「OK」をもらった翔悟さんは「緊張したけど、今はホッとしています」、由香理さんは「アナウンスの名前でオヤッと思ったけど、まさか自分が。とてもビックリしました」と笑顔を見せ、結婚後は「ふたりともアウトドアが好きなので、子どもができたら一緒に出掛けたい」と話していた。
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露店の立ち入り検査実施
福知山爆発事故受け消防本部ら
魚沼市消防本部、小出警察署、魚沼市では小出まつりに出店する露店への立ち入り検査を8月25日に実施した。
死者3人、負傷者59人を出した昨年8月の京都府福知山市の露店爆発事故を受けて、同消防本部では今年8月、火災予防条例を改正、出店が100店を超えるなど大規模な催しを「指定催し」として露店の検査・指導を行うことにした。
立ち入り検査には消防署員、小出警察署員、市職員15人が参加。4つの班に分かれて火気を扱う露店をまわり、消火器が火気使用器具の近くに置かれているか、ゴムホースが正しく止められているか等器具の設置は適切か、可燃物が近くに無いかなどを検査するとともに、チラシを配布し店主に事故防止を呼びかけた。
今年の小出まつりには107店の露店が出店。このうち検査は初めてのことでもあり、火気を扱わない露店も含めて全店をまわって注意を呼びかけた。
JA北魚沼が報告会開催
A北魚沼GAP部会(韮沢庄一郎部会長)が、日本GAP協会(木内博一理事長)のGAP普及大賞を受賞、8月22日には受賞報告会が同JA雪室倉庫で開かれた。
GAPは、「工程管理に基づく品質保証」の考え方を農業現場に導入したものであり、食品事故などの問題を農場が起こさないよう未然に防ぐ農場管理の手法。
同JAでは、北魚沼米のブランド力向上と地域営農活動の持続的発展に向けGAP部会を設立し、平成25年8月にJGAP団体認証を取得して以降着実な前進を続け、現在では22農場、作付面積200ヘクタールをカバーしている。
取り組みのポイントは、JAが代表となって団体認証を受けるシステムをとったことにより、農業者向けのマニュアルの簡素化を実現できたことに加え、共通の帳票類の作成や、独自のシステムである携帯メールの活用など、多くの農業者がGAP認証に容易に取り組める仕組みを構築するとともに、魚沼農業普及指導センター、魚沼市との密接な連携による講習会の開催などが評価され、今回の受賞となった。
受賞報告会には関係者約20人が出席。まず、韮沢部会長が「今回の受賞はGAPの普及に貢献したことに対するものです。我々参加農場以上に事務局である農協営農指導課と関係機関の皆様の取り組みが評価されたと考えています。今回の受賞を励みに北魚沼の農家の手本となり、消費者に安全な農産物を届け、今以上に信頼される産地となるようJGAPの普及に今後も務めていきます」とあいさつした。
来賓の祝辞に続いては取り組みの経過が説明され、三浦哲郎組合長から「これを機にさらに仲間が増えて、北魚沼の農産物が素晴らしい環境の中で生産され、消費者に身近な農産物になって欲しいと思っています」と激励の言葉が送られていた。
魚沼テクノスクールで教室
小学生から楽しくものづくりを学んでもらう「夏休みものづくり教室」が8月21日、魚沼市堀之内の県立魚沼テクノスクールで開かれた。
教室は、県立魚沼テクノスクールが魚沼市ものづくり振興協議会との共催により毎年開催している。
教室では、発電の原理を学ぶ「発電体験」、自分の手形をレリーフに残す「セッコウ手形づくり」、ソーラーエネルギーの原理を楽しく学ぶ「太陽光で走るソーラーカーづくり」、オリジナルの文具スタンドをつくる「木製文具スタンドづくり」の4コースで行なわれた。
このうち石膏手形作りでは、訓練生が型に流し込んだ石膏の固まり具合を確認しながら、参加した子どもたちが石膏に入れた。子どもたちは手を動かさないよう注意しながら記念の作品を製作していた。
