市議会庁舎再編整備特別委員会
魚沼市議会は12月15日、庁舎再編整備特別委員会を開き、今定例会に提案されていた「魚沼市役所の位置を定める条例案」を閉会中の継続審査とすることにした。
同市では、新庁舎建設候補地の「井口小学校及びその周辺」、「北部公民館に隣接する市有地及びその周辺」、「アルプス電気(株)小出工場」、「小出郷福祉センター及びその周辺」、「広神庁舎及びその周辺」の5か所の中から、都市計画マスタープランなどまちづくりの視点、病院をはじめとした公共施設等、市民利用施設の集積度の視点、近隣住民の理解と協力の視点及び議員の意見等から総合的に判断した結果、『北部公民館隣接する市有地及びその周辺』を最適地として判断し、同定例会初日の4日に条例を提案、今定例会での可決を目指していた。
この日の特別委員会で採決が行われるのか、継続審査にするのかが注目される中、委員会では冒頭、大平悦子市長が「この後、事務所の位置に関しての市民への更なる説明などは想定しづらく、また、本委員会での議論も出尽くした感があります。結論を先延ばしすることは、逆に市民に不信感を募らせることとなるのではないかと危惧しています。委員の皆様から賢明なご判断をいただきますよう切にお願い申し上げます」と発言した。
この後の審議では「委員会での審議を積み上げてきた。建設や位置の方向性は議会の理解を得ている」、「一回の説明会で市民の理解を得られたと考えているのか」などの質疑が行われる中、「まちづくりをどうするのか市民には不安な点がある。市民を交えて話し合い結果を出すべき」と継続審査の動議が出され、採決の結果、議長と委員長を除く18人中、11人が継続審査に賛成した。
同条例案の継続審査は21日の本会議で正式に決定される。