元大工のゴローさんが柿の実を採るのを手伝っておりましたら、どこからか小さな声がしました
「GGIさん・・・GGIさん、ちょっと私のほうをご覧になって・・・」
小さなかすかな声です、あたりを見回したのですが、声の主はわかりません、どこから聞こえてくるのだろうと思っておりますと、また声がしました
「GGIさん、そんな遠くではありません、私はあなたのすぐおそばにいるのです」
どうやら声は足元の草むらから聞こえてくるようです、それで足元を見まわしてみますと、草々のあいだに小さな枯葉が一枚・・・
「GGIさん、やっと気がついてくれましたね、ありがとう、GGIさん、どう?私をステキだとお思いになりません?」
ここでお手数ですが写真をクリックしてご覧くださいませ
GGIに声をかけてきた小さな枯葉さんです、この枯葉さん、不思議な模様をしております、写真でお分かりのように、葉っぱの3分の2ほどは緑色をしているのですが葉脈だけが見事に秋の色に、オレンジ色に、浮かび上がっています、枯葉さんのおっしゃるようになかなかステキであります
「君はステキな模様の枯葉やなあ、まるでろうけつ染めか何かみたい、でも君はいったいどうしてそんな様子をしているの?」
「神の思し召しによるものですわ」
「神の思し召し?久しぶりに聞く言葉やなあ・・・」
「GGIさん、ときには神の思し召しに耳を傾けないとだめですよ」
「そうですか、でもどうやったら神の思し召しが聞こえてくるのでしょう?」
「それは自分でお考えになってください」
「私の脳内超テレパシー電話で神さまにおうかがいすればよいのでしょうか」
「さあ、とうかしら、GGIさんがときどきお話しになっているあの神さまはあまりあてにならないのではないかしら」
グッドナイト・グッドラック!