サッカーのアルビレックス新潟の試合を観戦に、初めて新潟スタジアム「ビッグスワン」を訪れたのはFIFAワールドカップが日韓共同開催された2002年だった。ワールドカップが閉幕して間もないその年の7月下旬、「招待券をもらったから」と友人に誘われてのことだった▼それまでサッカーにほとんど興味がなかったが、ワールドカップの余韻と、地元新潟のチームの試合を一度くらいは見てみたい、そしてワールドカップが3試合行なわれたビッグスワンに一度くらいはいってみるべきだろうとの思いから友人の誘いに乗った。梅雨明けの猛暑の中、ビッグスワンに向かったのは筆者と友人、そしてその息子たち。試合当日は車の渋滞がひどいと聞いていたので、新潟市の知人から情報を収集。スタジアムから離れた駐車場に車を止めて少し歩いたほうが無難とのアドバイスを受け、そのとおりに実行した。猛暑の午後、スタジアムに向かって歩き出したが、結構距離がありいささか辛かった▼この日の対戦相手はバンフォーレ甲府。対戦相手の選手はおろか、新潟の選手の名前すら一人も知らない4人であったが、とにかく会場の雰囲気に圧倒されながら、試合の成り行きを見守った。そして新潟の選手で初めて名前を覚えたのがこの日得点を決めた船越勇蔵選手だった。この時の会場の雰囲気がとても気持ち良く、その後も年に数回はスタジアムに足を運んでいる▼魚沼市の広神野球場では6月2日、今年発足されたプロ野球リーグ「北信越ベースボール・チャレンジ・リーグ」公式戦、新潟アルビレックス・ベースボール・クラブと石川ミリオンスターズの一戦が行なわれる。今年始まったばかりのリーグだけにサポーターや観客の数はJリーグとは比較にならないだろうが、プロの試合を身近な会場で生で観戦することができる良い機会である。関心のある方は出かけて、地元のチームを応援してみてはいかがだろう。プレーボールは午後2時。
学習院初等科の児童70人
東京新宿の学習院初等科の小学4・5・6
年生の児童76人が5/19魚沼市(旧湯
之谷村)を訪れて田植え体験を行った。
同校の児童が魚沼市にやってくるのは今年で4回目。同市
銀山平には学習院大学ワンダーフォーゲル部の山小屋が
あり、かねてよりOBと同市との交流が行われてきたことから
田植え体験は昨年までは学習院の生涯学習センター主催
で行われ、今年からはワンダーフォーゲル部のOB、OGの
会の主催で行われることになった。この日朝8時に東京をバ
スで出発した子どもたちはお昼近くに到着。地元で用意され
たコシヒカリで腹ごしらえし、餅つきにも挑戦した。田植え体
験には地元湯之谷芋川の児童24人も参加。同市芋川の「
けんぽセンター」近くの田んぼへと移動して、いよいよコシヒ
カリの田植えにチャレンジ。まずJAや地元芋川集落の人た
ちから植え方の説明を受けると、裸足になって田んぼの中
へ。この日は時折雨が強く降るあいにくの天候で、田んぼに
入った子どもたちは「冷たい」との声も聞かれたが、渡された
苗をていねいに植えていった。
清心保育園が田植えに挑戦
魚沼市四日町の清心保育園の園児が
5/18、生まれて初めての田植えに挑
戦した。
可愛らしい手で田植えを行ったのは同園の4歳と5歳の
児童25人。「コシヒカリで広く知られる魚沼に生まれなが
ら、田植えの経験無しでの卒園は寂しい。素足で土に触
れる体験を通じて心も体も健やかに育って欲しい」との同
園の思いからから田植え体験が行われた。田植えの体験
の受け入れをしている吉田の民宿旅館「源次郎」にお願い
し、民宿脇の水田で田植えは行われた。同園では6月に田
の草取り、9月には稲刈りとハザ掛けと、一年を通して作業
を体験する計画で、秋には収穫したコシヒカリをおにぎりに
して味わうことにしている。
財政危機を考える会が議員と懇談
魚沼市が建設を計画している「有機センター」について、市の
財政について独自の調査・研究・要望を行っている「魚沼市の
財政危機を考える会」と市議会産業建設委員会が5/21市
役所広神庁舎で懇談会を開き、同会は原材料の確保やラン
ニングコスト、製品の販売などについて市の計画の問題点を
指摘した。「有機センター」建設については魚沼市が当初平成
18年度に用地選定を行う予定であったが、候補地周辺住民
の理解が得られず年度内の選定を断念。19年度に改めて選
定を行うことにしている。この日の懇談会には同会のメンバー
5人と市議会産業建設委員会の委員や市議10人。同会では
有機センター建設の市の資料には理解できないところがあると
して、同様の施設がある津南町を視察、資料を貰ってきており
