UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

とても元気なシャキシャキおばさんに遭遇するの記

2012-10-23 23:44:41 | 日記

 先日、「袴田事件」の名で知られる冤罪事件についての講演会を湖都で行いました。テーマがテーマだけに、マジメかつヘビーなミッションでありましたのでGGI、実は若干気が重かったのですが、杞憂でありました。

 袴田事件というは今から46年前、1966年に静岡で起きた殺人事件です。
この事件で逮捕された元プロボクサーの袴田巌さんは二十日間にわたり一日平均12時間に及ぶ取り調べを受けた末に「自白」、そのため1980年に死刑が確定しました。静岡地裁は警察の捜査・取り調べを厳しく批判はしたものの、45通ある自白調書のうち1通だけは任意性・信用性があると認めるなどして死刑判決を下しました。

しかし2007年になって、静岡地裁で主任裁判官(裁判長の下で判決文を起草する役割を担う裁判官)を務めた人物が、「まともな証拠はほとんど無く、自白調書があるのみだった。私は無罪を主張したが合議の多数決で有罪と決まり、死刑判決を書かざるを得なかった」と告白しました。そして2回目の再審請求中、今年の二月になって、犯行時に着用していたとされるシャツの血痕のDNA鑑定が行われた結果、犯人とされた袴田巌さんのものではないことが明らかになっています。このため再審開始の可能性が出てきました。

 講演してくださったのは袴田巌さんの実のお姉さん、袴田ひで子さん。袴田巌さんは長期の拘禁のため精神に異常をきたしており、面会しても「自分には姉はいません」とか「再審をもう終わった」などと答えたり「天狗がやって来る」などと口にするとのこと、この二年間は、本人が望まないため面会もできないとのお話でした。

でも、実に46年ものあいだ弟を支えてこられ、今年79歳を迎えられたのですが、とっても元気で楽しいおばさんでありました。GGI、昼食と共にし、懇親会でも同席したのですが、お昼は焼き肉定食、GGIが愛用しているデパート最上階の眺めのよいファミリーレストランでの懇親会では大盛りの焼きそばをペロリ、「あら多いと思ったけど、全部食べちゃった!」とにっこり笑っておられました。今でも週五日、弁護士の事務所で午後2時ごろまでパソコンを操って働いておれるとのこと、それで驚いてGGIが「おひまな時は何をしておられるのですか」と尋ねましたら愉快な答えが返ってきました。「あのね、パソコンで麻雀ゲームをしているの、でも慣れてくると相手のクセが分かるようになるのよ」

翌朝、GGI、慣れぬ早起きをして、JRの駅までお送りするめに9時ごろ湖岸にあるホテルに迎えに行きましたところ、「日が暮れたら寝て、日が出たら起きるのか一番よね、さっき湖岸の公園を散歩してきました」とのこと、元気いっぱい、地元の静岡で午後に予定されている講演会へと向かわれました。

よろしければ写真をクリックしてご覧ください。あなたに元気が乗り移るかもしれません。

グッドナイト・グッドラック!

 
コメント
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