堀之内中の覚張さんが最優秀賞
魚沼市の中学生が、日ごろ考えている清新かつ建設的な意見を発表する平成26年度「わたしの主張魚沼地区大会」(主催=魚沼地域振興局健康福祉部・魚沼市教育委員会・魚沼市青少年健全育成市民会議)が8月21日、小出郷文化会館で開催された。
この大会は、次代を担う青少年を健全に育成するために、魚沼市内の中学生が日ごろ考えている清新かつ建設的な意見を発表するもの。大会には市内の中学校6校の948人が取り組み、その代表に選ばれた11人が主張を発表した。
審査の結果、「臓器提供と私の願い」と題して発表した堀之内中学校3年生の覚張そよさんが最優秀賞に選ばれたほか、「日本人の心得、『敬語』」と題して発表した湯之谷中学校3年の宇佐美茜さんと、「言葉のもつ力」と題して発表した守門中学校1年の小川彩華さんが優秀賞となった。
最優秀賞に選ばれた覚張さんは、母親の腎臓が移植された人から手紙をもらい、母が誰かを助けたことを誇りに思ったことから臓器提供に関心を持ち、自分も提供する意思表示をしていることを紹介。提供する、しないに関わらず一度じっくり考えて、提供への自分の意思をもってほしいと発表した。
なお、主張の発表の後は県内を中心に演奏活動を行っているプロの音楽集団「アンサンブルオビリー」によるミニコンサートも開かれ、チェロとピアノにより組曲「風の谷のナウシカ」、「Let it go」などの曲が披露された。
最優秀賞を受賞した覚張さんは、9月20日に村上市民ふれあいセンターで開催される県大会に出場する。
新たに奥只見部門も
第10回「魚沼市フォトコンテスト」の作品が募集されている。
作品は、魚沼の四季をテーマに魚沼市内で撮影された写真(風景・花・人物・祭・イベント等)で、撮影日は問わない。今回新たに秘境・奥只見、銀山平や枝折峠、遊覧船などを題材とした「奥只見部門」が設けられた。
プロ、アマ、住所を問わず誰でも応募でき、応募点数は四季ごとに2点まで、尾瀬部門、JR只見線部門は四季を問わず2点まで。ネガ、ポジ、デジタル可(合成写真、加工写真は不可)。サイズは4ツ切(ワイド可)カラープリント。JR只見線部門は四つ切ワイド横型に限る。
審査により金賞1点、観光協会長賞1点、銀賞1点、四季賞4点などが選ばれ、入賞作品は同観光協会のカレンダーに掲載される。
また、「尾瀬部門」では、魚沼から入る尾瀬ルート賞1点と銀賞1点、「JR只見線部門」はJR只見線賞1点と銀賞1点、「地域を支える土木の底力部門」では大賞1点と土木の魅力発見賞3点が選ばれる。新設の奥只見部門では奥只見観光賞1点と銀賞1点が選ばれる。
作品の募集締め切りは9月30日。応募は所定の応募用紙に必要事項を記入し、作品の裏面に添付して魚沼市観光協会(〒946-0075魚沼市吉田1144《電》025-792-7300)またはコンテストのチラシが置いてある写真店へ。
審査は日本写真家協会会員の山田昌男氏、長岡造形大学視覚デザイン学科長教授の松本明彦氏らにより行われ、結果は10月下旬に発表される。表彰式は11月中旬の予定。問い合わせは同観光協会へ。
※ 写真は昨年金賞受賞の作品、田中日登志さんの「元気な子供たち」
勾玉づくりに挑戦
夏休み縄文体験教室の「勾玉(まがたま)作り&火おこし体験」が8月23日、北部公民館で行われ、参加した子どもたちがものづくりと昔の暮らしにふれた。
今月2日に続いて2日目の開催となった今回の教室には約20人の小学生と幼児が参加。教室ではまず、市教育委員会文化財係の職員が「勾玉、管玉、臼玉は弥生時代から古墳時代に作られ、ヒスイなど当時きれいと言われていた石を使っています。魚沼では勾玉などに使える石があったが、ここでは作らず、他所から持ってきています」など勾玉について話した後、作り方が説明され、軟らかい石をヤスリや紙やすりで削って勾玉の形を作っていった。