、それと比較検討した結果から、原材料の畜糞が計画どおりに
は集らないのではないか、生産コストが高く堆肥生産の原価と
売価が適正でない、食品残渣を入れると製品(堆肥)の質が落
ち売れなくなるなどの問題点を示し、センター運営が赤字になる
ことを懸念した。市議からは「畜糞の処理だけでは市民は納得
しない。原材料も足りない。色々な問題を克服して循環型の社会
を作らなければならない」、「計画を改善する中で良くしたい。問
題点はあるが取り組むことで魚沼のイメージを上げたい」との意
見が出された。同会からは「今日は問題提起であり、声をかけて
もらえば合同で勉強したい」と申し入れられ、産業建設委員長は
「資料は今後の参考にしたい。指摘も含め今後検討していきたい
と話していた。
6/1から魚沼市で開催
第11回NHK「わたしの尾瀬」写真展魚沼展が6/1~11
まで魚沼市地域振興センターで開催される。この写真展は
尾瀬の貴重な自然を見直し、自然保護への関心を高める
ことを目的として行われている「わたしの尾瀬」フォトコンテ
ストの入賞作品展で、魚沼市での開催は昨年に引き続き2
回目となる。第11回を迎えた今回は「風景」「動植物」「人」
「保護」の4部門に、全国各地から868点が寄せられ、写真
展ではこのうちの入賞作品50点を展示するほか、尾瀬の自
然保護に関する資料なども紹介される。入賞作品の中には
魚沼市からの応募作品もある。また、期間中の6/3には「
スライドレクチャー」も開かれる。内容は「昨シーズンの尾瀬」
をテーマとした尾瀬保護財団によるスライド解説で、奥只見郷
ネイチャーガイドによる「魚沼から行く尾瀬」の案内なども予定
されている。時間は14:00~15:30の予定。
信濃川河川事務所
国土交通省信濃川河川事務所では「河川愛護モニター」を
募集している。応募資格は20歳以上の健康な人で、大
河津分水路より上流の信濃川及び魚野川に接する機会が
あり、河川愛護に関心のある人。河川より概ね5km.以内
に居住のこと。業務内容は、大河津分水より上流の信濃川
、魚野川に係る、モニター自身の河川愛護などの活動等に
ついて報告(月一回の定期報告と随意報告)で、報告は公開
する場合がある。人気は平成19年度7月1日から平成20年
6月30日まで。募集人数は若干名。手当ては通信費程度と
なっている。応募は、ハガキに住所・氏名・年齢・電話番号を
明記の上「河川愛護モニター応募用紙希望」と記入して
〒940-0098
長岡市信濃1-5-30
信濃川河川事務所占用調整課
「河川愛護モニター募集」係り へ
応募締め切りは6/8。
魚沼市民謡民舞連合の設立記念
魚沼市民謡民舞連合設立記念「魚沼芸能まつり」が6/17
小出郷文化会館大ホールで行われる。魚沼市ではこのほど
市内の民謡・民舞・詩吟・謡曲・よさこいなどの団体により魚
沼市民謡民舞連合が設立されたことから、それを記念して唄
あり、踊りありの楽しいステージを行うもの。10:30開場、11
:00開演で入場料は1000円、中学生以下は無料。チケット
は小出郷文化会館、市役所各総合事務所、出演団体で販売
されている。
明日26日には「緑の風のコンサート」に出演
「西松凌波墨彩画の世界」緑の風展が
5/26まで小出郷文化会館2階ホール
で開かれている。
西松さんは鎌倉市生まれ。神奈川県女流美術展県知事
賞など多くの賞を受賞。油彩画35年、ドライフレスコ画を
経て現在は詩・書・画3絶を目指す墨彩画家として活躍し
ている。今回の作品展では作品32点を展示しており、初
日には西松さんによるギャラリートークが開かれ、会場を
訪れた人たちに作品解説が行われた。このギャラリートー
クは最終日の5/26・18:00からも行われる予定。また、
26日には同館大ホールで、西松さんが出演する「緑の風
のコンサート」が開かれる。コンサートでは「音と墨彩画の
饗宴」と題してクラッシック音楽の演奏に合わせて西松さん
が水墨画を描くという音楽と絵のコラボレーションが披露さ
れる。 お問い合わせは小出郷文化会館へ。
