せいろう倉 木曽郡木曽町(旧開田村)にて 200904撮影
■ 板倉の壁の構法(壁の仕組み、構成システム)としては「落とし板倉」と「せいろう倉」があります。他にも柱・梁の骨組みの両面に板を張る構法もありますが、これは新しい構法でしょう。
前稿で「落とし板倉」を取り上げましたので、本稿では「せいろう倉」を取り上げます。
今年の3月、木曽の旧開田村で路上(ではないです、畑から)観察しました。右の写真を見ればあの正倉院の校倉造りと同じ構法であることが分かります。古くからある構法ですね。
落とし板倉をせいろう倉として紹介している資料もありますが、両者は全く異なる構法です。前稿の全景写真と比べればそのことが分かると思います。
せいろう倉という名称は蒸し器のせいろうに由来しているのでしょう。この倉を偶然見つけたときはうれしかったです。なにしろ初めて見たのですから・・・。
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