子どもたちはまず、石に勾玉の形を描き、それに従って紙やすりで削って形をつくっていく。根気のいる作業であるが、参加した子どもたちは徐々に勾玉の形になっていくのが楽しそうで、お父さんやお母さんに手伝ってもらいながら自分のオリジナルの勾玉を作っていた。
また、これに続いては子どもたちが原始的な「まいきり式」により火おこしを体験。子どもたちは汗だくになりながら火起こしに挑戦したが、なかなか火を付けることは出来ず、火を起こすことの難しさや、昔の人がいかに火を大切にしていたかを体験していた。
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小出郷文化会館で9月26日から
「人生はマラソンだ!」は、経営難の自動車修理工場を救うために、スポンサーを得てロッテルダム・マラソン完走に挑む中年男4人の奮闘を描くヒューマンコメディー。
【ストーリー】ロッテルダムで、自動車修理工場を営むギーア。従業員はニコ、レオ、キースの中年3人組と、移民の若者ユース。男たちは昼から缶ビールを片手にカードゲームに興じ、マジメに働いているのはユースくらいだ。そんなある日、ニコが税金の督促状の束を発見。ギーアは皆に経営不振を隠していたのだ。滞納していた税金を支払うために、ギーアたちはスポンサーを口説き落として一か八かの賭けに出る。それはロッテルダム・マラソンに出場し「全員完走できたら借金を肩代わりしてもらう。完走できなきゃ工場を譲る」というもの。元マラソン選手のユースのコーチの下、スポーツとは全く無縁だった4人は、マラソン完走に向け練習を開始したのだが…。(映画パンフレットより)。
料金は一般1000円、学生・シニア・友の会など800円。上映時間は次のとおり。
【26日】19時~
【27日】10時~、14時~、19時~
【28日】10時~、14時~
県内外の手づくり作品集合
9月27、28日
木工や陶芸など県内外の作家が手づくり作品を展示販売する「うおぬま手もんづら市」クラフトフェアin大湯温泉が9月27、28の両日、魚沼市大湯温泉の奥只見レクリエーション都市公園大湯公園で開催される。
「手もんづら」とは、「手でいたずらしたもの」という意味の魚沼の方言。この市は木工品や陶芸、布小物など工芸品と使い手を通じ、作り手と使い手や地域の人とが交流する場として考えられた市で、今年が3回目の開催となる。
会場ではクラフト体験もできるほか、ガラポン抽選会も行われる。市の開催時間は10時から16時(28日は15時まで)。
9月5日より池田記念美術館
「大嶋月庵・桑原逸庵師弟展」が9月5日から南魚沼市浦佐の池田記念美術館で開催される。
大嶋氏は昭和6年、旧広神村中家に生まれ、日本画家 宮里靜輝氏、日展会友 大平華泉氏に師事。昭和53年に第18回日本南画院展で初入選以来26回連続入選し、衆議院議長賞、内閣総理大臣賞など多数受賞。63年から日本水墨院理事長を通算6期12年務めた。また、地域では魚沼彩月会を主宰し、水墨画の普及、技術の向上に功績を残した。平成16年6月死去。
同展は大嶋氏作品と、弟子で同じく日本水墨院展で内閣総理大臣賞を受賞している南魚沼市宮村下新田の桑原逸庵氏の作品を展示する師弟展。
会期は23日まで。開館時間は9時から17時(最終日は15時まで)。入館料は500円、高校生以下無料。水曜休館。
新潟県中越地震の発生からもうすぐ10年を迎えようとしている。震災後間も無い頃のこのコラムを改めて見てみると次のように書いてあった。▼「家で一休みしていた。突き上げられるような揺れと同時に家具が倒れてきて何が起きたのか最初は分からなかった。一旦はテーブルの下に入ったが、このままでは命が危ないと、大きな揺れの中なんとか外へ逃げ出した」と被害の大きかった堀之内地区の住民。「車を運転していたら急に大きく揺さぶられ、最初はタイヤがパンクしたかと思った。とても運転できないので、車を左に寄せて止まって揺れが収まるのを待った」という女性。長岡への買物の帰り、小千谷市で地震に遭い車で帰れなくなり、小千谷市に車を置いて歩いて小出まで帰ってきたという男性もいた。