秋の全国交通安全運動が9月30日まで実施されている。今号の交通安全指導所開設の記事中にも書かれているが運動のスローガンは「夕暮れに 命を照らす 早めのライト」であり、運動の重点のひとつに「夕暮れ時と夜間の歩行中・自転車乗車中の交通事故防止」があり「運転者は早めのライトの点灯と細やかな切り替えで歩行者の発見に努めましょう」「歩行者は目立つように明るい服装と反射材の活用を心掛けましょう」「自転車利用者は早めのライト点灯とともに、自転車に反射器材を取り付けましょう」と呼びかけられている▼記録的な猛暑に見舞われた今年の夏、9月に入っても気温は高めで、長い夏のように思われたが、このところは日中もようやく涼しくなり、気がつけば夕暮れは随分と早くなっていた。この時期は交通量が多くなる帰宅の時間帯と夕暮れが重なることから夕暮れ時の事故の発生が心配されることからの呼びかけである。車を運転する人であれば、無灯火の自転車や暗い色の服装の歩行者を見つけるのが遅くなりヒヤッとした経験が一度や二度はあると思われる。逆に歩行者の時には無灯火の自転車や自動車が目の前を通り過ぎてびっくりという経験を持つ人も少なくないと思う。とかく「自分からは見えているから大丈夫」と考えがちであるが、自分の存在がドライバーや歩行者にわからないことで思いがけない事故に遭うこともある▼また、日中、トンネル内を走っているとライトを点けずに走ってくる車を時々見かける。当然、点けるのを忘れることもあるだろうが、トンネル内の無灯火の車は対向車からとても分かりづらい。万が一、対向車に気づかず対向車線にはみ出す車があったらと思うと恐い。自分の存在を知ってもらうことは大切だ。▼日に日に秋が深まりを見せ、夜がさらに長くなってくる。早めのライト、他の人に自分の存在がわかる服装や反射材で身を守りながら、何をするにも良い季節である秋を楽しく満喫したいものである。
<魚沼百景>
「実り」
記録的な猛暑だった今年の夏もようやくなりを潜め、今週末には高めだった気温もグッと下がって秋らしい気候となってきた。道路脇にあった栗の木に目をやると、すでにぱっくりと口を開いたイガも見られた。実りの秋がやってきた。