先日の日曜日、朝寝坊して、ぼんやり朝刊を眺めておりましたら、電話が鳴りました、知り合いの若き有能なる弁護士氏からでした
「GGIさん、今日午後1時から京都弁護士会館で特定秘密保護法に関する講演会をやります、いらっしゃいませんか?」
時刻はもう午前11時を回っています、まだ朝めしもつくっていなし、ましてや食べてもいない、それに顔も洗っていないし、ウンもまだだし、京の都の都心までは小一時間はかかるし・・・
「ええぇ・・午後1時からですか・・・・今からは・・・前期高齢者後期の人間としてはちょっときついなあ・・・・」
ということで、せっかくのお誘いでありましたがパスさせてもらいました、でも電話を切ってしばらくしてから、さて、これでよかったのかなあと逡巡名人のGGI、はたと考えこみました、
まだ朝めし食ってないから、まだ顔も洗ってないから、まだウンもしていないから、そんなことを理由にして、この危機を横目でぼんやり眺めていてよいのであろうか、朝めし食わなくても、顔を洗わなくても、ウンがどうであろうとも死んだりはしない、そんなことを気にして小市民の暮らしに埋没していてもよいのであろうか、これらのことを全部省略すれば今からでも間に合うではないか・・・
という我ながら感心するような結論に達したのは11時半を過ぎてのことでありました、タイムリミットであります、大半のことは省略して急いで着替えて出かけることにしました、近所のスーパーで買ったおにぎりをほおばりながらJRの駅へ・・・・
会場へは1時をちょっぴり過ぎたころに到着、講演はもう始まっており、空いている席はなかったのですが、親切な方が席を譲ってくれました、まことにありがたいことです
講演者はずっと以前から秘密保護法問題をフォローしている毎日新聞のベテラン記者でありました、この方の話では、これまでも何度も、民主党政権のときも含めて、秘密保護法制定の動きがあったのですがいずれも陽の目を見ず、今度が三度目か四度目の正直ということでありました
講演は午後4時前に終わったのですが、朝めしはおにぎり一個でありましたのでお腹がすいてフラフラ、会場で偶然会った知人の誘いなども断って一路家路を急ぎました
夕食を食べ終えて、コタツにもぐって、やれやれ、それにしてもなあ、とまたもや逡巡名人のGGIは考えこんでしまいました
講演を聞くことぐらいはサルでもできる、それに講演の内容なんかすぐに忘れてしまうし、これでよいのであろうか、何かできることはないのか・・・などと逡巡しておりますうちに、そうだ首相官邸のファックスの番号をどこかにメモしておいたはずだと思いだしました
そうだ、よし首相宛てのFAX送信用紙をたくさん用意して、「この用紙に好き勝手を思いっきり書いて首相に送ってくれ」と知人や友人たちにお願いすることにしよう・・・
かようなしだいで特定秘密保護法案が衆議院を通過した当日、あっちこっちにこのファックス送信用紙をばら撒きました
そうしましたら昨日(27日)になって何人かの知人からお礼めいた電話がありました、そしてそのうちの一人がのたまいました
「首相へファックス送っておきました、でもねえGGIさん、首相が読んだりはしませんよねえ・・・」
「御明算です、まあ正直申し上げて、もちろん首相が読んだりはしません、部下の役人もおそらくまともに読んだりはしないでありませう、でも日本の役人というのはヘンにクソまじめなところがありますから、今日は何通、法案に反対するファックスがきたかぐらいは記録に留めるのでありませう」
「やはり、世の中そんなものですか・・・」
「そうです、そんなものなのです、でもそう思いながらもファックスをお送りになったあなたにGGIは心から感謝と敬意を表します、今度お会いしましたらコーヒーの一杯ぐらいはおごることをここにお誓い申し上げます」
写真は京都弁護士会館で行われた講演会の様子です、よろしければ写真をクリックしてご覧くださいませ
グッドナイト・グッドラック!