「夏が来れば思い出す」の歌でも知られる尾瀬は、国の特別天然記念物で群馬県、福島県、新潟県の3県にまたがっており、新潟県の部分は魚沼市である。当時は合併前の湯之谷村であったが、有名な尾瀬の一部が魚沼市であることを筆者もこの仕事につくまで知らなかった。そして初めて尾瀬を訪れたのは入社して4、5年経ってからのことであった▼当時、南北魚沼郡の町村と福島県只見町、桧枝岐村で組織していた奥只見郷観光開発協議会が報道関係者に本県からの尾瀬ルートを知ってもらうために企画したツアーに参加して初めて尾瀬に足を踏み入れたのであった。当時は上越新幹線が開通して間もないころで、新幹線を利用すると首都圏から日帰りで尾瀬に行くことができるようになったことから「ピクニカル尾瀬」というネーミングで首都圏からの客を呼び込もうと力を入れていたと記憶している▼上越新幹線浦佐駅から奥只見まで定期バスを利用し、奥只見から鷹ノ巣の尾瀬口までは定期船、尾瀬口から御池までは予約バスと様々な交通手段を活用して尾瀬へと誘うコースである▼初めて沼山峠を歩いたときに、一緒にいった他社の先輩記者から「ここは標高が高いから空気が薄く苦しいぞ」と言われ、ガイド役の人に「本当ですか」と真顔で尋ねて笑われたことをよく覚えている。当時は随分と若かったこともあるが、予想していたよりも楽に尾瀬沼まで行くことができることがわかり、その後は車を使い、家族や友人を連れて何度となく尾瀬沼を訪ねた。昨年、本県からの尾瀬ルートを泉田裕彦知事が視察し、同ルートからの入山者の増に向けて県も協力する意向を示している▼他県からのルートに比べるとアクセスが悪い感も否めないが、他のルーとにはない特色を持っているルートだと思う。このルートが広く知られるようになり、魚沼市から尾瀬を訪れる人が多くなることを期待したい。今年も6月1日に同ルートが開通する予定となっている。
6/9 作家の立松和平氏が記念講演
良寛の遺徳を顕彰することを目的に賛同する団体、個人で
組織する「全国良寛会」の平成19年度総会が6/9魚沼市
り小出郷文化会館で開催される。当日は13:00から全国
良寛会総会が開かれ。13:50からは記念講演が行われる。
講師は作家で、国内外を問わず各地を旺盛に旅する行動派
で、近年は自然環境保護問題にも積極的に取り組んでいる
立松和平氏。演題は「良寛を書くということ」。また、15:10
からはアトラクションとなり、作曲家の三善晃氏が良寛と貞心
尼贈答歌に曲をつけた「貞心尼はちすの露からのうた」が魚
沼混声合唱団により発表されるほか、国重要無形文化財「
大の阪」の披露、魚沼太鼓の演奏が行われる。記念講演、
アトラクションは入場無料。ただし入場整理券が必要で、整理
券は小出郷文化会館で配布されている。
魚沼中央自動車学校で「一日開放」
車の性能を知ってもらう衝突実演や応急救
護を学ぶ「一日開放デー」を5/13に実施し
た。一日開放は、5/11~20まで実施
されている「春の全国交通安全運動」に合わせて開催された
もの。一日開放では、子ども向け交通安全ビデオの上映をは
じめ、ダミー人形を使って急ブレーキを体験し車の性能を知っ
てもらう衝突実演、心臓マッサージなどの正しい知識を学ぶ応
急救護体験、大型車、普通二輪車などの体験試乗などが行わ
れ子どもから高齢者まで多数が来場した。参加者からは「飛び
出しはとても怖いと思いました。参加してよかったです」との声が
聞かれ、参加した子どもと高齢者には反射板が付けられたタス
キとリストバンドが無料で配布された。
写真展や記念講演&クルーズ実施
奥只見とゆかりの深い作家・開高健さんのメモリアルイベ
ントが6月に行われる。1958年「裸の王様」で芥川賞を
受賞した開高さんは、70年に初めて銀山平を訪れ、「村
杉小屋」(現・銀山平温泉村杉)に滞在。「フイッシュオン」
で銀山湖(奥只見湖)を紹介したことから銀山湖はルアー
フイッシィングの聖地として有名になった。75年には釣りに
より激減した魚を回復させるべく「奥只見の魚を守る会」を
設立され会長に就任。魚の保護にも大きな足跡を残したが
89年に亡くなっている。メモリアルイベントは銀山平船着場
に「メモリアルコーナー」を開設している開高健メモリアルコ
ーナー運営委員会がNPO法人開高健記念会など関係者の
協力を得て実施するもの。銀山平キャンプ場管理棟では6/
2~7/1まで開高さんの世界各地の釣行の写真展「開高健
の釣魚大全」展が開かれるほか、6/2には奥只見湖遊覧船
「ファンタジア号」船上で「記念講演会とメモリアルクルーズ」
が行われる。このイベントは、残雪と新緑の奥只見湖を遊覧
船でクルージングしながら、船上で開高さんと親交の深かった
作家の菊谷匡祐さん、銀山湖に初めて案内した釣友の常見
忠さんから、知られざる開高さんのエピソードや奥只見との交
流について紹介してもらうもの。銀山平船着場発着で時間は
13:30~15:50.料金は大人1500円、子ども1000円。
定員100人。申し込み・お問い合わせは奥只見観光株式会社。