上村医院が医療講演会
魚沼市の上村医院の主催による大8回「医療
講演会」が3/9魚沼市小出ボランティアセン
ターで開かれた。今回の講演では、新潟大学
医歯学綜合病院第一内科助手の加藤公則医師と、上村医院
の上村伯人院長が対談するスタイルで開かれ、元魚沼市保健
師の酒井ヨシイさんが進行役となった。会ではまず、小千谷市
魚沼市川口町医師会が行っている東京医療センター研修医の
地域医療研修受け入れについてビデオなどで紹介。上村院長
が「医師会だけでなく小千谷市、魚沼市、民間も協力して受け入
れています。地域医療の面白さを若い医師に伝え、関心を持っ
てもらいたい」と、この地域の医師確保の一助となることにも期
待をかけた。対談ではまず、病院勤務医と開業医の勤務実態
の相違点を紹介。加藤医師が「大学は一人の患者を何人もの
医師で診るので、手厚くきめ細かい診察が出来ることから難し
い症例を紹介してもらっている。私自身は研究している時間が
多い」と話し、上村院長からは「診療所の医師は、専門医につ
なぐのが役割と思っている。この地域の医師は何でもやらなけ
ればならないので、忙しい」など日頃の仕事の状況を紹介した。
会場には一般の人のほかに医療関係者も大勢訪れ、県立小出
病院の佐藤院長は「病院は入院に特化した方がいいのだが、
小出病院は一部診療所の仕事も引き受けており、各科とも外来
入院で忙しく疲れ気味。病院は入院を主体にし、外来は診療所
に任せるなど協力していきたい」と総合病院の立場から話した。
診察を受ける医療機関をどうやって選ぶかについて上村院長は
「どこが何を専門にしているか知っておく必要がある。かかりつけ
医から専門医を紹介してもらうのが効率的」とし、加藤医師は「ホ
ームページで調べる人も多い。勉強していないと良い医者を選べ
ない。自分が元気でいるためには、医療についても賢くなってい
ただきたい」と話していた。