研究者が新発見を公表
魚沼市で今年6月に全国良寛会が開かれ
るが、市内の良寛、貞心尼研究者が貞心尼
の夫であった漢方医・関長温について新事実
を発見、2/16に記者会見を開いた。会見を開いたのは全
国良寛会参与で観音寺住職の山本哲成さん、魚沼良寛会幹
事長の山森勲さん、松原弘曙小出郷新聞社長の3人。山本さ
んによると、関長温とます(貞心尼)の離別の原因は、長温の
不倫、栃尾への逃亡が1980年以降定説となっていたが、小
出文化財室に保管されている「西井口」家の古文書などを詳細
に研究した結果、長温は離別後も小出嶋村に居住していたこと
が明らかになったという。定説では、離別は文政3年とされてい
るが、西井口文書には文政4年5月まで長温の記載があるほか
文政7年6/2の悉皆帳にも長温の記載があること、長温の生
家龍光の下村家の文政9年9月の香典帳に「小出 南一片 長
温」と記されていること、さらに長温が亡くなったとされる文政10
年の西井口文書悉皆帳録にも名前があることが、長温は離別後
も小出嶋に居住していた資料として示された。また当初、長温は
四日町に開業したという説があるが、長温が結婚の前年から小
出島に居住していたことを示す証拠として長岡市の石川徳男さ
んの論文も会見で紹介された。