わが庵にはテレビが一台ございます。十数インチの小さなテレビです。ブラウン管式の古いテレビでございます。21世紀に入ったときにはすでにこのテレビは旧八重庵に鎮座あそばされておりましたので、最低で二十年は使っております、いやおそらくは三十年以上、いやひょっとしたら・・・
とにかく古いのです。カラーテレビ時代になってから二代目のテレビだと思います。ですからテレビとしては相当な高齢者であります。そのせいか、最近になって、スイッチを入れて半時間ほど経ちますと、スイッチは入っているのに画面がいつのまにか黒くなってなにも映っていないという現象がときおり生じるようになりました
ところが、やれやれ、そろそろご寿命かなあと思いながら一度スイッチを切ってからあらためてスイッチをいれ直しますとちゃんと映るのです・・・
よしよし、良い子だ、これならまだまだ持ちそうだと思っていましたら、昨日も、高校野球の中継中になんとなく映らなくなってしまっておりました。でもGGIはあわてず騒がず、もう一度スイッチを入れ直しました。ところが、今度はこれまでと異なり、いつまでたっても何も映りませぬ。アッチャー・・・
わがテレビはケーブルテレビを利用しております。テレビの配線だけではなく、それにパソコンや電話やファックスなどの配線もいっしょくたになっております。そのせいかどうかはわかりかねますが、テレビの背面はコードだらけ、何が何やらわかりませぬ。それでもあっちこっちのコンセントをいじくりまわして、あらためてスイッチをいれたりしたのですが、依然としてなにも映りませぬ・・・これは弱ったなあ・・・困ったなあ・・・GGIはノッペリした無表情な液晶テレビの画面よりも若干の奥行きを感じさせるブラウン管のテレビの方が好きなのです・・・
かようなしだいで、いよいよお陀仏かあ、液晶テレビに買い替えるかあ、などと思ってヤマダ電機さんのポイントカードがどこかにあったよなあなどとウロウロしておりますうちに、久方ぶりにGGIの鋭い直感が働きました、まるで神のお告げのようでありました
まてよ、このテレビ、年とってくたびれているんや、だからしばらく休ませてあげれば、また機嫌よく働きだすのとちゃうか、きっとそうや!
直感はまさに正解でありました、二十分ほど休ませてから、あらためてスイッチを入れてみましたら、ジャ~ン、何と正常に映るではありませんか!!!
このテレビ、地上波がまだデジタル化される以前に作られたものです。ですからデジタル化されるときに、ケーブルテレビ屋さんにデジタル化されてもこのテレビ、ちゃんと映るかあ?と尋ねましたら、大丈夫、ビデオの機械の中を通してチョコチョコと配線を細工すれば見られるようになります、デジタルは横長の画面ですから、このテレビの画面、上と下がカットされたいままでよりも小さくなりますけど、見えることは見えます
確かにその通りでありました。今日の写真は年を取って疲れがでるようになった我が家の家宝テレビを撮ったものです。クリックしてご覧いただくほどのモノではございませんが、よろしければクリックしてご覧になってくださいませ
よくご覧になれば画面の上部と下部には何も映っていなくて横長の画面になっていることがお分かりいただけるかと思います
ところが、再び映るようになったのはまことに結構なのでありますが、このわがテレビの老化を目にしまして、我が人生の行く先を目にするような気がいたしまして・・・・
ところで、今をさることウン年前、長寿番組を作っていたこともある、かつてテレビ関係者であった人物に
「このごろのテレビ番組、今に始まったことではありませぬが、タレントや有名人その他が登場してきてワーワーキャアキャア騒ぐだけ、ニュースキャスターと称する人物なども含めて、ムダな意味・内容のほとんどないオシャベリだけの番組がやけにはびこっており、ますますこの傾向は国営放送NHKも含めて強まるばかり、まさに亡国のテレビや」と申しましたら、以下のような答が返ってまいりました
「おっしゃる通り、亡国のテレビは今に始まってことではありません。今を去ること優に半世紀以上前のはなしです。戦後、米国務省は冷戦に備えて日本を反共国家に仕立て上げる方針を立て、その手っ取り早い方法として、日本にテレビ放送網を作り上げ、テレビで米国産の映画やドラマやポピュラーソングやジャズや漫画などをてんこ盛りで放映し、日本の国民が米国に親しみを感じるように仕向けることにしたのです。
ところが、今から優に半世紀以上前、戦後日本に米国務省の思惑どおりテレビの放送網ができあがりつつあったころ、米国の議会でテレビ番組のあまりのくだらさが、すなわち米国における亡国のテレビぶりが問題になり、関係者の証言を求めたところ、証人は《米国のテレビ界は今や一望の荒れ野であります》と明言していたのです・・・でもですねえ、GGIさん、日本のテレビも確かに、米国に輪をかけて亡国のテレビであることは否定しようがない事実なのですが、こういう話もあるのですよ、日本での話です、ある老人が孤独死しているのが発見されたのですが、この老人、《テレビさん、ありがとう》という書き置きを残していたそうです・・・・」
なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・・
グッドナイト・グッドラック!
