UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

紅梅子さん、春子さん、寒野戻に叱られるの記・・・・

2021-02-22 23:44:00 | 日記
ただいま我が庵のサザンガーデン、梅が咲いています。紅梅です。

今日の写真はこの紅梅さんを撮ったものです。よろしければクリックしてご覧くださいませ。

昨日は最高気温が20度ちかく、春そのものと言ってもよい陽気でありました。GGIがデッキから紅梅さん眺めておりましたら、見知らぬ女性がひとり庭に入ってきて、すぐに紅梅さんと親しげに挨拶を交わしております

あ~ら、春子さん、よくいらっしゃいました。私の無理を聞いてくれてありがとう!

私、まだ少し早いのではないかと思ったのですが梅子さんからお誘いのお電話をいただきましたので参りました、今日はほんとうに天気がよくて暖かくて・・・

などと二人が話しておりますと、そこへ見知らぬ男が庭に入って来て、いきりなり言いました

あなたが紅梅子さんですか、それに、こちらの方が春子さんですか?

梅子さんが答えました

私が紅梅子であることは見ればわかるでしょう、こちらは確かに春子さんです、いきなり入って来て・・・・私たちに何かご用事ですか?

ご用事、おおありですよ!

一体あなたはどなた?

私?私は寒野戻といいます、いい名前でしょう。実は気象庁から特別に派遣されてやってきたのです

あなたは政府のお役人さんですか?いきなりおいでになっても私たちあなたを特別に接待して豪華ディナーをおごったりして供応するつもりありません。そんなことしたら犯罪になりますから。それで、いったいどのようなご用事でいらっしゃったのですか?

単刀直入に申しませう、お二人に申し上げます、勝手に季節の進み具合を乱したりしてはいけません。まだ二月、まだまだ寒い日が続くはずなのに紅梅子さんが電話で春子さんに早く来てほしいと頼んだり、それに春子さんも身の程をわきまえもせず、こんなに早くやって来て季節外れのぽかぽか陽気にしたり、勝手なことをされては困るのです

あのねえ、あの2・26事件という帝都におけるクーデター事件が起きたとき、すなわち1936年(昭和11年)の2月26日、東京は大雪だったのですよ、大雪がクーデターの運命を左右したのですよ。だから二月はまだまだ雪の季節なのです、それなのに君たちはもう春だと浮かれているのです、何ということですか、恥ずかしくないのですか!

私たち、そんな昔のこと言われても・・・80年以上も前のことじゃないですか、それに最近は気候変動とかで、私たちが何もしなくても季節は乱れがちなんですよ・・・・

何をいっているのですか、むかしから「春は名のみの風の寒さや」というではないですか。だから三月の前半までは春は名のみということになっているのです、いや「春はなあ、ノミの 」ではありませんよ。ノミが寒がるはず、ないじゃないですか!だから君たちのやっていることは談合です。君たちが分をわけまえず勝手な行動をするから気候が乱れるのです。ゴタゴタ文句をおっしゃってもムダです。

私の名前は寒野戻です。私の役目は名前のとおり寒の戻りをもたらすことです。このまま春になってしまったら私の出番がないのではないですか!ですから明日からは寒い日々に戻っていただきます。わかいましたか!

それに梅子さん、あなたは寒いなかで凛として咲いているからこそ美しいのですよ。桜よりも高貴なのです。でも、春の陽気のなかで梅が咲いていても、ただただ派手に咲く桜花にはとうてい勝てませんよ。彼の本居宣長センセイによれば、古来、大和心は朝日に輝く桜花ということになっているのです。それにコロナも流行っていることですし、春子さんも浮かれ歩かないでもうしばらく蟄居していなさい!

春子さん、しかたがないので、あかんべえして寒野戻をにらみつけて帰っていきました

かようなしだいで昨日、一昨日は春の陽気でありましたが、明日からは寒さが戻ります。みなさん風邪やコロナさんに捕まらないようご注意くださいませ

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・

グッドナイト・グッドラック!
コメント
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