筆者の知人は地震後1週間ほども自宅の近くに急遽立てたパイプハウスの中で夜は寝たという。大きな被害は無かった地区なので「意外に用心深い性格」と不思議に思っていたら、子どもたちが家の中で寝るのを怖がったことによるものだった。大人以上に敏感な子どもたちの中には、家の中で怖がる子も多かったようである。▼8月24日、竜光の天満宮で行われた復興記念祭を取材した。会場を訪れて主催者のあいさつや、招かれた山古志地区のあいさつを聞く中で、震災当時のことを少しずつ思い出していた。竜光は魚沼市の中でも震災による被害が大きかった地区。地区を流れる芋川の上流に土砂ダムができて、土石流の危険性から全戸が宇賀地小学校に避難した地区でもあった。翌日、会社で当時の記事を見直すとその時の様子がさらに思い出されてきたが、この10年の間に自分の記憶が随分と薄れてきていることも残念ながら感じた▼記念祭では災害への備えを再認識することが呼びかけられていた。震災が残した教訓は、長く人々の記憶の中に残し、これからの災害へ備えていくこと、その教訓を他の地域に発信していくことが大切だと思った。
山古志牛との綱引きも
新潟県中越地震から10年となる今年、震災で大きな被害を受けた魚沼市竜光では「中越大震災復興記念祭」が8月24日、天満宮境内で開かれた。
中越地震で地区を流れる芋川上流に天然ダムができ、土石流の危険性から一時全戸が宇賀地小学校に避難するなど大きな被害があった竜光。記念祭は、震災からの復興に感謝するとともに、自然災害について再認識しようと企画された。
記念祭ではまず、震災時に功績があった3人へ表彰が行われた後、隣の長岡市山古志地区から招いた闘牛と子どもたちとの綱引きが行われた。
子どもたちとの綱引きをしにやってきたのは11歳の雄牛「龍馬号」。体重は1・2トン。震災後、山古志にやってきた牛で、復興の願いを込めて命名された。龍馬号が境内に姿を現すと「大きい!」「目がかわいい」と注目の的。記念写真を撮ったり、背中に乗ったりと大人気。注目の綱引きでは中学生と幼児らと2戦が行われ、勝敗については山古志流で2戦とも引き分けとなった。
祭ではこの他、なかよし保育園児の遊戯や堀之内中学校吹奏楽部の演奏、抽選会などが行われ、楽しい一日を過ごしていた。
なお、竜光と山古志地区では今回の交流を機に、今後芋川沿線の地区として交流を深めていくことにしている。
ホリカフーズ株式会社
魚沼市堀之内のホリカフーズ株式会社(川井義博社長)では、第4回「ホリカフーズ感謝祭」を9月6日、大石の同社配送センターで開催する。
感謝祭は、地元の人たちへの感謝の気持ちを表し、地域社会との交流をきかっけに、更に地域に愛される会社づくり、同社商品の紹介をしようと毎年開催されている。
感謝祭では冷凍ウインナー・特製ベーコンなど同社商品の展示販売や屋台コーナー、飲料コーナー、子どもたちが楽しめるコーナーなどが設けられるほか、地元マジシャンのラッピーサトーさんによるイベントも企画されている。
また、屋台コーナーの収益の一部は、市内で様々な支援活動を行っている機関・団体に寄付される。時間は10時から15時まで。雨天決行。
アグリコア越後ワイナリー
9月13、14日
第13回「ぶどう収穫祭とワイン祭り」が9月13、14の両日、南魚沼市浦佐の八色の森公園アグリコア越後ワイナリーで開催される。
収穫祭では、高級食用ぶどう「藤稔(ふじみのり)」を先着順で1房もぎ取り(無料)できるほか、ワイン、ビール、ジュース等のドリンクやもち豚ステーキなどの販売、野外ステージコンサート(12時~13時)、お楽しみ抽選会(1回目13時~、2回目15時15分~)が行われる。雨天中止、小雨決行。
野外ステージコンサートは13日が「葉月みなみコンサート」、14日が「堀井康子フルートコンサート」。
問い合わせはアグリコア越後ワイナリー《電》025-777-5877へ。