とにかく古いのです。カラーテレビ時代になってから二代目のテレビだと思います。ですからテレビとしては相当な高齢者であります。そのせいか、最近になって、スイッチを入れて半時間ほど経ちますと、スイッチは入っているのに画面がいつのまにか黒くなってなにも映っていないという現象がときおり生じるようになりました
ところが、やれやれ、そろそろご寿命かなあと思いながら一度スイッチを切ってからあらためてスイッチをいれ直しますとちゃんと映るのです・・・
よしよし、良い子だ、これならまだまだ持ちそうだと思っていましたら、昨日も、高校野球の中継中になんとなく映らなくなってしまっておりました。でもGGIはあわてず騒がず、もう一度スイッチを入れ直しました。ところが、今度はこれまでと異なり、いつまでたっても何も映りませぬ。アッチャー・・・
わがテレビはケーブルテレビを利用しております。テレビの配線だけではなく、それにパソコンや電話やファックスなどの配線もいっしょくたになっております。そのせいかどうかはわかりかねますが、テレビの背面はコードだらけ、何が何やらわかりませぬ。それでもあっちこっちのコンセントをいじくりまわして、あらためてスイッチをいれたりしたのですが、依然としてなにも映りませぬ・・・これは弱ったなあ・・・困ったなあ・・・GGIはノッペリした無表情な液晶テレビの画面よりも若干の奥行きを感じさせるブラウン管のテレビの方が好きなのです・・・
かようなしだいで、いよいよお陀仏かあ、液晶テレビに買い替えるかあ、などと思ってヤマダ電機さんのポイントカードがどこかにあったよなあなどとウロウロしておりますうちに、久方ぶりにGGIの鋭い直感が働きました、まるで神のお告げのようでありました
まてよ、このテレビ、年とってくたびれているんや、だからしばらく休ませてあげれば、また機嫌よく働きだすのとちゃうか、きっとそうや!
直感はまさに正解でありました、二十分ほど休ませてから、あらためてスイッチを入れてみましたら、ジャ~ン、何と正常に映るではありませんか!!!
このテレビ、地上波がまだデジタル化される以前に作られたものです。ですからデジタル化されるときに、ケーブルテレビ屋さんにデジタル化されてもこのテレビ、ちゃんと映るかあ?と尋ねましたら、大丈夫、ビデオの機械の中を通してチョコチョコと配線を細工すれば見られるようになります、デジタルは横長の画面ですから、このテレビの画面、上と下がカットされたいままでよりも小さくなりますけど、見えることは見えます
確かにその通りでありました。今日の写真は年を取って疲れがでるようになった我が家の家宝テレビを撮ったものです。クリックしてご覧いただくほどのモノではございませんが、よろしければクリックしてご覧になってくださいませ
よくご覧になれば画面の上部と下部には何も映っていなくて横長の画面になっていることがお分かりいただけるかと思います
ところが、再び映るようになったのはまことに結構なのでありますが、このわがテレビの老化を目にしまして、我が人生の行く先を目にするような気がいたしまして・・・・
ところで、今をさることウン年前、長寿番組を作っていたこともある、かつてテレビ関係者であった人物に
「このごろのテレビ番組、今に始まったことではありませぬが、タレントや有名人その他が登場してきてワーワーキャアキャア騒ぐだけ、ニュースキャスターと称する人物なども含めて、ムダな意味・内容のほとんどないオシャベリだけの番組がやけにはびこっており、ますますこの傾向は国営放送NHKも含めて強まるばかり、まさに亡国のテレビや」と申しましたら、以下のような答が返ってまいりました
「おっしゃる通り、亡国のテレビは今に始まってことではありません。今を去ること優に半世紀以上前のはなしです。戦後、米国務省は冷戦に備えて日本を反共国家に仕立て上げる方針を立て、その手っ取り早い方法として、日本にテレビ放送網を作り上げ、テレビで米国産の映画やドラマやポピュラーソングやジャズや漫画などをてんこ盛りで放映し、日本の国民が米国に親しみを感じるように仕向けることにしたのです。
ところが、今から優に半世紀以上前、戦後日本に米国務省の思惑どおりテレビの放送網ができあがりつつあったころ、米国の議会でテレビ番組のあまりのくだらさが、すなわち米国における亡国のテレビぶりが問題になり、関係者の証言を求めたところ、証人は《米国のテレビ界は今や一望の荒れ野であります》と明言していたのです・・・でもですねえ、GGIさん、日本のテレビも確かに、米国に輪をかけて亡国のテレビであることは否定しようがない事実なのですが、こういう話もあるのですよ、日本での話です、ある老人が孤独死しているのが発見されたのですが、この老人、《テレビさん、ありがとう》という書き置きを残していたそうです・・・・」
なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・・
グッドナイト・グッドラック!